呼びかけ人より】都議会「女性蔑視ヤジ」キャンペーンに賛同していただいた皆様へ

塩村あやか都議 に謝罪する 鈴木あきひろ議員

 先の「都議会本会議内で女性差別発言をした自民党都議会議員を特定し厳正に処分するよう強く求めるネット署名」の呼びかけ人より「成功報告」のメールが回ってきましたので転載します。

 自民党は他のヤジについては未だ認めておらず、ヤジに呼応して女性議員を嘲笑した議員たちも不問に付されかねない情勢です。このまま鈴木議員一人だけのトカゲの尻尾切りで終わらせてはいけないと思いますが、報告文にもあります通り、何よりこれをきっかけにしていければと思います。
 なお、署名の賛同者は4日間で91,363人にのぼったそうです。

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届きました!9万人の声

都議会キャンペーンに賛同していただいた皆様

こんばんは。ニュースでの報道をご覧になったと思いますが、23日午前、都議会自民党の会派会合において、同党の鈴木あきひろ議員が塩村あやか都議に対して女性差別発言をしたことを認め、会派離脱を申し出、ただちに受理されました。

私たちは、あのような差別発言は決して許されはしないのだということを、都議たちに深く印象づけることに成功しました。9万人以上の方からの賛同を得たこのキャンペーンの影響は、とても大きかったです。ご協力、本当にありがとうございました。

今日の発表に対しての反応をSNSで見ていると、これには納得できない、辞職まで追い込むべきだ、という意見も出ています。まったく、もっともです。彼が会派離脱してしまったので、自民党はほんとうの意味でこのキャンペーンが求めていた「厳正な処分」ができなくなってしまったことも事実です。

他方、そもそも処分が最終目標ではなかったという意見も見られます。

最終的なゴールとは、結婚と子育てを希望する女性の支援体制を整えること、そして同時に、さまざまな事情で結婚や出産を望んでいても叶わない女性や望まない女性に対して強要することのない社会をつくることです。

いま、若い世代には、収入が不安定で、たとえ望んでいても結婚や子育てをあきらめかけてしまう男女がたくさんいます。呼びかけ人であるこの私がそうです。夫婦ふたりで必死に働きながら、ともに望んでいる子どもを、いつこの世へあたたかく迎えてやれるだろうかと悩み、悲観的になっていました。

キャンペーンを開始したときも、せいぜい5,000筆集まればよいとあきらめていましたが、その悲観はよい意味で裏切られました。みなさんが一緒に挙げてくれた声が、石破茂自民党幹事長にまで届き、「名乗り出るように」という発言を引き出すことに成功したのです。それがとかげのしっぽ切りであったとしても、みなさんの声が、大物政治家を動かしたのです。

私は、ほんとうのゴールをあきらめないことにしました。

女性のほんとうに生きやすい社会は、すべてのひとにとって生きやすい社会であるはずです。そこでは、きっと子どもたちがのびのびと遊んでいるでしょう。

このゴールは決して近くありませんが、みなさんが声を挙げたおかげで、私たちはささやかな一歩を踏み出しました。これを元に、今回のキャンペーンは「成功」として宣言させていただきます。

これからも差別発言に反対し、都議会を注意深く見守っていきましょう。その向こうにある未来のために。

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都議会:鈴木章浩議員「話す機会逸した」…弁明、苦しく
(毎日2014年06月23日)
http://mainichi.jp/select/news/20140624k0000m040079000c.html

(…前略…)鈴木氏は午後3時、100人超の報道陣で埋まる都庁6階の記者会見場に、グレーのスーツ姿で現れ、「皆様に心痛を与えたことを心からおわびします」と深々と頭を下げた。

 約40分間の会見中は表情を崩さず、激しいフラッシュと矢継ぎ早の質問を受けながら、淡々と答えた。

 鈴木氏は20日の時点で、報道陣に「私ではない。『寝耳に水』でびっくりした」とヤジへの関与を否定していた。この点を追及されると「さまざまな話が一緒になって報道されていて、話す機会を逸した」と終始苦しい釈明。「辞任に値する発言だ、と主張していたが」との質問には「そのような発言をしたかどうか記憶がない」と答えた。

 会派内の聞き取り調査で吉原修幹事長の質問に発言を伝えなかった点について「うそをついたということか」と聞かれると、「そうです」と認めた。

 「早く結婚した方がいいんじゃないか」とのヤジの真意を問われると、「少子化、晩婚化の中で、早く結婚をしていただきたいという思いがあった」「誹謗するためではなかった」と不可解な説明を繰り返し、報道陣から失笑も起きた。

(…中略…)塩村氏は報道陣の取材に「ようやく認めていただいた」とほっとした様子。ただ、自民側が「他のヤジは確認できていない」との姿勢を崩していないことには、「1人だけで終わるのは少し違うんじゃないか。これで全部終わりとなると、ちょっと複雑な気持ちです」と首をかしげた。

(…中略…)女性蔑視のヤジを巡る都議会自民党の対応は最初から後ろ向きだった。ヤジが飛んだ18日の本会議後、議運委員長を務める吉原修幹事長は「(ヤジは)聞いていない。品位のない発言をしないよう確認すればいいのでは」と述べるにとどめた。

 だが、塩村文夏議員が同日短文投稿サイト「ツイッター」で経緯を紹介すると、翌19日夜にはリツイート(転載)が2万件を突破。都議会事務局に1000件を超える苦情や抗議が寄せられた。

 塩村氏は20日、議長に処分要求書を出したが受理されず、所属議員への聞き取りをしていた吉原幹事長も「確認されていない」とした。
(…中略…)海外メディアも報道。発言者特定と処分を求める賛同者が3万5000人を突破した。21日には、自民党の石破茂幹事長もテレビ番組で懸念を表明。都議会自民党は23日、一転して発言を認めた。

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都議会:「品のないヤジよくない」一転認めた鈴木章浩都議
(毎日2014年06月23日)
http://mainichi.jp/select/news/20140623k0000e040239000c.html

 東京都議会で塩村文夏(あやか)都議(35)に女性蔑視のヤジを浴びせたことを認めた自民党の鈴木章浩(あきひろ)議員(51)は、20日に都議会内で報道陣の取材に応じた際は「寝耳に水でびっくりしている」とヤジへの関与を否定していた。(…中略…)

◇鈴木章浩都義、3期目51歳

 鈴木章浩氏(51)は大田区議を経て、2007年の都議選で初当選し現在3期目。都議会では、総務委員会副委員長や自民党政調会長代行を務めている。

 ヤジへの関与が取りざたされたことについて20日、報道陣に問われた際は「寝耳に水でびっくりしている」と完全否定し、「議員辞職する、しないは、本人がそのこと(ヤジ)をどう受け止めるかだ」と話していた。

 鈴木氏は、妊娠・出産を巡る都の支援体制について、塩村氏が質問中に「早く結婚した方がいいんじゃないか」とヤジを飛ばした。

 一方、鈴木氏は自身のホームページで、ヤジの内容とは裏腹に「子育て支援の充実」「女性が働きやすい社会の実現」を重点施策に掲げていた。

 また、12年8月には石原慎太郎知事(当時)の下で都が進めていた尖閣諸島(沖縄県石垣市)の購入計画に同調。「調査」を目的に無許可のまま船から泳いで魚釣島に上陸し、沖縄県警に軽犯罪法違反容疑で事情聴取を受けた。

   

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