長野聖火報道で見たショックな光景


先のエントリーの続きです)
ショックな光景
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投稿者:草加耕助 投稿日:2008年 4月28日(月)20時25分59秒

 せっかく盛り上がってきているところ、ちょっと空気を壊してしまいかねないので書くのを我慢していたのですが、三浦さんが長野現地に行っておられたとお聞きしましたので、おたずねいたします。中国の人権侵害に抗議する運動に、従来から真面目に取り組んでこられた人権派は別として、人種差別主義者民族差別主義者といった中国当局以下の唾棄すべき「糞のような輩(=嫌中派)」が大量に流れ込もうとしていることに対して、何らかの反省や批判は内部で行われていないのですか?

 実はこう申しますのも、先日、仕事から帰って朦朧とした状態でたまたま見たニュースで、在日の反体制中国人団体の話題が取り上げられていたからです。「祖国民主化」というのが彼らのスローガンのようですが、基本的には反共団体だという印象を受けました。一昔前なら、「反革命団体だ」ということで無視されるか、あるいは現在的にも、国際共産主義運動が人民内部にこういう部分を生み出してしまったことを“自分の問題”として反省することはあっても、彼ら自身と直対応しようとは思わなかったと思います。

 ただ、とても気になる光景が映し出されていました。
 彼らの一人が長野で抗議行動が行われると聞いて、それに参加しようとわざわざ出かけていったのです。自分も抗議の声をあげようとして参加できる集会などをさがして回りますが、最初に出かけた集会はいわゆる「嫌中派」の民族差別的なもので途中で参加を断念します。「特定の民族を『憎い』というような運動には参加するべきではないと思う」という理由で。
夜には市民団体のシンポに参加され、会場から挙手で「私は漢民族ですが、これは自由と独裁の争いであって、漢民族とチベット民族の対立にしてはいけない」と発言して、まばらな拍手がおこっていました。

 そして私が一番ショックを受けたのは次のシーンでした。
 聖火リレー当日、とうとう参加できる抗議行動が見つからなかった彼が、聖火リレーに抗議する人々に混じり、個人的に中国当局を批判するプラカードを掲げて抗議していた時のことです。彼が中国人だとわかると、なんと!この聖火リレー抗議隊は、プラカードを掲げる彼を取り囲んで吊るしあげはじめたのです!びっくりしました。聖火リレーに抗議している人々は、中国の人権侵害ではなく、それに抗議する人も含めて、手当たり次第に中国人をなじっていたのです。すごくショックな光景でした。

 追い出された彼は仕方なく、今度は聖火リレーを応援にきた中国人の集団に近寄って、プラカードを掲げながら説得と対話を試みます。当然にここでも猛烈な罵声を浴びせられて対話は成立しませんでした。テレビ局の人間から「どちらに行っても少数派ですね」と声をかけられると、「私が多数派ならとっくに中国は民主化されていますよ。仕方がありません。これからです……」とさみしそうにこたえておられました。

 私はそれからずっと今日まで、ショックで食事ものどを通らないような状況です。中国の人権侵害に抗議する日本人の運動自身が人権侵害を助長してどうするのか!中国当局と同じ穴のムジナそのもの、いや、人種や国籍を理由に「人権」や「民主」を掲げる人々まで迫害するなんて、中国政府以下ではないのか。本当に「同じ日本人として恥ずかしい」という気持ちにひさびさにさせられました。

 三浦さんはこの反共の中国人団体と交友はありませんか?あったら伝えてほしいのです。考え方は違う日本の左翼の一人だけれど、長野での日本人の仕打ちは本当に申し訳なかったと、日本人の一人として心から謝罪する、毎日思い出しては胸を痛め、ため息をついて泣いていると。

 こういう光景を見た後では、警察を賛美するメナール事務局長の談話なんぞ、全くの噴飯ものです。日本の警察は右翼の「抗議行動」には激しく甘いだけなのです。左翼が同じことをしたら激しい暴行を加えて引きずって逮捕していたでしょう。

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「中国」&「暴力」
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投稿者:ちんころく 投稿日:2008年 4月28日(月)21時26分50秒

どもでし。
ネットにはこんな記事もありますた。つーことで宣伝ご容赦賜りたく…。

>日本の警察は右翼の「抗議行動」には激しく甘いだけなのです。左翼が同じことを
>したら激しい暴行を加えて引きずって逮捕していたでしょう。

とは、まったく逆のことが…。

http://plaza.rakuten.co.jp/bokassa/diary/200804280000/

そおいや、おれの爺さん(なぞ)…(ry

追記。
どひつこくチベットの件で恐縮なのでありますが、「ニセ日中」機関紙にて、
チベットへの「資本主義文化の流入」云々てな記述が見受けられます。

それって?
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投稿者:三浦小太郎 投稿日:2008年 4月28日(月)23時11分33秒

えーと、名前を草加さんが挙げたくないから言わないのかもしれないが
その中国の団体の名前を一応教えてくれないと、ちょっと軽々しく言えないのですよ。これ、問題があれば削除してもいいんですが、中国民主陣線のこと?もしくは法輪功関係?

あそことはちょっと付き合いが「あった」
私のほうが、色々あって、少し離れた。まあ、それでも全く断絶しているわけではないが・・・

本来、こういうのはメールで送るほうがいいのでしょうが、一応板で書きます。草加さんも板で書いている以上、公的に答えないといけないからね。
ただ、その上で、場合によってはメールでの返答になる可能性を了承ください。
逃げるのではなく、私的な体験や交流をどこまで書いていいかどうかわからないので。
草加さんからも、板での返答は避けたいのならメールでもいいですよ。私なりの判断で、ここで書くか、私的なメールにするかは判断させていただきます

個人的には、私に近い思想立場の方から、長野での色々な印象、体験のメールは来てます。しかし、その中には、かなり個人的レベルの主観も交じってますし、私自身の体験、印象は自分の責任で言えますけれども、それ以上は言うべきではないと考えています。
ただねえ、テレビ報道について言うと、ちょっと私としては、右であれ左であれ、理性的に、トラブルを避けようと運動していた人よりも、とにかく何か衝突をしようとしていた人を写そうという姿勢もなきにしもあらずでしたよ。少なくとも、私たちのグループは、東トルキスタンの旗は出しました。中国に抗議もしたし、全く衝突がなかったとも言わないけど、暴力的なことはしなかったし、中国民主運動家と共に行動はしませんでしたが(出会わなかったんで)排除する気は無かったなあ。彼等を私のグループで集会に呼んだことも何度もあるし。

私の知人で、長野で、逆に中国留学生の対応にショック受けた人もいるんですよ。詳しくは書きませんが。
ただ、私はそういう人には、ああいう特殊な場での一回の衝突で判断するなと言っています。中国人留学生は、良かれ悪しかれ、私達とは立場もそれぞれの人生の経緯も違う。簡単におたがいが理解できるもんじゃない。
これは決して荒らしや揚げ足取りではなく、反共の中国人、チベット人にも、本当は左派の方は交流してみたらいいと思います。私のような観念的な反共右翼と違って、彼等には反共、反中国になるだけのそれなりの体験があるわけですよ、勿論、そんなのは皆さんには釈迦に説法かもしれないけど。本当の反スタ運動なら、そういう方々の気持ちを何処か引き継げなければいけないのではないでしょうか?草加さんたちのような方が彼等と出会い、彼等の気持ちを汲み取った反スタ運動が展開できたとき、初めて彼等の体験も思想も生きるのかもしれないし

うーん、やっぱり余計なことを書いたのでしょうか?
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投稿者:草加耕助 投稿日:2008年 4月29日(火)13時26分8秒

私自身も仕事がとても不規則なこともあって、本当に朦朧とした頭でたまたまつけたテレビの特集だったのです。だから一番最初にちょっと出てきた団体名など細かいこともおぼえていません。「反共団体」というのも私の印象で、彼ら自身としては「民主化団体」と呼ばれたいのだろうと思います。確か「とある亡命中国人組織」みたいな紹介で、東京の小さな事務所の中で、毛沢東とヒトラーの写真を並べて掲載したパンフレットを示しながら「どちらも独裁者だから同じ」みたいなことを言っておられました。

特集の内容はこの団体(に参加している個人)の長野での行動を密着取材したものです。とにかくですね、登場してくる人々(嫌中派・人権市民団体・中国人留学生)の中で、この団体の彼が、一番理性的で説得的なわけです。私がものすごくショックを受けて感情的になってしまったのは、むしろこの団体の方々に(考え方は違えど)人間として好意を感じ、少なくとも人間的には尊敬すべき理性的な方々だと思ったからこそだということはご理解いただきたいと思います。だいたいが中国人の中から抗議の声があがったら、聖火リレー抗議派としては、むしろ歓迎して大喜びするはずのもんでしょう?とにかくショックで身の危険をおかしてテレビ出演までした彼に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

もちろん三浦さんは嫌中派ではなくて人権派に属しておられるのでしょうが、やはり一番酷いと思ったのは日本人の嫌中派でした。そういえば、日本に漂着して庇護を求めた北朝鮮難民(脱北者)に罵詈雑言を浴びせて「脱北者を日本に入れるな、朝鮮に帰れ」みたいなことをネットで書きまくっていたのもこういう部分です。一方の中国人留学生の感情的な対応や罵声も、たとえ「特殊な場での一回の衝突」とは言っても、どうしたって批難されても仕方がないと思いましたよ。もちろんそれで留学生全般に偏見を持ってはいかんし多角的に考えるべきだというのはわかりますし、私もそんなつもりはありません。

私が言いたかったのはですね、たとえば左翼でも中核派のインターに対する内ゲバ襲撃のような否定的な事実があるわけじゃないですか。これに対しては当事者のインターのみならず、左翼内部で幅広い批判があって、それはもう半ば常識化しています。同じように右の運動の内部においても、嫌中派(=民族差別主義者)やその流入に対して強い批判があるはず、もしくは必要なのではということです。こういうのはいくら左の人間が批判してもあんまり効果がないのです。こういう差別主義者は確信犯的な部分をきっちりと排除し、周辺の大衆への影響(雰囲気)を早い段階から根絶しておかないと、いつのまにか彼らのほうが主流になって、三浦さんのような人が少数派になってしまうのではないでしょうか。だってかつての左翼もそうでしたし、その反省はいったん左翼運動が壊滅するまでできなかったのです。

別の言い方をするならば、こういう嫌中派(=民族差別主義者)を「左右の問題」にしてはいけないし、むしろ左右の共通の敵ではないのかということです。右の運動全般に対する批判として言っているのではありませんし、ましてや右の人や運動に外部から口をさしはさんだり、「こうすべきだ」みたいなことを言ったつもりはありませんでした。そう受け取られたのであれば、言葉足らずだったことをお詫びします。

PS:街宣右翼の行動については「相変わらずやっちょるな」程度で前回の投稿にあたっては特に念頭にありませんでした。
「反共の中国人、チベット人にも、本当は左派の方は交流してみたらいいと思います」という提起については、いつかはそういう場にも出席したいと思い続けていますが、休みが不規則なこともあって、身近に機会がなかったということになると思います。私自身は運動家ではないし、観念や思想ではなく、自分の感情や正義感に忠実に生きたいと考えています。「思想」は手段であって目的ではないと思っています。

インターネットニュースでも流されてますね
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投稿者:まっぺん 投稿日:2008年 4月29日(火)14時11分38秒

聖火の長野に現れた醜い「ニセモノ」(OhmyNewsより)
http://www.ohmynews.co.jp/news/20080427/24068

OhmyNewsより(引用者:草加)
笑いながら中国人に「帰れ!」と叫ぶ
支那人留学生たちに厳命する」「凶産支那」などと書かれた看板や旗を持つ人の姿も

 チベット旗を掲げて行動していた人々の中には、たとえば「支那人たちに厳命する」などと書かかれた看板を掲げた人もいた。チベット人グループとともに行動していた理由について、メディア記者らを前に「単純に中国が嫌いなだけだ!」と言い放った男性すらいた(その動画はこちら)。
 記者がスタート地点で見かけた一団は、中国人に向けて「帰れ!」「糾弾!」と叫びつつも、笑顔だった。まるで“市民運動的なパフォーマンス”を趣味にしている人々のようにさえ見えた。

 聖火リレーの終着地点では、雨の中、関係者の話に聞き入っているチベット人と支援グループが多い中、その場から離れてのんびり雨宿りを始めた一団もあった。彼らは、自分たちがもみ合った際の中国人の様子を、大声で楽しそうに日本語で話していた。
 いずれも、記者会見などで「平和的で合法的な活動をする」と語ってきた物静かなチベット人グループとは、まったく違う態度の人々。これは“似非チベット”だ。

 果たして彼らの存在はチベット人のためになるのだろうか。
 むしろ彼らの行動や態度が、「似非チベットvs中国人」のトラブルを「チベット人vs中国人」であるかのようにメディアや世間に見せつけ、チベット人の足を引っ張ることになりはしないか。

とりあえず
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投稿者:三浦小太郎 投稿日:2008年 4月29日(火)19時30分20秒

とりあえず、経験に即して答えますね。別に草加さんの発言は全然問題ないです。ただ、まあこれいっちゃうけど、中国民主運動に関してはまあ私も不義理してるし私なりに向こうにもいいたいことあるしで、一方的なこと私がいいたくないんですよ。彼らがここを見てネットに反論するって事はまずないし、もしあったとしても日本語での議論は彼等に不利だから、私が有利な土俵ではやりたくないから。

おそらく私の知っている人である可能性は高いと思いますが、それはとりあえず推測としていいます。現場で、中国人として中国政府を批判しに来るのは一番勇気がいるんだから、それを野次った連中はもう何も分かってない連中。これについては問題ないと思う。ただ、TSNJのグループにいくようにテレビ局のやつも教えてやればいいのになあ。一応個人的に、こういう番組があったらしいけど、あなたの事でしょうか、もしそうだったら日本人として恥ずかしいと思う、そしてもし他の中国人で知っている方だったらそう伝えてくれというという手紙を出しておきました。

それと、チベット支援については、まあ私が最初に参加した時期はもう少数派もいいとこだった。
デモと言っても、20人とかでやってなかったかな?
かつ、殆ど右系でした。私自身、これでいいんかなあとおもうこともしばしば。
そして、少なくとも当時の私の意識としては、人権もあったけど、やっぱり「反共」が第1だったな。そして「民族自決権尊重」が2番目。3番目に、とにかく少数民族が弾圧されている事への怒りで、これがかろうじて「人権」に及ぶか。
そして、チベット旗と一緒に、日章旗を常に持ってデモしていたから、今思えば左派は来ないよな(笑)ただ、実は日章旗を持って参加する事には、チベットの方はわりと賛成だったんですよ。いや、全ての在日チベット人じゃなくて、私達と一緒にやっていた方々に関してはね。彼等は国を失ったという意識が強いから、国旗というものを堂々と掲げられる事、国家というものがきちんと存在している事を大切に思う意識って、ある意味右翼より強いんですよ。東トルキスタンもそうだし、あと、南ベトナム政府を私は全然評価できないけど,ベトナム難民からすれば、やっぱり彼等なりの夢があの旗には込められているんだろうなとは思う。

それと、ペマ・ギャルポさんとかは、日本に自分が住んで活動する以上日本の文化や歴史を勉強しよう、日本社会のいい面を学ぼうという意識が強かったから、私なんかよりよっぽど日本の伝統に詳しかったり評価していたりする。ただ、決して日本の歴史を全面肯定している人じゃないんですよ。ここが良く誤解されるんだけど。

そういう運動の時代だったから、まあ、チベット支援運動に左派は来難かったと思うし,私達もいろいろウイングを広げていこうという努力は足りなかったかもしれない。そして、私も北朝鮮問題忙しくなってちょっと離れてしまったんですけど、ここ数年、前にもいいましたけどチベット支援団体が幾つも出来てきて、以前からのグループも参加して、とにかく右であれ左であれノンポリでチベットに同情するグループであれ、連絡組織を作ろうということで出来たのがTSNJ。一応ここが中心です。

あと、ここ10年くらいで、中国に関しての言論状況って随分変わって、中国へのイメージってかなり悪くなったでしょう。勿論そこには偏見も誤解もあるけど、やっぱり部分的には当たってる所もあるわけですよ。反中国言論がそれで高まる中、これまでは考えられなかった形でチベット支援運動に、反中国の側からも、チベット支援連絡団体の側からも、沢山の人が今回の蜂起をきっかけに来たわけですよ。そして、休日とはいえ、長野までわざわざ行くとなればそれなりに参加意欲の強い人が多いから、やっぱり明確な「反中国」のほうが動くでしょうね。私自身、シュプレヒコールも、共感できるのはするし出来ないのはしない、むしろ、自分なりの言葉で抗議する、というのに徹してました。

ただ、本当にチベットを応援する人たちの中で最後まで戦うのは、嫌中派の中でも本当に理論的に筋金入りの人もいるけど、あとはやっぱりチベット文明やチベット人そのものを好きな人、同情してくれる人ですよ。今回の運動で、こういう人が増えるきっかけはすごく出来たと思う。長野でもそういう雰囲気の人は多いとはいえないけど結構いてね、そこはわりと期待持てると思った。

私を含めてですけど、今保守・右派って、今はむしろ問題が露出している時期。
むしろ左派が強かった時代の保守派言論はすごいですよ。それに較べたら、まあ私レベルが保守派雑誌に書けちゃうってのは落ちたのよレベルが。その意味で、整理も、淘汰も、これからですね。

まあ私がある講演会呼んで貰ったんで引き受けたら、主催者にちょっと迷惑かけたらしい。
「あいつは親北派、親中派だから喋らせないほうがいい」とか
「ああいう左翼には」とか、文句の電話がきたみたい。
何処をどう誤解すればそうなるのかさっぱりわからんが、まあ世の中不思議な人もおるのだな。まあそういうメールもらった事もあったような・・・

なるほど
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投稿者:トチロー 投稿日:2008年 4月29日(火)20時42分15秒

 チベット支援は、もともとは右派の活動だったのか。

 運動の場では、どうも勝ち負けの勢力争いが優先されるのでしょうかね。何を主張しているのかは問題ではなく、自分らとは違う団体への攻撃が最優先するのは、ただの圧力でしかない。それも局面によっては大事だが。
 特に長野聖火での中国国旗の波は、本国からの作られた演出だったようですし、そうなると一層に彼らは貫徹せざるを得ないし、他団体も張り合うことになってしまう。
 そうやって主張を演出できることは羨ましいところではありますが、排他的な演出には大衆行動への背信が感じられる。

 どちらにしても、議論の場をきちんと確保しないといけませんね。

 反中国、反共産の攻撃には、いろいろなレベルがあると思うのですが、圧倒的に多いのは、誤解と曲解のような気がします。そりゃ、あんた勘違いだよ。でも、ひょっとして、わかっててわざと言ってる? と迷うような。
 そういう部分は、議論の場が機能することによってのみ克服できるでしょう。しかし、はたして、言ってわかることだろうか。信念体系を作っちゃってる人に対して、理屈など通用するものだろうか。

「チベット文明やチベット人そのものを好きな人、同情してくれる人」やっぱ、これが強いんでしょうね。顔見知りのご近所づきあい。そうならば、生活文化の交流みたいんなものは不可欠なんだなあ。
 僕などは、物見遊山で覗いているだけだし、チベット? 山があるところじゃないか? ってレベルですからねえ。チベット人を知っていれば、あいつのために、という部分が出てくる。向こうがこっちを見ていれば、そうそう撤退もできない。

 左翼から非政治派への生活文化交流って、いったいどうすれば良いのか。

世界最低の国 日本
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投稿者:まっぺん 投稿日:2008年 4月30日(水)00時15分16秒

AMLに紹介されていた報告記です。転載自由とのこと。

————————————
アリ@freetibetさんの日記
世界最低の国、日本
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=787996903&owner_id=2071143&org_id=788238433

聖火リレー、行ってきました。
まず皆さんにお願い。
この日記を転載、リンクして頂いてかまいません。
動画3つまでしか載せれないため、
動画ありと書かれたものは僕のメインページの動画にあります。
http://video.mixi.jp/list_video.pl?id=2071143
 ↑こちらを参照(転載者による追記)

4/26日を振り返ります。

早朝、善光寺へ向かった。
Mちん、Tさん、F君、Yちゃんと5人で。

町には何台もの大型バスが乗り入れ、中国人が降りてくる。
僕らがそれぞれ旗を作り、プラカードを作り、前日からカラオケボックスで寝ていたのに対し、
彼らは中国大使館から支給された巨大な旗と、チャーターバスで堂々登場した。

善光寺参拝が終わり、街中へ。
とりあえず聖火リレー出発地点へ向かった。
ここで日本とは思えない景色を目にした。

出発地点に、中国の旗を持った人は入場できるが、チベットの旗を持った人は入れない。

警察の言い分。
「危険だから」
じゃあ、何で中国人はいいんだ?
「……ご協力お願いします。」

は?
それやらせじゃん。
中国国旗しかない沿道って、警察が作ってるんじゃん。

その時の抗議の様子
http://video.mixi.jp/view_video.pl?owner_id=2071143&video_id=3589496
 ↑こちらを参照(転載者による追記)
投稿者の抗議と無言で制止を続ける警官の姿が動画で紹介されている。

この後TBSの取材が来た。
チベットサポーターの1人が、
「日中記者交換協定があるから映せないのか?」とアナウンサーに聞いた。
アナウンサーは「は?勝手に叫んでれば?」
と吐き捨てて消えた。

街中に行くとどこに行ってもFREETIBETと叫んでいる。
そこに中国人が押し寄せ、罵声を浴びせてくる。
http://video.mixi.jp/view_video.pl?owner_id=2071143&video_id=3589455
 ↑こちらを参照(転載者による追記)
チベット国旗を持つデモ隊と、五星紅旗を持ってデモに同行して騒いでいる中国人らしい人々の動画。

交差点で中国人と僕らが入り乱れた。
突然Mちゃんが顔面を殴られた。
僕は殴った中国人のババアを捕まえて、目の前の警察に言った。
「こいつ殴ったぞ!!」
警察は何もしなかった。

ババアが俺の手を噛んだ。手から血が出た。
警察と目が合った。
警察は何もしなかった。

ババアが僕の顔面を殴ってきた。
周りのチベットーサポーターが、
「おい、警察、現行犯だろ、捕まえろよ!!!!」
と言ったのに、
警察は何もしなかった。

これが抗議活動中じゃなかったら、普通にブチ切れて乱闘になってる。
でも非暴力を貫く為、ひたすら耐えた。

Mちゃんが1日かけて一生懸命書いたプラカードを、
中国人が叩き落とした。
拾おうとするMちゃん。踏みつける中国人。
「おい、てめー何やってんだよ!」と制止に入った。
2mくらいの距離に警察がいたが、何もしなかった。

街中いたるところで抗議合戦。
救急車が来たり大騒ぎ。
僕らはひたすら抗議活動をした。
(動画あり)
http://video.mixi.jp/view_video.pl?owner_id=2071143&video_id=3589426
 ↑こちらを参照(転載者による追記)
スローガンの連呼で暴力シーンはありません。

雨が降ってきた。
それでも誰も抗議を辞めなかった。
中国人がかたまってる交差点を、
Tさんと旗を振りながら渡った。
沿道の中国人は蹴りを入れてくる。
とても沿道に入れず、車道を歩いていた。
警察が来て言った。
「早く沿道に入りなさい!!」
は?今入ったらボコられるじゃん。
なんで日本人の安全を守ってくれないの?
「じゃあ、あいつらに蹴りいれるの辞めさせろよ!!」と僕は叫んだ。
警察は「ご協力お願いします」と言った。

雨の中、聖火リレーのゴール地点へ向かった。
何故か中国人とチベットサポーターに分けられた。
警察は、「後で聖火の方に誘導するから。」と言った。
嘘だった。
ゴールの公園の外の何も無いスペースにチベットサポーターは閉じ込められた。
聖火なんか、どこにもなかった。
目の前には警察が何十人も取り囲んでいた。
こんな場所じゃ、声すら届かない。
数百人のチベットサポーターは、泣きながら警察に向かって叫ぶだけだった。
国境無き記者団もこちら側に来させられていた。
代表がマスコミのインタビューに答えていた。
(裏から撮影した動画あり)
http://video.mixi.jp/view_video.pl?owner_id=2071143&video_id=3589396
 ↑こちらを参照(転載者による追記)
FREETIBETの間断なき連呼

聖火リレーがいつ終わったのかも分からないまま、
土砂降りの中僕らは叫び続けた。
この声を、伝えることすら出来ないのかと思ったら涙が溢れてきた。
MちゃんもF君も泣いていた。
こんなのってあんまりだ。
せめて伝えて欲しいだけなのに。
この叫びを聞いていたのは目の前に並んだ警察だけだった。
http://video.mixi.jp/view_video.pl?owner_id=2071143&video_id=3589368
 ↑こちらを参照(転載者による追記)
「中国はチベットから出て行け」「We want Justice」の連呼

チベット人の代表が弾圧の現状を訴えた。
涙が止まらなかった。
内モンゴルの代表が弾圧の現状を訴えた。
涙がとまらなかった。

伝えたい。ただ伝えたいだけなのに、国家権力によって封殺された。
悔しい。悔しい。

日本は最低な国だ。
平和だ、人権だと騒ぐ割には、
中国の圧力に負けて平気でこういう事をする。
警察を使って。

帰りに携帯でニュースを見た。
「聖火リレーは無事終了。沿道は大歓迎ムード。」
「聖火リレーで日本人5人逮捕。中国人留学生に怪我。」

僕は愕然とした。
この国のマスコミは終わったと感じた。

あの怒号は、
僕らが受けた痛みは、
彼らの悲痛な叫びは、
どこに反映されたのだろう。

警察によって意図的に中国人のみの沿道を作り、
そこをマスコミは撮影し、
中国人の暴力を黙認して、日本人を逮捕する。
これが日本のやることか?
ここは本当に日本なのか?
中国の旗を持たないと歩けない沿道って何なんだ?

この国は最低な国です。
チベット人は泣きながらありがとうと言っていたけれど、
僕は彼らに謝りたかった。
初めて日本人であることを恥じた。

帰り道、僕らは泣いた。

これが真実です。
僕は日本政府は中国以下だと思った。
弾圧にNOを言えずに、言いなりになって彼らの叫びを封殺したこの国は、もう民主主義国家ではない。

4/26日長野。
そこには言論の自由はなかった。
歩行の自由すらなかった。
中国人を除いて。

追記:どなた様も、転載の許可必要ありません。
報告だけしていただけると、反応が見れて嬉しいのでお願いします。
動画が消えたりするるみたいですが、また報告していただけたら何度でも載せなおします。
(転載者注:投稿時点でアクセス数が28651に達しており、なかなか画面が現れず、確認に苦労した)

マスコミの嘘つき。大嫌い。
FREE TIBET!!

ミクシーへの招待状を発行しますヽ(´▽`)/
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投稿者:トチロー 投稿日:2008年 4月30日(水)08時05分4秒

まっぺんさん、それ見れないです。
動画は全部ミクシーに飛ぶ。。。
僕は見れるけど、ミクシーのメンバーじゃない人には見れない。

ミクシーは、誰かの招待がないと入れない(登録できない)。

ミクシーに入りたい人は、このコメントの「トチロー」部をクリックしてメールを下さい。
フリーメールでもOKです。無料です。

弓削さんがバンバン招待状を発行します。

これは正しいでしょう(笑)
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投稿者:ぴよ丸号 投稿日:2008年 4月30日(水)08時16分14秒

三浦小太郎さん:
>「ああいう左翼には」

主観的にはどう思っておられるか知れませんが、今や所謂「共産主義」が反革命と言っても
構わないコトバに成り果てた今、あなたは立派な左翼です。

youtubeからどうぞ。
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投稿者:トチロー 投稿日:2008年 4月30日(水)09時14分52秒

アリ@freetibetさんの動画
http://www.youtube.com/watch?v=-gaVNoTy9Pg
http://www.youtube.com/watch?v=FyRyFg0WmX8
http://www.youtube.com/watch?v=7XK9YefEL3o
http://www.youtube.com/v/c5Ds5rnPuUc

トチローさん(=^^=)/
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投稿者:まっぺん 投稿日:2008年 4月30日(水)09時59分10秒

フォローさんきゅです。

ありがとうございました>三浦さん
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投稿者:草加耕助 投稿日:2008年 4月30日(水)11時48分46秒

三浦さん>
私の感情的な投稿に丁寧な返信をいただき、ありがとうございました。本当にショックで落ち込んでいましたが、少し元気がでました。
「中国糾弾」が出発点だった運動に、中国を批判している左翼が参加しにくかったのは仕方がないと思います。それはイラクやパレスチナの反戦運動に、アメリカを批判している右翼が参加しにくいのと同じことでしょう。それぞれに得意分野がありますからね。どうしても必要だと思うなら、「参加しにくいぞ」と人に文句を言う前に、まず、自分なりに行動すれば良いことだと思います。

中国の態度というのは、少数民族に対する抑圧というよりも、チベット仏教なり、それを基盤に成立する社会なりに対する、スターリン主義者特有の「遅れた民衆」への蔑視があるように思いますし、これについてはトロツキー主義者も無縁ではないと感じています。同じことはイスラム革命に対する態度とか、アフガンの左翼政権が民衆のイスラム的な風習を無視して「改革」を強行したことから人心が離反していったことなどと共通しているのではないかと思っています。ダライラマの問題点をあげつらうのは簡単かもしれませんが、中国の少数民族政策が表面的に正しかろうが間違っていようがそんなこととは関係なく、少なくともそれを頭ごなしに力で押し付けることにより、民衆をますますダライラマ側に追いやっているのは事実なのであり、さらにその事態を補完するために弾圧が強行される。この悪循環に対する民衆の抵抗は正当なものとして支持する以外にないし、民衆がダライラマを選ぶのであれば、ホメイニを選んだイラン革命を支持した(インターは支持しなかったんだっけ?)時のように、左翼もまたそれを受け入れて支持するのが正しいと思います。

トチローさん>
>信念体系を作っちゃってる人に対して、理屈など通用するものだろうか。
経験則上しません。つーか、理屈以前に議論が成立しません。掲示板で確信犯的な荒しを削除するのが当たり前なように、運動を利用しているだけの確信犯的な民族差別主義者を排除するのは当たり前だと思います。ただ、そのあたりの「議論」と「排除」の線引きは難しいし、あんまり厳格なことを言い過ぎると窮屈になってしまいますが。

>左翼から非政治派への生活文化交流って、いったいどうすれば良いのか。
そりゃー左翼運動を見た人が「なるほどなあ」とか「参加したい」と思うような運動を作ればいいということでしょう。「そんなことわかっとるわ!」と言われそうですが、どうもトチローさんのような問題の立て方をすると、往々にして運動の本質というか体質というか、そういうものはそのまんまにして、ただなんとなく戦術レベルでソフト感を演出してみたりなんかして、一口で言って媚をうるみたいな方向に行ってしまうことが多いのではないでしょうか。

ちんころくさん>
これを「右翼に厳しく左翼に甘い実例」と見るの?そりゃいくらなんでも(笑
あたしが言ってるのはたとえば「中国大使館に抗議する右翼」と「中国大使館に抗議する左翼」の比較でありましてね。
「中国大使館(権力が庇護する機関)」と「それに抗議する一般市民」では、右翼とか左翼とかの比較の対象になんないでしょ?まあ、「別にそう思うのならそれでもいいや」の世界なので、論争する気はございませんですが。
この場合は動員された留学生が「聖火リレー貫徹」の権力側(普段の街宣右翼のポジション)にいたということではないですか。どちらにせよ、この権力側の恣意的な仕打ちを、左翼はずっとずっとずっとずっとず~~っと味あわされてきたわけで、マスコミの不公平な態度も含めてアリ@freetibetさんの気持ちや悔しさは、手に取るようによくわかりますよ。本当によくわかります。私も何度も経験してきたことですから。

ぴよまる号さん>
>三浦小太郎さん:今や所謂「共産主義」が反革命と言っても構わないコトバに成り果てた今、あなたは立派な左翼です。
左翼ってのは「生き方」ですからそうも言えますね。そうじゃなければ『資本論』を丸暗記している人が一番偉い左翼になってしまいますから。

これは書くべきか迷ったが
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投稿者:三浦小太郎 投稿日:2008年 4月30日(水)18時36分16秒

これは書くべきか迷ったが一応、やはりこういう意見も表明したほうがいいので書いておきます
アリ@freetibetさんの長野での行動、あちこちで引用されている。いい文章だと思うし、基本的には気持ちは分かる。
ただ私は、現場で、ちょっと警察にも同情した。
やむおえないところもあった。警察が命じられていたのは「衝突は絶対回避」「聖火リレーを無事はしらせる」だったと推測するので、聖火リレーに対してアクションをする可能性のない中国人は通し、チベットサポーターは止めた、という解釈もないわけではない。
それがいいと言っているのではなくて、警察の仕事としてはやむをえなかったのかな、とも思う。

個人的には、警察も辛かろうな、と思った。

偽善的な書き込みと写るかもしれませんが、チベットを支援し、ダライ・ラマ法王を尊敬する立場として、警察であれ誰であれ、憎しみの心を持つ事を出来るだけ避けなくてはいけない。私も正直言えばある中国人に対してそうとう、私としては珍しいほどムカッと来たが(元々、怒りのエネルギーは乏しいほうで)まあ、それについては書かないし、今後も書くつもりはない。

もしこの板の方で少しでもチベットに興味を持ったら、この本は是非読んでほしい。

書評 仏教的生き方入門 チベット人に学ぶ「がんばらずに暮らす知恵」仏教的生き方入門 チベット人に学ぶ「がんばらずに暮らす知恵」
長田幸康著 214頁 本体価格700円 ソフトバンク新書

本書は、特にチベットに関心のない知人に必ずお薦めして欲しい一冊である。その人は必ず、読み終わるころにはチベットが好きになっているだろう。

 本書に出てくるチベット人たちは、いずれも無条件に陽気で、信仰を理念ではなく肉体感覚で理解し、時間には全くルーズで、先のことは思い煩わない、前近代社会では世界中にいた筈の人々だ。近代社会は多くの豊かさをもたらし、人権思想や自由民主主義などの政治的「進歩」を導いた。しかし、同時に失ったものがどれだけ大きかったか、現代人がどれほど残酷で人々を傷つける高度消費社会の疎外感に晒されているかを、彼らは身を持って教えてくれる。勿論、私達はこの信仰と伝統の社会に帰ることはできない。しかし、謙虚に彼らの生き方から学ぼうとすることによってのみ、私達は現代社会の悪しき欲望中心主義からかろうじて遠ざかる事ができるのではないだろうか。

 そして、この陽気なチベット人たちが、現実には何度も中国政府に弾圧され、時には投獄、拷問などにも遭っていることを忘れてはならない。本書には、政治犯として投獄され、同じチベット人看守に酷い暴力を振るわれた人が登場する。しかし、彼は殴られながら、チベット人の看守も、立場上暴力を振るわなければならないのだろう、彼も中国のチベット支配の不当な歴史は分かっているはずだが、家族を食べさせる為には、チベット人だから政治犯に甘く扱っていると思われるわけにはいかないのだと考え、むしろその看守に哀れみの心が芽生えたと言うのだ。ここまででも、私には到底及び難い精神の境地である。しかし、一層感動的なのは次の言葉だ。

「でも、そんなことを看守に言ったところで、相手は平常心ではないから逆上するばかりだ。ほんの少し学んだだけのことで、彼を戒められると思った俺が浅はかだった。彼は俺の慢心を戒めてくれたよ。いくら正しいと思っていることでもうまく伝えられなければ役に立たない。もっと勉強しなければならないんだ。」

「正しい」だけでは充分ではない。自論の正しさに慢心し、自論を受け入れない人間を高みから批判することほど危険な思考はない。私達がこのチベット人の精神に学ぶことは、必ずテロと暴力と独善の世界を変えていく道に繋がっていくはずだ

>草加さん
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投稿者:ちんころく 投稿日:2008年 4月30日(水)22時13分37秒

>中国の態度というのは、少数民族に対する抑圧というよりも、チベット仏教なり、
>それを基盤に成立する社会なりに対する、スターリン主義者特有の「遅れた民衆」
>への蔑視があるように思いますし、

どもです。中共サイドが出した本やらを見ますと、紅軍の革命戦士の皆さんは、
「回族が住んでいるあたりでは回族の風習を尊重して豚肉は食べない」とか、
「チベットでは殺生となる魚釣りもしない」とか、いろいろ書いておますた。
出典はいずれ紹介したれと思ってますが…アタマが痛くなりまくりますた。

でわでわ。

Re: ちんころくさん
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投稿者:草加耕助 投稿日:2008年 4月30日(水)23時52分26秒

> どもです。中共サイドが出した本やらを見ますと、紅軍の革命戦士の皆さんは、
> 「回族が住んでいるあたりでは回族の風習を尊重して豚肉は食べない」とか、
> 「チベットでは殺生となる魚釣りもしない」とか、いろいろ書いておますた。
> 出典はいずれ紹介したれと思ってますが…アタマが痛くなりまくりますた。

そのへんが中国とソ連の違うところだったんですよね。
自分のサイトで三浦さんに「それは違う」みたいに突っ込まれたこともあったのですが、もともと中国には「頭ごなしではなく、自分たちで経験させて自発的に学ばせていく」みたいな風潮というか作風があったと思うのですよ。強権ではなく説得というか。

西洋人には理解できないような中国の不合理なところも私は意外と好きでしたよ。まあ、独裁政権が「合理的」になったら凶暴化する以外ないわなあと思います。

何年前でしたかねえ、まだチベットなんて日本人が全く注目していない頃のダライラマのインタビュー記事で、ダライラマ自身が「中国は他の国と違って少数民族の面倒をよくみる国なので、チベットの人々が立ち上がるのはまだまだ先のことになるだろう」なんて言っていたのを覚えています。その頃のダライラマは、復権の見込みのない悲しき亡命政権という感じでしたけどねえ。

中国をほめるようなことはタブー的な昨今なので、便乗して書いておきます。

清朝の時代は確かにそう
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投稿者:三浦小太郎 投稿日:2008年 5月 1日(木)07時58分16秒

「「頭ごなしではなく、自分たちで経験させて自発的に学ばせていく」みたいな風潮というか作風」に当たるかどうかはわかりませんが、ある意味、前近代時代の中国ってそうだったかもしれない。特に、清朝の時代、元々少数民族である満州族が帝国を作って、ある意味では中華思想もバリバリなんだけど、一方少数民族については「東トルキスタンを除いては」という括弧がつくけれども、一応かなり融和的だったようです。まあ、中国史の専門家ではありませんので余り自信はないですけど。

元々ああいう大帝国だから、本来は様々な民族の共存を受け入れられる構造はあるんですよね。ただ、やっぱ、スターリン主義の問題点の一つって、なんか資本主義以上に、その民族の持っている負の側面がデフォルメされて現れるって傾向ないですかね?いや、スターリン主義以外にも勿論どんな政治思想にもその危険性はあるんですよ。あるんだけど特に。大ロシア主義とか、中華思想とか、朝鮮の儒教の形骸化された面や家父長絶対主義とか、そういう民族の中にある悪い面がどうにもスターリン主義にはくっつきやすいんじゃないかと思う。

今回ソウルで脱北者、及び支援団体と中国側との衝突を見ても思ったんだけど、やっぱ、明らかに彼らに朝鮮民族への蔑視って少なくとも一部にはあるなと思った。まあ、それは脱北者に対する中国国内での対応見れば大体わかってましたけどね。日本であそこまでは彼らはやらないし、少なくとも上がやるなと命令するよ。別に中国政府が日本を特に気を使ってるんじゃなくて、要するに経済関係が重要だから日本では極端な行動はさせない。韓国では、そこが多少緩む。

まあ、でも失敗したなと思ったのは、長野でそれこそ便乗でもいいから脱北者問題アピールしなくちゃいけなかったな。

一応、バルタさんの以前の書き込みにちょっとお答えしておくと、フランスの中国研究って、まあヴォルテール以来と言えばいいすぎだが(笑)物凄い長い伝統あるみたいですよ。右派じゃなくて、「リベラリシオン」みたいな左派系メデイアもチベットにはすごい関心強いし。それから6,70年代には毛派活動家も随分多かったんじゃないですか?サルトルに「反逆は正しい」とか言う活動家との対話の本があったようにも思う。でもこれって「造反有理」と訳さないといけないよな(笑)

あと、東トルキスタンの独立運動は、日本には情報はいってこないし、まだまだあんまり知られてないから、それほど日本で盛り上がらないのはしょうがないんじゃないでしょうか。そこには勿論イスラムへの日本や欧米の偏見もある。チベット仏教は少々誤解されながらも人気あるから。ただ、やっぱり運動として、ダライ・ラマ法王のようなシンボルも、東トルキスタン亡命者の中ではいるのかも知れないけど、まだまだ国際的に著名じゃないしね。先日、アムネステイの招きでラビア・カーデイルさん来たけど、まあこれがきっかけになってくれればと思うよ。

ただ、これは私にも責任があるんですが、東トルキスタンの運動の中にも色々問題があって、私とかも、あんまりその主流でもなければ、その発言内容にもちょっと誇張があるグループを持ち上げちゃったことがあるんですよ。やっぱ「反中国なら何でもよし」は駄目だな(笑)まあ私のように影響力のない人間だからよかったけど、ほんと反省してます。あんまり知らない事に軽々しく発言しちゃいかんね。

まあここはチベット板ではないし、そろそろ引き上げます。
お騒がせ致しました。

三浦さん(=^^=)/
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投稿者:まっぺん 投稿日:2008年 5月 2日(金)17時41分20秒

貴重な情報・意見、ありがとうございました。

5件のコメント

実は、中国民主化運動の在日グループ、中国民主運動会外連合会議日本支部・民主中国陣線日本支部からニュースレターが届きました。

運動の問題点は意識的に書かなかったのかもわからないから、今、真偽は彼らに問い合わせてます。そこでは、上記のテレビ番組のような日本人の姿は全くかかれていない。中国批判、チベット支援、そして日本人グループとの連帯の姿だけが記されている
しかし、ニュースレター上、ヒトラー=毛沢東というイメージの写真の並べ方をしているので、草加さんの指摘する団体はここであると判断しうる。

日本側に問題があったのなら、それはそれでちゃんと指摘したほうがいい。その上で、きちんと中国政府と自分達は違うといえばいいんだから
とりあえず、彼らに問い合わせてます。
その後、一応回答が来れば了解をとった上で紹介します

>三浦さん
うーん、それはどうでしょう。向こうも返答に困るのでは?
これは自戒と反省をこめて申しますが、運動が上げ潮で「いけいけドンドン」な時に、そこに少数の「けしからん奴」がまじっていたとしても(それが特定団体などの形をとっていない限り)ことさらにそういう人々だけをとりあげて批判するのは、なかなか難しいものなんですよね。どうしても「いいところ」だけを取り上げて紹介してしまいます。多少のけしからんふるまいも大目に見て、玉石混交で運動を広げることに腐心してしまう。しかしそれは運動の退潮期にカウンターブローのようにきいてきて運動を変質させ腐らせてしまう。左翼はそれで失敗したようなことがあるわけです。

とりわけ「亡命中国人」という微妙な立場の方々なわけでしょう。「日本人にこういうけしからん行為があった」というのは、やっと運動が広がる兆しが見えかけてきたにすぎない今の段階で、そういうことを語ってもらうのは無理、あるいは酷なんではないでしょうか?上の OhmyNews の記事でも、感想を聞かれた在日チベット人の方は「何か我慢できなかったというのもあったかもしれないので、その人たちを悪いとか私も言いたくはありません。ただ、ちょっと残念なことじゃないかなと思います」と控えめに語っておられます。

在日チベット人や中国人の方々の言動や立場から考えても、まだまだ日本人の運動をどうこう論評して注文をつけるような段階ではない。それは運動がもっと大きくなってからならあるかもしれないけれど。
ですから、同記事でも「果たして彼らの存在はチベット人のためになるのだろうか」と問題提起されているように、これは基本的に日本人の側が、チベットや中国の人々の立場にたって考えるべき主体的な問題だと思うのですよね。チベットや中国人の側が支援の人を選別するというふうにはなりにくい(まあ、実体験からくる素朴な共産主義者へのアレルギーはあるかもしれませんが)。

そうではなくて、私たち日本人が、チベット問題を民族差別に利用する、あるいは民族差別的な動機からチベットを支援する、民主主義や人権ではなく「民族対立」を煽ろうとする、そういう思想や人間が支援運動に流れ込んでくることをどう考え、どう対応するべきなのか、別の言い方をすれば、こういう中国をわざと「支那」などと書いて挑発するような、ごく一部の(しかし無視できない数の)人々を前にして、そもそも素朴な善意でチベットに心をよせたはずの圧倒的多数の人々に、なぜ、どのようにチベットを支援するのかが問われかねない状況になってしまうということです。それは運動の幅を狭め、やがてこういう一部の人のほうが幅をきかせて一番目立つ存在になってしまうのではと危惧します。左翼運動失敗の経験から言っても、こういうのは運動の中心的な人々があいまいな態度をとらず、一番最初にきっちりと批判・排除しておかないといけないと個人的には思います。これは「意見の違い」というレベルではないのです。もちろん部外者がどうこういうことではないとわかってはいますが。

まあ、私も自分のチベット問題への勉強不足から、わざわざ一番最初にこういう民族差別主義者の問題を、あたかも「チベット支援運動の問題点」であるかのような形で提出したことは少々後悔しています。実は知り合いの「反戦生活」のブログが、チベット問題を単なる左翼叩きの道具くらいにしか思っていないクソのような最低の人々に荒されたことに、大変に腹をたてていたということもあります。それからこういうクソ共がネットでもの凄い勢いで増殖していくのを見て、これではチベットを支援するということが、こういうクソ共の側につくことだと誤解されてしまうという危機感が背景にありました。それはたとえば「靖国公式参拝に反対する人や、日本が過去に朝鮮を侵略したと思っている人は、北朝鮮の拉致被害者救援運動にかかわれないし、かかわらせない」みたいな主張と同じことになってしまいます。

しかし考えてみれば、こういうネット上のクソ達は、文字通りチベットを言論弾圧や人権侵害や民族差別を正当化するための<ネタ>として扱っているにすぎないわけで、チベットやその支援運動とは何の関係もありません。いわば自分ではチベットの人々のために何かしているわけでもないのに、それを他人にだけ強制する偽善者なわけで、それをあたかも「チベット支援運動の問題点」と誤解されかねない取り上げ方をしたことは反省し、真面目に、あるいは素朴な心情から、こういうクソ共とは正反対の人権擁護という目的のためにチベットを支援しているすべての人々に謝罪いたします。ただ、掲示板でチベット支援運動を語り合っている時に出た話題であり、一連の流れであったという点はご理解ください。

こうして見てきますと、たとえば拉致被害者救援の運動は、最初は「歴史認識修正」の右翼主義とからめたアプローチばかりが目立ち、そのためにネット上では差別主義者の跋扈を許したりしましたが、今はそれも淘汰され(一部ではエスカレートもしていますが)、左派や一般の非政治的な無党派の方々の参加もようやく実現できるようになりつつあると思います。その点、チベットの運動は、最初から現在の、拉致被害者や北朝鮮難民(脱北者)支援運動のレベルにあるのかもしれませんね。私も日本人としての主体性を重視するあまりに、反省点ばかりを考えるのではなく、もっと良いところも見れば良かったかなと思っています。

とりあえずこの件、まあ彼らから今の段階できちんとした答えはもらってないんで、返答の義務があるわけでもないし、一応私からしつこく聴く事はやめました。彼らの機関紙を丁寧に読む限り、彼らのグループは7,8名で長野に参加、日本の脱北者支援団体と共に行動しており、むしろ「激突」の危険性があったのは同じ中国人同士だったようです。(留学生側も彼らにはかなり攻撃的だったようで)そのうち集会などで会うと思うんで確認しておきますけど、本当に直接そのような日本側に排除された経験はないようなら、これ以上きいてもしょうがないし。

勿論、そのテレビのような事はあったと思うんですよ。ただ、私の知る人ではなかったようです。

ただねえ、私はあらゆる運動は聖域化されてはならないと思うんで、もうかける範囲で言っておきますが、天安門事件一九八九年でしょう。約二十年たっているわけで、その間、中国国内の矛盾は一杯明らかになってきている(同時に、市場としての重要性もね)。それなのに、日本における中国民主化運動が「やっと始まったばかり」で、チベット支援運動より遥かに日本民衆の広範囲な支持が得られてないってことを、中国民主活動家の方々は、やっぱり反省すべきだとあると思うんですよ。私自身、まあ、ほんのちょっと彼らを応援していた時期ありますけど、やっぱ、いつの間にか何となく離れてしまった。反共主義者に見捨てられてはいかんだろ(笑)しかし、チベットの事では、何も出来ていなくてすいません、いつでも何かあればやらなくちゃとは思うんだけど、中国となるともう私の中にもしっかり差別意識が出来とるらしく腰が重くなる。亡命中国人だから運動やりにくいとか言ってもね、もっと手段はいくらでもあるわけよ。中国人への差別や偏見と闘うためにも、彼ら自身がもっとがんばらんとさあ。

まあ、こっちが距離を取っているのがいかんのかもしれん。地味に彼らを応援している日本人も沢山いるからね。少しは私も手伝わんといかんのかなあ。

あと、これは草加さんの善意なんでしょうけど、チベットに限らず、別に運動の門外漢でも、特に参加していなくても、おかしいと思う傾向があったらどんどん指摘したらいいんじゃないですかね。運動やってる人間って以外と目の前の事しか見えてないし、いつのまにやら「参加してこないやつは何も言うな」という傲慢な姿勢になるしね。私はスターリン主義の始まりって「参加しないやつは批判するな」だと思うから。運動に参加している人と参加していない人は全く等価な存在であって、間違った運動ならしないほうがよっぽどまし、ということがわかるくらいには、20世紀を経て人間かしこくならないといけないんではないでしょうか。

そのあたりは「元活動家」として、どちらの気持ちもわかるからなあ
まあ三浦さんもそうでしょうけど。

わたしはこのあたりの指摘で今後の運動に重要な点は二つあると思っています。
一つは運動の「複数主義」に立ち切ること。
二つは「メンバーと非メンバーの間の差別の克服」です。

二つ目についてはこのブログにも収録されている『共産主義的主体と党風』にスターリン主義の克服・解体の具体的な内容として「党員と非党員のあいだでの差別・分断」が指摘されていますが、わたしはこの指摘はとても重要だと思っています。

なんと言いますかね、カクマル派の機関紙誌に載っている組織実践の手記なんかを読みますとね、その中ではすごくメンバー同士がいたわりあって、原則的な内容で援助しあったり、みんなで思ったことを自由に言い合って討論したり、古参や上級の人から適切で同志的な批判や指導がされてたりする様子が描かれているわけです。

こういう描写をデマだ創作だカルト内部の話だと切り捨てることは簡単だとは思いますが、カクマル派の中から見れば、カクマルに対する「自分本位なセクト主義的であって、むしろ人民の敵対者」であるという批判のほうが「デマ」と映ってしまうのです。これはすごくありがちなことで、どんな運動や団体でも大なり小なり見受けられることではないですか?こうなるとなかなか外部からのまっとうな批判に耳をかせなくなってしまう。私が常々批判している「ネットウヨ」なんかも、特定の団体や集団を形成していないにもかかわらず、すでにこういうカクマルと同じ構造になっているように思えてなりません。

自分たちが所属する運動・潮流、あるいは国家でもいいですが、その中に複数の意見や団体があることを単に消極的に「容認」するのではなく、むしろそのほうがいいのだ、いわば運動の中に多様な「生態系」があるほうが発展するのだと積極的に肯定しなくてはいけないということだと思います。一つの組織の中にバラバラの派閥があることまではさすが「いいこと」だとまでは言い切れませんけどね。

まあ、そうは言ってもやはり批判にならない「批判」というか、嫌がらせみたいなもの(つまり「荒し行為」のことですね)はあるわけで、そのあたりは運動の外からか中からということではなく、内容次第であるという、まあ当たり前のことですが。

こんにちは

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