オピニオン

地球に酷似した惑星見つかる-せっかくの夢をオカルトまがいにしないでほしい

ケプラー22

 昨2011年12月5日NASAより、太陽系外にある地球型惑星を探すために2009年に打ち上げた探査機「ケプラー」が、「生命誕生の可能性がある圏内に位置する、極めて地球に似た惑星を初めて発見した」との発表があり、大きな話題になりました。

 この惑星は「ケプラー22b」と名付けられ、半径が地球の約2.4倍で、地球からの距離は約600光年。生命にとって必要不可欠な水が存在する可能性があり、仮に同惑星に地表と大気が存在すれば、気温は摂氏約22度という「非常に快適」な温度になるとか。地球外生命体調査の大きな手掛かりになると期待が寄せられているそうです。(参照記事→CNNロイター

 子供の頃からこの手の宇宙の話やSFは大好きで、こういう話題には胸が踊ります。けど、一部の方のミクシィ日記を読んで思ったことなのですが、やはりオカルトと科学をごっちゃにするようなことはいけないと思います。それは男性で言えば、ポルノ小説と現実の恋愛をごっちゃにして女性を見るような態度です。何百光年先までの恒星間飛行や「ワープ航法」、それを前提とした未知なる生命体とのコンタクトの話は楽しいですが、空想と現実のけじめはつけないといけないと思うんですよ。

 今回のニュースで話題の「ケプラー22b星」は約600光年先にあるそうです。600光年というと、光の速度で600年の距離というのは、今時子供でも知っています。で、この単位に慣れてすぎると「1光年」とか「0.5光年」というと、なんか比較的近いように感じてしまう。光の速度で8分ちょっとの太陽なんてすぐそこだとか(笑)。

 さっぱり実感がわかないので、人類最速の移動手段であるロケットでどのくらいかかるか計算してみました。
 ネットでざっと検索すると、一光年は約9兆4千600億キロだそうです。なら600光年はざっと5京6千760兆キロになる。
 ロケット(スペースシャトル)の速度は27875 km/時だそうだから、66万9千km/日、2億4418万5千km/年。
 これで1光年進むためにはだいたい3万8636年くらいかかる計算になり、600光年先の「ケプラー22b星」を目指すとすれば、片道だけで2324万4671年!往復だとさらにその倍。

 地球上に、直立二足歩行をする猿人が出現してからでも、まだ600~500万年くらいしかたっていない。なのに2300万年ですよ。って、思わず24万4671年も端数扱いしちゃったよ。その「端数」の24万年前でも、まだ現生人類(ホモ・サピエンス)は登場していない。一人の人間にとっては最後の71年でも無理。

 「人類最速」と言わず、私たちでも乗れるジェット機や新幹線だとどれくらいかかるかも計算してみようかと思ったが、桁が多すぎてもう嫌になった。誰かしてくらはい。ちなみに、私が大好きなサイトの『宇宙の果てはこうなっている』で作者のKazunori様の計算によれば、そこに見えている太陽まで新幹線でいくと85.38年、木星までは359年、太陽系の端(冥王星)までは3375年かかるそうです。

 おそらくどんなに科学が進歩しても、人類のみならずどんな生物でも、光の速度に達したり、ましてこれを超えることは絶対にできないでしょう。それでも「いや、まだワープがある!空間を折り曲げるのだ!」とか言う人がいるでしょうけど、それはSF用語です。一応物理学の世界でも「ワームホール」という概念がありますが、それすらまだ「理論的仮説」の段階だそうです。仮にそういうものが実在していたとしても、(あっしの頭脳じゃ理屈はわかりませんが)ワームホールの中では重力が無限大になって、すべてのものが分子レベルで崩壊してしまうそうですから、それでは「利用」のしようがありません。確かにいろいろ考えるのは楽しいです。夢を壊すのが本意ではありません。今不可能に思えるものが、数千年後の遠い未来にはどうなっているか想像するとワクワクはしますけど、その「夢」を、今、私たちが生きている世界や、ましてや自分の人生とごっちゃにしてはいけません。

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 本当は私も、そういう「ワクワクの世界」について書きたかったのです。けどね、宇宙に興味をもって調べていると、本来なら私たちの足元の地球がいかに「奇跡を超えた奇跡」のような素晴らしい存在であり、思わず居住まいを正して敬虔な気持ちにならずにはいられないぼどの驚異のメカニズムであること、この有限で壊れやすい存在をどんなに大切にしなくてはいけないのか、そこにおけるたった一つの同じ種族である人類(ホモ・サピエンス)同士の争いが、いかに愚かでちっぽけなものなのか、そういうことに気がつくのが本当だと思います。

 それがまったく逆に、資源が枯渇したら宇宙から持ってくるとか、地球外の惑星に「移住」したり「開発」したりとか、遠い未来の夢や空想を語るのは楽しいことですが、なんとなく「地球がダメになってもなんとかなるだろう。たとえば宇宙とか」みたいな臭いのする日記を書いている方もあって、それは気になりました。言っときますけど、そんなことは絶対にありません。私たちはこの人類だけのものではない有限の地球(そして日本)をなんとかするしかないのです。それも「数千年後の遠い未来」どころか、わずかここ数百年から千年くらいの間にも、私たちが絶滅しないように、今から必死に行動しないといけないと思う。

 私たちの存在は、数限りない奇跡の積み重ねによって生み出されたこの星にとって、その進化が到達したこの星の「精」なのでしょうか。それともこの星にとって「ガン細胞」みたいな存在なのでしょうか。その答えはこういった認識を持てるかどうかで決まります。

 今は狭い範囲の目先の利害にしか関心がなく、この星もろとも自殺しようとしているとしか思えない、そんなガン細胞みたいな人ばかりが世界中で絶大な権力をもっています。けど、必ずしもそれが人類の多数派というわけでもありません。
 私たち人類はこのまま地球のガン細胞で終わってしまっていいのでしょうか?宇宙に目をやることで、そういう足元の大切なことにも気がついてほしいです。思いあがらず、謙虚な気持ちを持って、何よりもまず、私たち一人一人の目の前にあるリアルな「自分の人生」をこそ生きていきましょう。

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