手回しラジオを北朝鮮に!

sony-temawasi.jpg皆さんも「手回しラジオ」というのを聞いたことがあると思います。ラジオについてるハンドルを回すと、ゼンマイで発電し、電池がなくてもラジオが聞けるという優れもの。だいたい5分の充電(手回し)で30分くらい発電し続けるという、いわば「ゼンマイ式ラジオ」です。

初めて見た時はまさしく「目からウロコ」あーんど、これぞ「コロンブスの卵」状態(どんなんや)。
まあ、とにかく本当に素晴らしい発明だ!と思いました。と、いうのも、実際、アフリカなどの「発展途上国」と言われる国々では、電気も来てないし電池も買えない(つーか売ってない)地域も多い。そんな所にラジオなどの情報機器を送ったって、最初の電池がなくなくれば後は「ただの箱」です。でもこれがあれば(壊れるまで)半永久的にラジオが聞ける。情報が入る。大きな街まで何日もかかるような場所では、これは天と地ほどの差がある。

もともとはイギリス人の発明家、トレバー・ベイリスさんがテレビでエイズの特集を見ていたところ、南アフリカではエイズ予防の情報を普及させようにもラジオの電池すら買えないという状況を知り、このラジオを考案。困難を乗り越えて、今では南アに年産100万台規模の工場ができるまでになったということです。また、その工場で働く150人の9割が体の不自由な人なのだそうです。

で、今日はじめてその手回しラジオの現物を見ました。職場の近所の大手家電量販店に、切れた蛍光灯の変えを買いに行った時のことです。非常にコンパクトで小さく、値段は2000円ほど(思っていたより高かった)。それを手にして思ったのは、この手回しラジオを、北朝鮮の人々に、千台、2千台、いや、せめて数百台でもいいから秘密裏にばらまけないかということでした。

実際、北朝鮮の人に届けるべき一番のものは「情報」だと思うんですよね。彼らは金正日体制に都合のよい、統制された情報にしか接しないように厳重に監視されているわけですよね。そこを「流動化」させるというか、まあ、そういう「反共和国の工作員」的な発想でなくとも、外の情報、外からみた北朝鮮の姿のようなものを、客観的に知れるようにしてあげることが大切かと思います。

そういう「外の情報」がじわじわと広がる可能性を作る。あとはその情報を知ってどうするかは、基本的には北朝鮮の人が決めることで、何か具体的な動きがあれば、私達はそれを支援すれば良い。
まあ、これはあくまで「基本的に」であって、北朝鮮で自分の知った「外の情報」を人に広めていくことは大変な危険が伴うでしょう。さらに「具体的な動き」をすることは更なる困難が伴うと思います。

しかしまずは情報流入の経路を作ることが大切だと思います。情報が入るようになれば、必ず長期的には大きな変化が現れると思います。そのことは多くの人が指摘しているようですが、なかなか具体策がない。以前、「パソコンや印刷機などの情報伝達機器を(反体制派を見つけて)送る」という意見を見たことがあるのですが、大変に危険で、実際は効率が悪いように思います。それよりは小さな手回しラジオをばらまいて、後は地下の口コミなどにまかせたほうが効率がいいように思います。

ラジオはやはり手回しラジオでないといけない。都市部ならともかく、その日の食料にも事欠く農村部で、電池がいつでも充分に入手できるとは思えない。その点、手回しラジオなら、途切れることなくいつでも情報が入手できる。性能的には韓国や中国の放送が受信できること。韓国では北朝鮮向けのラジオ放送も行なっているようなので、それほど高性能である必要はないでしょう。いったんラジオを届けることに成功すれば、たとえば脱北情報(国境警備の情報、脱北者の成功情報、現在の生活など)も知らせることができます。

問題はどうやって「密輸」し、ばらまくか。このへんは(無責任なようですが)情報を有しているNGOの方々などで作戦をたてていただく以外ありません。中には当局に通じる人の手に渡ってしまうなど、いろいろな「無駄」もあるでしょうし、資金面でも難しいところがあるでしょう。しかし民間レベルで出来ることとして「反体制派をさがしてパソコンと印刷機を送る」よりはまだ少しは現実的だと思います。少なくとも、実効性に疑問のある「経済制裁」よりも、金正日体制とって脅威足り得るんではないでしょうか。

それでまあ、この手回しラジオをネットでいろいろ検索してみたのですが、日本製はとにかく値段が高い!冒頭の写真にあるソニー製なんて、なんと1台が実売価格1万円弱(!)。こんなもの民間の市民運動で大量に購入なんてできない。私が見かけた2000円のものはこのソニー製にそっくりなんですが、どうやら「パチもん」だったようです(笑

日本製は南アのような「実用品」というよりは、どちらかと言えば「防災用品」という位置付けのものが多いです。たとえば「充電たまご」という製品は、ラジオ以外にテレビ音声が聞けたり、懐中電灯(LED)にサイレン、さらには携帯電話にも充電することができるという、確かに災害時には便利な機能が満載です。こういうものが売れ筋なようで、値段は当然にそれだけ高いです。こちらの東芝製は比較的安いけれども、それでも実売価格5000円ほどします。

いろいろ捜しましたが、国産(というか製造は中国あたりだろうけど)で一番安いのはこれですね。isk crew 発電式手回しラジオ IT-TMR01-BK[ITTMR01BK]です。だいたい実売価格で1500円前後です。ただ、ぜんまいではなく、充電式の電池というところがネックですね。いつかは寿命がきますから。

こちらのページで紹介している「ぜんまいラジオ」が、南アなどのアフリカ向けに開発された、元祖の手回しラジオのようです。ただ、海外の簡易で余計な機能のない実用品を取り寄せるにしても、結局は1000円くらいかかってしまうのかもしれません。

なんだか書いているうちに、自分がとんでもない「大ボケ」なことを書いてるような気がしてきました。つーか、おそらく(いや絶対に)書いているんでしょうね。うーん、どうしようかなあ。。。まあいいです。とりあえず公開して笑い者になっておくことにします。


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コメント

    • まこと
    • 2005年 3月 18日

    東欧の「社会主義」政権が崩壊した一因には衛星放送などの普及による「西側」の情報流入がありますから、「北朝鮮にラジオを」というのは一つのアイデアだと思います。
    ただ、この構想は既に在米韓国人牧師のダグラス・シン氏やドイツ人医師のノルベルト・フォラツェン氏が計画し、フォラツェン氏は韓国から風船でラジオを飛ばそうとしたのですが、韓国警察によって阻止されたという経緯もありますし、どうやって北朝鮮に首尾よくラジオを送り込むか-この点が鍵になるんじゃないかと思います。
    http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2003/08/26/20030826000072.html

    • まこと
    • 2005年 3月 19日

    草加さんへ
    ふと思ったのですが、手回しラジオでは無く、ゲルマニウムラジオではダメなのでしょうか?こちらの方が低コストですし、何よりも手回し発電すら不要ですし。

  1. >手回しラジオでは無く、ゲルマニウムラジオではダメなのでしょうか?
    鉱石ラジオのことですね。私も中学時代に自作しましたが、同じ市内にある地元ラジオを受信するのが精一杯でした。物干しにアンテナを張り巡らせてやっとNHKを受信できたというところです。
    韓国側の電波が強力だとしても、国境近くなら大丈夫かもしれませんが、内陸ではどうでしょうか?あまりアンテナを張るのも難しいでしょうし。
    でも、鉱石ラジオでも受信が可能なら、完成品ではなく、部品で持ち込んで現場で簡単に組み立てることもできるので一考の余地ありですね。

  2. こんにちは。

    面白い発想ですね。手回しラジオ、防災用品として認識してました。

    できるだけシンプルで壊れにくいってのが理想ですね。音の良さなんてのは問題にせず、言葉が聞き取れればいいや、ぐらいのレベルで。

    ところでゲルマニウムラジオってどのような物ですか?

    • まこと
    • 2005年 3月 23日

    KEN-NYEさんへ
    ゲルマニウムラジオはゲルマニウムダイオードを使ったラジオのことです・・・って、こんな説明ではさっぱりですよね。
    ↓のサイトにゲルマニウムラジオについて分かりやすく説明されているので、ご参考にどうぞ。
    http://www.geocities.jp/tukurouradio/

    • 鍋山
    • 2005年 3月 26日

    『手回し式発電ラジオ』

    原理は簡単なんだけれども、誰もやろうとしなかった。
    それを、アフリカの貧困の中での「電池がなくてラジオが聴けない」状態をみて、
    それなら、「電池のいらないラジオ」をと思いついての発明。
    痛快という感じで、一時話題になって注目していました。
    確か、『手回し式発電ラジオ』の特許は南アフリカの会社に無償で譲ったとか。

    「日本製はとにかく値段が高い!」は、いいと思いますよ。
    その分、パテント料がアフリカに入るんだから。

    それに触発されて、実は、子どもの夏休みの自由研究に『手回し発電機』を作りました(大汗)。モーターにハンドルをつけて、発光ダイオードを点けるだけの物でしたが。

    テレビ番組で紹介されたのも見ました。
    トレバー・ベイリス氏は、マンガや映画に出てくる「髭もじゃの怪しげな発明爺さん」そのまんまでした!! ロンドン郊外の川に浮かべた船小屋に住んで研究していました。
    「大英帝国勲章を授与」されてからも、そのマイペースは変わらず、
    手回し式ランタン・歩くと携帯電話を充電してくれる靴・ゼンマイ式コンピューター等々発明研究を続けているようです。
    http://www.cho-ice.jp/other/backup/gaku2.htm
    http://www.max.hi-ho.ne.jp/africa/column_feature/1996_04_22.htm
    http://hotwired.goo.ne.jp/news/print/20000629301.html
    http://hotwired.goo.ne.jp/news/print/2133.html

    【北朝鮮へ】については、まことさん言うように、もう誰かが持ち込んでいるでしょう。

    • まこと
    • 2005年 3月 26日

    手回し発電機、私も作ったことがあります。
    で、やはり自作したモールス通信(CW)用の無線機に繋げて電源に使えないかとトライしたものの、上手くいかず。高校生の頃の昔話です。

    • スープ
    • 2005年 3月 29日

    ミニサイズの太陽電池付きラジオとかだと配りやすいのかな。緊急時対応としては不適切ですが。でっかいラジオを送りまくるのは大変そうです。もっともサイズと値段を削ったときに、どの程度電波を拾えるのか分かりませんが……。

  3. うーむ。太陽電池付きラジオか。それも一案だなあ。
    これは本気でやってみたくなりましたが、こんなことをこんな公開の場で云々しているようではフォラツェンさんの二の舞ですね。やはりこういうことはラウド・スピーカーではなくて、深く静かに黙ってやるもんなんでしょう。

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