驚くね、政治家や官僚達のセクハラについての発言

財務省前でセクハラ抗議by 味岡 修

 この季節になると郷里から姉が筍を送ってくれる。もう何年になるのだろうか。「今年はイノシシのごちそうになってしまったのよ」そんな電話の声に驚いた年もあったが、今年は豊作らしい。美味しい筍ご飯を楽しんでいるといつの間にか、GWも近くになっている。これといって出かける予定はないか気分は浮き立つところもある。むかしの名残なのだろうか。不順で不安定さのついて回る天候だが、それでも気分のいい季節になってきたことは確かである。

■ 増え続ける意思表示や抗議行動に思う

財務省前でセクハラ抗議 経産省前に出掛けるのはいつの間にか無意識というか、自然の趣になってきている。あたりまえだろう。撤去はされてしまったとはいえ、テントができてから7年の歳月が過ぎたのだから。
 思えば、この7年の歳月の間に国会周辺も含めて霞が関一帯の光景は変った。何かの法案が国会で終末を迎える局面で人々が国会の周辺に来て声をあげるだけでなく、もっと日常的に国会周辺や霞が関一帯で人々は意思表示や抗議行動が行われるようになった。それも政治団体やグループに率いられてではなく、諸個人の自発的な行動として。

 経産省前だけでなく、いろいろの省(官僚組織)に対する行動も増えてきた。文科省、財務書、そして、防衛省などに対して人々の抗議行動が多くみられるようになった。これがどのような意味を持ち、日本の社会に影響するのかは、まだ、誰も分からない。それはやがてその意味と力が明確になってくるだろう。僕は権力、そのあり方を変える持久戦的闘いとみているが、GWを前にしての国会行動もあるように思う。こうした行動はさしあたりの有効性など気にせずに続けるほかないが、政治や権力を変えて行く基盤になりつつあるように思う。

■ 傲慢でお粗末なセクハラ行為への発言

麻生太郎 セクハラへの抗議を読んだかと聞かれて 僕らが座り込んでいるのは経産省前だが、対面は財務省である。財務省の次官(トップ)の福田淳一のセクハラ問題が報じられ、ここにも抗議の人たちが詰め掛けている。福田は「そんなことはしていない」、「記憶にない」、「全体にみればセクハラ」ではないと発言を変えつつ、セクハラ行為を否定している。それではいったい彼の取った行為は何というべきなのか。

 これに対する財務省の対応も驚くほかない。相手が名乗りでないからどうしょうもない。名乗りでよという、セクハラの被害者になった女性が簡単には名乗り出にくいことを見込んでの傲慢な発言など何をかいわんや、である。麻生大臣の発言はお粗末すぎて論外というほかない。

■ 女性(異性)への感性は文化の度合いを示す

福田淳一財務省事務次官 今回の事件は学校や企業など様々な領域であることが、露呈したといえるが、女性に対する男の対応の現在のありようを示しているという意味で衝撃的な事件である。マルクスは男の女に対する(女の男に対する)感性は文化の度合いを示すという。男(女)の女(男)に対する関係(意識)は文化の様式が介在しているのだが、その水準を示しているのだ。

 福田が自分の対応(女性記者に対する関係、あるいは態度)はセクハラではないというのなら、何であるかを語ってみよ。キチンと弁明してみよ。そうしたら彼の女性観を示すことになるだろうし、そのお粗末な女性観に自身がおどろき、否応なしに反省を強いられるにちがいないのだ。彼はこのことを生涯の事として抱え込まざるをえないだろうし、それを解決していくのは自己の女性観を真摯にかえり見ることしかはじまらないのだ。女性記者の勇気ある告発を受け止めるにはそこしか道はない。

■ 「権力」の問題であることへの無自覚さ

セクハライメージ写真 この事件が人々に与えている衝撃の一つは権力の問題である。今回のセクハラは単に女性にたいする嫌がらせ(性的行為の強制)だけではなく、そこでは権力が介在している。これは社会的な場面で権力が介在して行われることでもある。権限を利用しての性的行為の強制がなされること、このことに権力にあるもの、あるいは権力はいかに無自覚であるかを示したのが財務省や麻生大臣などの一連の言動である。

 権力のあるところでセクハラは発生する。男(女)の女(男)に対する性的関係の強要(そうした関係のあり方)は権力の特権のように存在してきた。だが、そのような権力のあり方への批判はフェミニズムの運動を含めて広範に存在してきたし、今は告発の形で出てきている。これはセクハラと呼ばれる行為への批判であるが、それを許容してきた権力のあり方の批判でもある。

 こういう動きに対して、日本の官僚(権力)はどうなのかを示したのが今回の事件である、僕が考えさせられるのは日本の権力のこういう問題に対する受け止め方の鈍さだが、権力や権力者は女(男)関係のあり方が、権力の現在のあり方を写していることに自覚的であるべきだ。(三上治)


財務省前でセクハラ抗議

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