2010.06.26 カナダG20サミット抗議行動

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 G20サミットが開幕したカナダのトロントにて、市内の各所で大規模な抗議行動が行われました。参加した市民は各々G20諸国による経済侵略、グローバル化、戦争政策、環境破壊への反対、チベットやパレスチナへの連帯など様々な課題を訴え、「莫大な予算を使ってサミットを開催するのであれば、その資金を有効に使って、貧しい人々や差別されている人々、立場の弱い人々を救うために使うべきだ」と主張しました。

 そのうちのアナキストの一部が、多国籍企業のショーウィンドウを割る混乱が一部にあったそうですが、報道によればデモは全体として平穏に行われていたそうです。

カナダG20サミット抗議行動への弾圧

 対して警察は混乱とは無関係のデモ隊や、公園にいた市民まで追い散らして怪我人も続出。そこにいただけの市民を無差別に400人以上も逮捕するという「警備」を行ったせいで、かえって混乱が一気に拡大してしまいました。
 市の中心部では警察の暴力に怒った市民側とにらみ合う事態となり、一時は抗議の声に押されて警察が後退する局面もあったようです(→動画)。

 一夜明けた6月27日には、大量の警察官が市内を徘徊して通行人を誰彼かまわずに職務質問。サミットに批判的な考えの人間とみなされたり、うまく答えられなかった人は次々と逮捕されていきました。夕方までに逮捕者の数は600人を超えて、最終的にはさらに増える見込みです。記者のインタビューに「カナダはすっかり警察国家になってしまった」と嘆く通行人の声もありました。

 このような血の弾圧で強行されるG20は、はたして世界に何をもたらすのでしょうか?

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