2010 年 2 月 1 日

新基地建設を許さない 1・30全国集会に行ってきたよ

 「普天間基地はいらない 新基地建設を許さない 1・30全国集会」に行ってまいりました。前のエントリーにも少しコメントをいただいていますが、いろいろな意味で私が予想していたのと違うところもありました。運動はもう次の段階に入りつつあるのかもしれないと感じます。とりあえず、デイリーモーションに14分の動画報告をあげておきます。近日、YouTubeにも10分未満の短縮バージョンをあげておきますので、よろしければお使いください。

◆参加前からもうびっくり(笑

 今回で日比谷野音も東京に来てから3回目なので、遅れることなく時間通りに到着。どうせ11月の労働者集会の時みたいに、山のような公安刑事さんが、入り口にたかって圧力をかけているんだろうなと思ってたら少々びっくり。正面入り口の向かって左に中核派の宣伝隊のみなさんが、右側にはカクマル派の宣伝隊が、それぞれ横断幕を掲げてアジ合戦をしながら、両派が仲良く(?)いりみだれ、集会に参加しようとする人々に必死にビラをまいておられる。50人くらいの公安さんはその間にはさまれてなんだか小さくなっている。

 まあ、もういまどき内ゲバなんて時代ではないんですが、それでも実際に「中核VS革マル」が、同じ現場で共存している風景は初めて見ましたので、かなり驚いた。けどなんか後で聞いたら、東京ではすでにイラク戦争の頃から、大衆集会の門前ではおなじみの光景なんだそうです。ふーん。時代は変わっているんだねえ。しかし、両派の人たちが全く普通の労働者、学生なのに、公安刑事さんのほうはマスクと帽子で顔を隠し、目つきも悪くてよっぽど「過激派」みたいにしか見えないのがおかしかった。私は管制塔カンパ運動の時に作られた、3・26闘争の帽子をかぶっていったんですが、カクマルの差し出したビラを受け取ろうとしたら、その帽子をみて一瞬ビラをひっこめようとしやがった(笑。

◆なんつー人の多さ!

 さて、そんな彼らのあいだをすりぬけて会場に入ります。中に入って最初に思ったのが、なんつー人の多さ!通路までごったがえして歩けない。10月の派遣法改正集会の3倍、11月労働者集会の1.5〜2倍はいるのではと感じました。参加人数は主催者発表で6000人でしたが、正直「そんなに少ないかな?」と不思議に思ったくらいです。そのあたり、他の方にきいてみたら、同じ「主催者発表6000人」でも、政治団体の集会の場合は、正直に言って「多く見ても6000人未満」という意味なんですが(笑)、労組や市民団体の人は「少なく見ても6000人以上」という数え方をするそうです。あたしゃ現役時代のクセで、前者の数え方に慣れてますから。でもこんなにぎゅう詰めで6000人しかいないと言うなら、1万人なんて最初から入れないことになっちゃうと思うんだけどな。実際この日も会場に入れ切れない人が出ていたそうです。

普天間基地はいらない 辺野古・新基地建設を許さない全国集会 現場につくまでは、会場の後ろからゆっくり全体を見ながら参加しようと思っていたんですが、それでは人ごみで演壇が見えないので、かきわけて前に出ます。しかし通路にまで人が座っているので、途中で立ち止まることができない(写真参照)。
 仕方なくそのまんま最前列までいきました。そのあたりにいたカメラマンのみなさんに混じって私も撮影を開始しますが、そこも人が多くて、どんどん通路から座席のほうに押されてしまう。気がつけば座席に座っている人の前に立ちはだかるような形になっていて、座っていた年配の女性に怒られて激しくへこみました。「弾圧」だの「炎上」だのいうことには心臓に毛が生えているくらいの神経なんですが、こういうことに関しては幼児なみなノミの心臓なんですよ。そりゃまあ、座っている人からみたら、かなりムカツクだろうから仕方ないです。

 会場をざっと見渡してみますと、今回は大きな組合の人たちもちゃんと大勢来ておられました。大組合の皆さんには、前のエントリーで少し批判的なことを書いてすみませんって感じです。少しばかりバツが悪かったっす。なお、この後に組合動員の比率が増えたことについての見解を書いていたら、その部分が長くなったので、これについては独立させ、別エントリーとして明日アップします。実は大変に重要な変化になるかもしれないと思っています。
 今回は特に自治労の人が目立ちましたが、これは集会実行委員会の中の平和フォーラムさんの関係でおつきあいがあるらしい。日教組も来てたけど数は少なかった。ネット限定ではまるで「反日」代表みたいに言われてるんだから、もっと来ればいいのに(笑)。まあ、「日教組の先生」が普通に日の丸掲げて君が代歌ってるこのご時世に、ネットでそんな人の書いていることは、30年くらい前の情報を元にしたトンデモ解釈なわけですけど。

◆集会での発言から

 さて、集会はまず主催者挨拶からはじまりました。集会実行委員会を代表して発言された平和フォーラムの藤本泰成さんは、「アメリカの旧政権下で国防族や軍事利権のメンバーだった人物たちばかりが、新基地を建設しないと『日米同盟の危機』だと発言している、日本のマスコミもおしなべてそれに同調し煽るばかりだ。しかしそんな武力中心の考え方では、少しも平和につながらないことが、9・11以降の事実によって示された。鳩山首相は施政方針演説で『命を守る』と言ったが、9・11後の世界は武力で命は守れないことを証明している。命を守り、平和を実現するためには、普天間を閉鎖し、辺野古新基地建設を阻止しよう」と発言されました。なお、以降の発言も含めてメモはとっていないので、細かいところは違うかもしれません。

普天間基地はいらない 辺野古・新基地建設を許さない全国集会 次に国会議員からの発言で、社民党の福島瑞穂大臣と、民主党の斉藤つよし衆院議員の発言。福島さんは「(内閣の態度は)迷走とか先送りというのではない。みんなの力で、辺野古新基地建設の強行を阻止して押しとどめているということだ」という認識を示されました。そしてさらに決定期限とされている5月に向け、政府や閣内で全力を尽くすので共に頑張ろうということでした。

 福島大臣が発言しておられる時、演壇脇から壇上にあがる階段に足をかけて撮影しようとしたら、そばにいたSPの人に恐い顔で睨まれてしまった(爆)。なんか集会の発言者にSPがついてるのって、私ら左派には慣れなくて不思議な感じですね。まあ、SPの人も、今までの大臣だったら、私みたいに得体のしれない雑種の貧乏人がいるような場には出なかったろうから、ずいぶんと勝手が違うのはお互い様ですけどね。

 民主党の斉藤さんははっきりと、「県外・国外移設すべきだ」と表明されましたが、「グアムにいきゃあいいじゃないですか!」と言われたのには、ちょっと違うかなと感じました。「基地の県内たらい回しをやめろ」というのはその通りですが、普天間の苦しみを辺野古に押し付けても何の解決にもならないのと同じように、自分たちが嫌だというものを、「グアムにいけばいい」というもんじゃないだろうと。グアムはアメリカ領でもなく、元から住んでいた人には選挙権もないということを忘れてはいけません。今回参加された人々の中でも、市民グループの中には、はっきり「グアムにも行くな」という主張を掲げている人を見るようになりました。それだけ基地撤去が現実味をおびてきた反映でもあるんでしょうが。
 なお、他に国会議員としては社民党から山内徳信さん、重野安正さん、服部良一さんが参加しておられました。民主党は斉藤さん一人だけで、共産党からの参加はなかったようです。そのあたりの大人の事情は知りません。

◆沖縄から平野発言に怒りのアピール

 続いてはいよいよ沖縄代表団からの発言です。沖縄からは今回の集会にはなんと100人もの大代表団が派遣されてきました。なんかもう沖縄代表団だけでちょっとしたデモができるくらいの人数ですが、その全員が壇上の席についておられました。代表して沖縄平和運動センターの山城博治さん、ヘリ基地反対協の安次富浩さん、「ヘリパットいらない」住民の会の伊佐真次さんの3人が発言されました。聞いていて、やはり沖縄では「名護市長選の結果は斟酌しない」という、平野官房長官の発言に対する怒りが大きいという感じを受けました。まあ当然ですよね。私が沖縄県民だったら、たとえ基地賛成派でもなんとなく胸くそがわるくなる発言だと思いますもの。

 安次富さんなどは、「鳩山首相は事前には『市長選の結果を参考にする』と言った。だから負けられないと思った。そして選挙に勝ちました。これ以上の民意はないでしょう。そしたら後になって平野発言があった。沖縄選出のある国会議員は『足を蹴っ飛ばしたい』と言っていたが、もし私がその場にいたら鉄拳がでていた。それくらい沖縄の人は怒っている」と発言されました。
 また、山城さんは「これだけ沖縄の問題で全国の人が声をあげてくれたのは、沖縄返還協定の時以来だ」と言われ、安次富さんも「今日の事態を実現させたのは、全国の人々が沖縄を励まし続けてくれたその力の成果だ」とされました。伊佐さんからは、高江のヘリパッド建設問題の報告があり、地元住民の力で建設が全く進んでいないこと、それに業を煮やした防衛省が、なんと「住民の反対運動を政府が裁判所に告訴する」という暴挙を行ったことが報告・批判されました。
 三里塚でもそうですが、かつての行政執行のように、わかりやすい強権発動で世論の集中的な批判をあびることをごまかす目的で、裁判所を使って結局は同じことをするという手口が目につくようになってきました。強権発動であることに何の違いもなく、それに加えて住民に裁判の負担を強いて経済的にも締め上げるという汚いやり口には、激しい憤りを感じました。

 その後の連帯アピールの中では、岩国から来られた井原さん(前市長)が、平野発言について「私は、政府は防衛力で国民を守らなくてはならないという主張を、間違っているとは思っていない。だがそれは、国民に政府が決めたことは黙って言うとおりにしろ、口を出すなということではないだろう」と、地元の民意なんぞ斟酌する必要なしとする平野官房長官に疑義を呈されたのが印象に残りました。

(続きを読む…)

RSS blog mura blog ranking blog mura web clap

2010 年 1 月 30 日

ついに本日!辺野古基地建設阻止!全国集会へ

1・30全国集会チラシ
※チラシ(PDF・A4)
 表面(カラー) 表面(白黒) 裏面(白黒)

普天間基地はいらない

新基地建設を許さない

1・30全国集会


◆2010年1月30日
◆集会開会 14:00〜
◆デモ行進 16:00頃〜  銀座・東京駅方面へ
◆会場:日比谷公園・野外音楽堂
◆主催:1・30全国集会実行委員会

会場周辺地図 交通アクセス
東京メトロ:丸の内線→霞ヶ関駅 B2出口より
東京メトロ:日比谷線→日比谷駅 A14出口より

—————————————————-

 反戦カレンダーでは告知しておりましたが、本日は上記の全国集会があります。微力ながら私も参加させていただきます。会場で見かけられましたら、お気軽に声をかけてください。

 秋の沖縄県民大会にあわせた集会では、沖縄2万人東京400人大阪200人、名古屋150人ってところだったようで、参加された方々の熱意に敬意を表するのはもちろんですが、単純な参加人数だけを見ますと、本土の人々の関心の薄さ(所詮は他人事意識)が恥ずかしいと思われる面もありました。

 もちろん、何でもいいからハードルを下げて、とにかく人をたくさん集めるべきだとは思いません。そういうことを言い出せば、集める方法はいろいろあると思います。しかし一年前ならともかく、もう、この期におよんでは、どっちつかずで何が言いたいのかわからない「エセ反戦」(善意は認めたとしてもです)では何ひとつ事態は動かない。本当に沖縄の人たちの立場から考え、普天間無条件撤去・辺野古基地建設反対を掲げた実効的な反戦運動を存在させることが大切なのだと考えます。

 こういうちゃんとした内容では、しがらみにしばられた組織官僚が支配する既成の大組織が「動員」するなんてことは期待できない、普通の市民や労働者に自分の意思で参加してもらうしかないわけで、このての集会の参加人数は、その時々の世論の動向に大きく左右されて増減してしまうわけです。ですが、それだけに、世論の動向に左右されない組織動員とはちがって、一つのバロメーターとしての意義をもっており、政府側は私たちが思っている以上にこういう人々に注目しているのです。

 別の言い方をしますと、特定野党の集会に2万人が集まっても政府側はさほど何とも思わないが、今まで数百人だったこういう市民集会がいっきに数千人の規模になることは、それよりはるかに大きなインパクトを与えるということです。マスコミはあんまり大きく報道しないであろうことは最初から見えていますが、政府・官僚らは意外にちゃんと見ている。

 そんな中、名護市長選挙の後に開催された大阪集会では、県民大会時には200人だったものが、屋内集会で単純比較はできないとはいえ、それでも2300人が結集しています。それでいけば今日の集会は4000人、最低でも3000人くらいは集まってほしいところです。主催者は1万人を目標にしておられるようで、そこまで言われると正直、「え〜、それは無理ちゃう?」と敗北主義にとらわれてしまいますが(笑)。確かに沖縄だけで2万人なんですから、本土の全国集会でもそれくらいは集まらないと本当は嘘なんですよね。「1万くらい集まるべきだ」というなら、まったくもってそのとおりだと思います。

 ともかく、「今が正念場だ」というのはよくある言い回しですが、今回ほど本当の正念場はそうそうありません
 決断を延ばせるだけずるずると先送りしてきた鳩山政権は、名護市長選挙の結果を受けて、「やっぱり辺野古にします」とは言うに言えないところに追い込まれています。ここまで延ばしておきなら「結局は辺野古」となったら、小沢問題との合わせ技一本で、もう政権の自殺行為です。鳩山さんもそれはわかっているでしょう。政権側も今ものすごく苦しいところに追い込まれている。ここで手綱を緩めたら絶対にダメだ。さらに追い詰めることで突破口は必ず開けます。そのせいで鳩山内閣が倒れたってかまわない、いや、そんな内閣なら倒してしまえ!とにかく、一人一人が今できることをしましょう。

それでは、会場でお会いましょう えいえいおー

仕事とかでどうしてもこれない方は……ランキングクリックで応援お願いします!(^^) ↓

(続きを読む…)

RSS blog mura blog ranking blog mura web clap

2010 年 1 月 28 日

安保体制の本音と建前 - 平野長官の「法的措置」発言から

日の丸を背に発言する平野官房長官
 名護市長選の結果を受けた平野官房長官の「地元が合意しなくても法的措置」発言には怒りがおさまりません。たとえ新基地建設容認派の立場に立って考えてみたとしても、よりによって選挙の直後になんということを言うのかと。暴言以外のなにものでもない。およそ彼の眼中には「民意」というファクターが最初からない。あまりにも権力的な発言。

平野官房長官への抗議先
●郵送で
〒100-8982
東京都千代田区永田町2-1-2衆議院第2議員会館330号室
●電話で
TEL/03(3581)5111(内7330)
●FAXで
FAX/03(3502)5025
●インターネットで(HPから意見を送信できます)
http://www.hhirano.jp/opinion.html

 よく新基地建設派は「金はくれてやるから我慢しろ」みたいなことを言いますが、自民党の「地元振興策」は地域の人々の役にはあまりたたず、ついには不況のどん底に叩き込まれる中で、先の総選挙では沖縄の全選挙区で新基地建設反対派候補が当選しました。名護市長選では今まで、新基地建設派候補は基地問題の争点化を徹底して避け、景気や地元振興を訴える作戦で過去の選挙を制してきたわけですが、だいたいこういう作戦を取らざるを得ないところに、建設反対の民意が圧倒的であることが示されています。そして今回はついにそれでも勝てないところまできたのです。ちょっと自分の身になって考えてみてくださいよ、自分や家族・親戚・友人が失業している時に、地元振興ばっかり訴える候補より、基地反対を訴える候補に投票するんですから、たとえ僅差であってもこれはものすごいこと、並々ならぬ強固な民意の現われなんだと知るべきです。

 つまり実際の票差以上に、沖縄の民意は圧倒的に新基地反対だと考えるべきです。そしてその怒りは、何かしら理屈や理念に基づくものではないんです。自分たちがおかれた現実からくる素朴な怒りなんです。ついに沖縄自民党でさえ「新基地反対」を打ち出すにいたったという現実がそれを示している。だいたい「県外・国外移設」なんて議論はもちろんのこと、「もうこれ以上は新しい基地はいらない」とか、「せめて普天間飛行場だけでも返してほしい」というのは、安保体制の維持という主張とすら必ずしも矛盾しません。

 だいたい新基地を作ってくれないなら普天間も返さないという根拠は、米軍再編による世界戦略上、そうしないと都合が悪くなるという理屈からです。つまり米軍が中東を含むアジアに睨みをきかせるために必要だからという話であって、そんなの「日本の防衛」とは関係のない論理です。沖縄の米軍が今までしてきたことは、ベトナムやイラクへの侵攻のように、他国に侵攻するための踏み台として沖縄を使い、日本はその侵攻に主体的に協力してきたのであって、事実として過去も現在も、米軍は日本を守るために機能してきたのではありません。

 もちろん、そのせいで日本も他国から攻撃されにくくなるという議論も理屈としては成り立つかもしれませんが、それは単なる副産物にすぎないという冷静な現状認識は必要です。だって米軍はそのためにいるのではないのですから。基地容認派はそういう副産物ほしさのために用心棒のみかじめ料を払い続け、米軍の侵攻にポチのように従順に全面協力することの道義的な責任の是非はもちろんのこと、そのことによってかえって他国の民衆を敵に回したり、攻撃や憎しみの対象になってしまうという点も含め、そのリスクの是非を検討していかなくてはならないでしょう。基本的に現在の米軍は、他国から全面攻撃されるということではなく、歴史的にも主に他国を攻撃・侵略するものとして客観的には存在しています。それに協力するべきかどうかが基地問題についての主要な争点です。

 百歩譲って「協力するべきだ」という結論に達したとしましょうよ。その場合でも、どこまでどのように協力してあげるかは、私たちが自由に決めるべきことなんではないんですか?なんでそれをアメリカが勝手に決めて、日本はそれに従わざるをえないんだなんて理屈になるんでしょうか?協力してあげてるのに、「それでは足りまへんなぁ、普天間を返してやると言ったのも、考えなおさなあきまへん」なんて、悪代官みたいなことを言われなくてはならんのか。そしてそれにビビッて「そんなあ……」と涙目で震え上がり、右往左往している屈辱。冷静に考えてもみてください。日常生活におけるごく普通の感覚で考えても、そういう関係を私たちは「友人」とは言わないはず。普通はヤクザの「親分子分」の関係とか、「パシリ」とか言っているはずです。もしこれが自分の子供だったら「そんなの友達でもなんでもないから、さっさと縁をきれ!」と言いませんか?

 アメリカの言い草は、ジャイアンがのび太に何かを要求する時にだけ「心の友よ」って言うのと同じ。本当に友人だったら、どうしても普天間を返してということになっても、「今までありがとう、これからもよろしくね」くらいは言えるでしょう。民主党の一部からちらほらもれてくる「安保の見直し」は、こういう「親分子分の関係に基づく米軍の世界戦略への協力」という安保の本音を、「友人同士の関係に基づく日本の防衛問題」という元々の建前に戻そう、あるいはそういう建前にすぎないものを、安保体制の本質だと理解しているがゆえの発想だと考えれば、非常にわかりやすいのではないでしょうか。それもできるだけ良く解釈してあげれば、本来の保守の立場からする善意の一つだとも言えますが、アメリカはそんな綺麗な建前でものを考えてなんていません。もっとドロドロした本音の利害で動いている。それを理解して、日本政府は毅然とした態度を示さないといけないと思います。保守なら保守でかまわんから、せめて保守らしく、アメリカの子分ではなく日本人の立場で動いてほしいものです。

 たとえば、麻生政権時代に反麻生の声が大きくなってきた時、困った右派の一部(主にネトウヨ系)の連中が、「麻生さんに反対するならそれに代わる人を提示しないと無責任(=批判してはいけない)」というレトリックを編み出したことがあります。一見すると、論理的に中立にみえるけど、よく考えればこれは「麻生さんは正しいんだから政権交代を言うのは無責任」と言う麻生全面擁護の論理だとすぐにわかる。つか、だいたい国民が政治に意見を言うのに、なんでいちいちそんな枠をはめられねばいかんねんという話であって、あんまりアホらしいので、これに乗せられる人はいなくて、主に彼らの内部で流通しただけの理屈でしたけど、これを簡単に評すれば「おいおい、逆ギレかよ(笑)」ということ。

 これと全く同じレトリックで、沖縄の犠牲に対する批判や同情の高まりに対して逆ギレし、「アメリカが納得しない(=本音の部分での安保が維持できない)じゃないかぁ!」と叫び、だから、安保体制(の副産物)にかわるものまで明示しないなら最初から批判してはいけない。沖縄には金をくれてやるから黙って我慢しろ。それが嫌なら日本核武装しかないといういう人がいます。本当にそうでしょうか。

 80年代、欧州でソ連とアメリカが巡航核ミサイルの配備合戦を演じて緊張が高まり、レーガンがソ連の脅威をガナリたてた時、欧州の人はこれに同意するどころかとうとう怒り出して「おまいら、どっちもいい加減にしろ!」ということになり、空前の規模で全世界的な反核闘争がまきおこりました。欧州では多くの基地が民衆に包囲されていった。ところがその後、ソ連はとっとと自壊し、実はすでに脅威どころかボロボロだったことが判明している。彼らが自壊したのは軍事で負けたからではなく、存在が反人民的だから負けたのです。ようするにこのレトリックも、選択を迫る視点が出発点から間違っている。つか私たちと判断のステージが違うのでかみ合わない。(余談になるけど、もし本当にソ連が「左翼」だと言うなら、この民衆の声の高まりを支持・連帯し、アメリカの脅威なんぞと言わずに、一方的に核ミサイルを撤去するという政治を打ってきたはず)

 日本の民衆が北朝鮮の核武装をやめろと大きな顔して言えるのも、さらにはその政権をぎゅうぎゅう締め付けて崩壊させよと言える根拠も、すべて自分たちが核を持たず、人権の擁護を掲げて、国家権力のために民衆を犠牲にすることは許されないと考えることを、自分たちの社会の原理する総意が存在しているからこそです。だから堂々と北朝鮮を否定することができる。つまり北朝鮮とはそもそもステージが違うから批判できる。その原理を否定して北朝鮮と同じ土俵に乗ったのでは批判の根拠が失われて、ただの縄張り争いになってしまいます。この原理に立ち切ることこそが私たちの選択肢であり、これはソ連の崩壊、東欧革命で正しさは実践されてると考えます。

 一方で、米軍に加えて日本も核を持つというなら、かつての米ソ核軍拡競争のような、危うい冷戦への道を選ぶことになる。その競争に勝つためなら、民衆に犠牲が出ることもやむをえないという論理です。こういう古臭いカビの生えた色眼鏡をかけている人の目には、この軍拡競争に「どっちもいい加減にしろ!」と悲鳴をあげる人が、「向こう側」の味方に見えるようですが、問題はそんな「どちらの味方」ということではない。

 この人権派と軍拡競争(縄張り争い)派のどちらの道を選ぶのかというのが、問題の議論にあたって一番最初に問われる本当の選択肢。それ以外の具体的な議論はその次の問題です。

(続きを読む…)

RSS blog mura blog ranking blog mura web clap

2010 年 1 月 25 日

「在特会」ごときと「刺し違える」ような値打ちなどない

他のことを書こうと思っていた矢先だったけど、また例によって貧乏性ゆえに、長文のコメントがもったいないのでエントリーとしてスピンオフしておきます。こちらのコメントに対するお返事ね。せっかく書いた、全然関係ない話題のエントリーを荒らされているのを防ぐ意味もありますので、そこんとこ乞ご理解。

dialog.gif また関係ないエントリーに関係ない話題を(苦笑)。どうしても「自分の投稿を常にトップに出しておきたい病(戦術)」ですかね。もちろん一山いくらさんがそんな人だとは思いたくありませんが、中には議論を少しも前に進めず、全く同じ趣旨のことを(論破されても論破されても)繰り返し投稿し続けて常にトップに出しておくことで、通りすがりなどの人に、あたかも自分が「勝っている」かのように見せかけるゾンビ戦術の人がネトウヨさんにはあまりにも多すぎるものですから、ちょっと必要以上(?)に警戒してしまいますわ。

 とにかく議論をしたいのなら、相手の言うことをよく読んで、相手以上に理解する「努力」をして話を前にすすめてくださいね。それと、ちゃんと関係する話題のエントリーのコメント欄へ、またはブログ記事とは関係ない一般的な話題を投稿したい方のためには掲示板(交流用議論用罵倒専用)もちゃんと設置しておりますので、そちらのほうに投稿するようにしてください。この意見とは議論する価値がないとか、そうではなくても、この人とは議論を前に進められないだろうなとか思う場合は黙殺(私はだいたいそうしてますが)するか、罵倒専用掲示板に捨てゼリフを投稿しておくことです。ゾンビさんはお断りしますので、そういう卑怯なことをする人には、、それ相応に対処させていただくことを、この機会に述べておきます。

 さて、他のエントリーでも書いたことですが、
『自身が「私はこう思う」ということを簡単に書いていただいて、それに対する私の感想という形にさせていただいたほうが、より的確なお返事になると思います……このことは、よくメールなどで「質問」いただく方にもお願いしたいと思います。興味をもっていただくのは大変に嬉しいのですが、藪から棒に「どう思うか」なんて質問されても、私は学者でも何かの先生でも評論家でもない、そのへんにゴロゴロいるごく普通のおっさんなので、人を感心させるようなことは言えませんし、いったいどんな回答を差し上げればご満足いただけるのかさっぱりわかりません』(⇒「ネット上の右翼バブルについての考察」

 ちゃんと以前に書いたことであって、確かに通りすがりの人にまでいちいち「全部読んでから書け」とは言えないとしても、一山いくらさんのような継続的な読者まで、ろくに読まずにまた同じようなことをされるのはがっかりです。少し一山いくらさんを過大評価していたかもしれません。一山いくらさんの意図がわからないので、どういう趣旨(切り口)で返答したらご満足いただけるものか、さっぱりわかりません。運動論?それとも暴力論?

 ごく普通に考えれば、「在特会」の襲撃事件についてちゃんと批判した上で、それにどう対応するかという観点から議論を積み重ねていけばいいと思います。議論をふるのであれば、まずそれについて、一山いくらさんの案や考えを提案するべきでしょう。あるいは「在特会」への評価がわかれて、それでは議論にならないというなら、一般論として、道義的に許されない暴力的な存在一般(警察さえもそれに協力している場合)に対し、民衆はどういう対策をとるべきかというところから論じるべきだと思います。

 友好的なやりとりや、何気ない雑談まで杓子定規にそうしろとは言いませんが、少なくとも敵対的な議論において、自分の考えを隠し、相手にだけ「回答」の義務を負わせるのは卑怯者(荒し)のすることです。それとも真面目な議論ではなく、単に一山いくらさんは揶揄や荒し行為をされていると判断し、私がそのように対応(無視・削除等)してあげることで、どこかの香ばしい人々が集まる掲示板で「勝利宣言」ができるようにしてあげたらご満足ですか?もしそうなら、そういうふうにしてあげますので、メールなどでこっそりお知らせください。口外はしませんし、実際、痛くも痒くもないので、それくらいの汚名は着てあげます。

 いずれにせよ、できるだけ一山いくらさんのご満足いただけるようにしたいと思いますが、そこんとこ明快にしておいてもらわないと、全部の論点にふれた上で、様々な対応をとらないとないといけなくなりますので、ひとつひとつの文章も長文になり、こちらばかりが疲れてしまいます。そういう投げ方は卑怯だと思います。これはネトウヨが荒しの手口としてよくやるやり方で、自分の考えを隠し、人がちゃんと主張していることの揚げ足を延々と取り続けるだけのラクチンな手法ですね。同じ問題意識の者同士が友好的に行うなら別ですが、そうでない場合、そういうのは議論でも論争でもなく、単なる荒し行為といっていいと思います。

 対立する傾向の者同士の場合、そこでの議論とは二つの異なる考え方の間で行われる交流ですから、まず自分の考えを示し、その上で、相手の考えより自分の考えのほうが「モア・ベター」であることを論証する、そして、くだらない「勝ち負けゲーム」ではなく。可能な限り、もっと高次の議論へ自分の意見を高めていく努力をお互いにするべきだと思います。自分はお気楽な上から目線で、他人にだけ「努力」を求めるような種類の人間を私は軽蔑します。

 もちろん、一山いくらさんがそういった種類の下劣な卑怯者の「心の戦友」だとか、そういう印象操作だけですませようと私は思いませんし、今回は単に無自覚で、たまたま考え方が浅かった(もしくは私の過去の文章の趣旨をろくに忖度していない)だけだと思いますので、次回からご注意ください。まずは、一山いくらさん自身が、「道義的に許されない存在(警察さえもそれに協力している場合)にどういう対策をとるべきか」という点についての考えを示していただきたいと思います。

 なお、まるでネトウヨみたいな謀略論を書いておられますが、そんな謀略論(空想)を展開すれば、どんなことでも好き勝手に言えるので意味がありません。論理を展開できない人が謀略論に逃げるのは議論としては最低の低に属します。芸のないお笑い芸人が舞台で裸になるのと大差ないレベルです。

 さて、仕方がないので、勝手に一山いくらさんの意図を想像(邪推?)して、話を進めます。次回からこういう長文を書かなくてもすむようにお願いします。

 まず、運動論から。くわしい事情はさっぱりわかりませんが、なんか高校生が「在特会」の右翼に詰め寄られたか罵倒されたかなんか、とにかく衝突した際に、持っていた護身用スプレーを使用して警察に検挙されたってことですね?「在特会」はもちろんですが、それに抗議する側にも「暴力事例」があったじゃないか!やっぱりどっちもどっちだ!(やーいやーい、ざまあみろ)ってとこが言いたい趣旨(?)ですよね。

(続きを読む…)

RSS blog mura blog ranking blog mura web clap

2010 年 1 月 24 日

名護市長に稲嶺進さん、現職を破って当選!辺野古に基地は作れない

■新顔・稲嶺氏当選「辺野古に基地造らせぬ」 名護市長選(朝日)
http://www.asahi.com/politics/update/0124/SEB201001240006.html

名護市長選・稲嶺氏当選
 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題が争点になった沖縄県名護市の市長選が24日、投開票され、日米が合意した同市辺野古への移設に反対する新顔の稲嶺進氏(64)=民主、共産、社民、国民新、沖縄社会大衆、そうぞう推薦=が、移設を容認する現職の島袋吉和氏(63)を破り、初当選した。鳩山内閣は5月末までに移設先を決める方針だが、辺野古への移設は極めて困難になった。当日有権者数は4万4896人、投票率は76.96%(前回74.98%)だった。
……当選を決めた稲嶺氏は24日夜、「私は辺野古の海に基地を造らせないとの公約を信念をもって貫いていきたい」と明言した。政府が移設先の再検討を進めるなか、市民があきらめかけた「県外移設」の実現に期待する層を引き寄せた。
……島袋氏は普天間問題について「過去3度の市長選で結果が出た話」と争点化を避けたが、県外移設を求める世論のうねりにはかなわなかった。

■市民審判 日米を痛撃 稲嶺氏が初当選(琉球新報)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-156220-storytopic-213.html

 24日の名護市長選挙で、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に反対し、県外・国外移設を掲げた稲嶺進氏が当選したことで、辺野古移設案は事実上不可能となった。現在、新たな移設先を模索する鳩山政権は辺野古の選択肢を排除していないが、今後は、政府与党の沖縄基地問題検討委員会での県外・国外移設に向けた検討が焦点になる。地元意向を背景に、辺野古移設をやむを得ないとしてきた仲井真弘多知事に「県外移設」の圧力が高まることになる。辺野古移設ノーを日米両政府に明確に突き付けた市民の審判で、普天間移設問題は新たな展開を迎える。


■稲嶺さん当選、「県外」の信念貫く 支持者ら喜び爆発(琉球新報)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-156217-storytopic-213.html

……24日夜、稲嶺進さんの当選確実が伝わると、選挙事務所は喜びにあふれた。稲嶺さんは「多くの市民のぶりでぃ(みんなの手)な選挙戦だった。これが市民の民意だと示すことができた」と喜びをかみしめた。13年間普天間移設問題で揺れ続けた名護市に辺野古移設反対を表明した市長が初めて誕生した瞬間だ。市民を二分し、基地建設反対票が条件付き賛成票を上回った住民投票から4度目の市長選挙。初の移設反対市長の誕生というだけでなく、4町村合併による名護市誕生から40年の節目に、東海岸の小さな集落から初めて市長が選出されるという名護市の新たな一歩を踏み出す選挙となった。
……「基地とリンクした振興策で私たちの暮らしは楽になっていない」。多くの市民の声に耳を傾ける中で県外移設の思いは確信に変わっていた。
 「私たちは長い間つらい思いをしてきた。もう辺野古の海に基地は造らせない。24日を名護市の新しい夜明けの日にしよう」。選挙期間中ずっと訴え続けた。


■「新たな基地つくらせない」 名護市長選勝利の稲嶺氏(沖縄タイムス)
http://www.okinawatimes.co.jp/article/20100125_2026/

 米軍普天間飛行場の同市辺野古への移設反対を訴えて名護市長選に勝利した稲嶺進氏(64)は25日午前、沖縄タイムスのインタビューに対し、「辺野古の海がだめで陸地だからいいというわけではない。名護市に新たな基地はつくらせないという意味だ」と答え、市内への一切の新基地建設に反対する考えを示した。
 また「市議会と協力して移設反対の決議、意見書を可決してもらい、政府や県に対して名護市民の意思を伝えたい」との考えを述べた。


■「こんな結果になるとは」 島袋さん、表情厳しく 名護市長選(琉球新報)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-156216-storytopic-3.html

「こんな結果になるなんて思っていなかった」。テレビ各局が稲嶺進さんの当選を伝える中、厳しい表情でテレビを見つめていた島袋吉和さん。報道陣の質問に対して厳しい表情のまま語った。
……基地問題について問われると「これは国が結論を出すべきことだ」と述べ「結果は私の不徳の致すところだ」と繰り返し、足早に選挙事務所を後にした。


■「普天間の計画、一層困難に」 米主要各紙が論評掲載(朝日)
http://www.asahi.com/international/update/0125/TKY201001250145.html

 24日に投開票された沖縄県名護市長選について、米主要各紙が24日の電子版で、米軍普天間飛行場の同市辺野古への移設に反対する新顔、稲嶺進氏が当選したことを伝えるとともに、計画の推進が一層困難になった、などとする論評を掲載した。
 ニューヨーク・タイムズ紙は、稲嶺氏の当選で、鳩山由紀夫首相に普天間飛行場の県外移設を求める圧力が強まったと指摘。「名護市長選の結果は、日本政府に計画を打ち切るか、少なくとも大幅に変更するよう迫るものだ」とした。
 ウォールストリート・ジャーナル紙は、同市長選が現行計画に対する「事実上の住民投票だった」とした。そのうえで、稲嶺氏の勝利について「沖縄県知事や日本政府は地域の反対をおして計画を続けることはできるが、投票結果は鳩山首相にとって、米国の要請を受け入れることを一層難しくした」と論評した。
 一方、ワシントン・ポスト紙は同市長選の結果が「米国と日本との関係に大きな影響を与える」としたうえで、最終的な判断は、沖縄県知事と日本政府にゆだねられるとした。


■普天間移設「ゼロベースで検討」…首相言及(読売)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100125-OYT1T01299.htm

 沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の同県名護市への移設に反対する稲嶺進氏が、同市長選で勝利したことに関し、鳩山首相や岡田外相、平野官房長官らが25日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸部に移設する現行計画をなお排除しない可能性に相次いで言及した。
 これに対し、現行計画を否定する社民党や国民新党などが反発を強めており、首相が5月末と期限を切った移設問題の行方に影響することが予想される。

『基地反対の稲嶺さん当選』 やったー!!!(ちゅら海をまもれ!沖縄・辺野古で座り込み中!)
辺野古テントには次々とうれしい顔が(辺野古浜通信)
おめでとう沖縄!(きっこのブログ)

RSS blog mura blog ranking blog mura web clap

2010 年 1 月 19 日

外国人参政権問題を考えるにあたって

◆スローガンは美しいが

共に生きる 定住外国籍市民の地方選挙への投票権については、近い将来に実現する可能性が出てきた(⇒現在の状況)ということですが、このいわゆる「外国人参政権」に対して、穏健保守やリベラル派とは違い、左翼業界では慎重・反対の人も多いようです。確かに「多文化共生」もその言葉だけは美しいし、これに文句をつける人は少ないでしょう。また、産経新聞の世論調査では、外国人参政権付与に賛成53・9%、反対34・4% わからない11・7%となっており、世論の支持もあります。
 ですが、これを単なる「スローガン」として内容をよく吟味せずに要求していると、それを逆手にとられ、言葉の美しさとは全く似ても似つかない、醜い社会や制度が導入されてしまうかもしれません。

◆過去の教訓ー「男女平等」「労働の自由」「行政改革」

 たとえば「女は黙って家庭にいるのが美徳」とされてきた時代(高度成長時代頃まで)から主張されてきた「男女平等」とか「女性の社会進出」というスローガンですが、これも結局は女性を「企業に献身する一人前の労働力商品」として、労働市場に組み込むだけの結果しか、とりあえずはもたらすことができませんでした(もちろん今も暫進的な歩みが続いています)。
 本来の男女平等は職場だけでなく家庭でも実現されないと意味がありませんし、そのためには女性を「男並みに働かせる」のではなく、男性に「女並みに家庭や個人生活に時間がさける」社会にしなくては何にもなりません。そのための労働者保護法制の整備はもちろん、介護や育児などを社会全体の責任として負担していくことが求められていました。ところが実際には企業社会は充分な責任を分担せず、ただ雇用にあたってゆえなく男女別の募集などをしてはいけないとか、同一労働で男女に賃金差があってはいかんとか、最初っから「当たり前だろ!」という程度のものしか当初的に勝ち取れませんでした。
 こういう状態のままでは、夫婦ともに(仕事に限らず)社会活動をしていれば、家庭・個人生活がままならない事態にもなります。結局はそのしわ寄せの多くは女性(場合によっては子供にも)にきて、社会に出るにしても、パートなど非正規労働として組み込まれていくわけです。「自己責任論」の蔓延や不況の民衆へのしわ寄せなどの閉塞状況の中で、介護疲れによる無理心中などの悲惨な話題もいまだに事欠きません。

 また、派遣労働者の問題がクローズアップされた時、派遣法そのものに反対だった共産党の志位委員長の質問に、時の福田首相が「そういう働き方に対する需要もあるんですよ」と答弁していたことも思い出されます(⇒動画)。確かに、好況期を背景として、「そういう働き方」への模索もありました。それは家庭や個人生活を犠牲にしてでも、企業への献身が求められることに対する自然発生的なアンチとしてあった。家庭や個人を優先したいという価値観の人も増えていた。それを推し進めていけば、本来なら資本からの自由という「労働の解放」に進むべきものでした。
 ですが、労働者派遣法は「そういう働き方」に対する労働者側の需要に応えたものではありません。いわばそういう風潮をも逆手にとる形で、「そういう雇い方」に対する企業側の需要に応えたものだったのです。企業にとって、派遣労働者は本当に都合がいい存在です。特に製造業への派遣が合法化されたのが致命的でした。制度が作られて合法化されれば、必ずそこに組み込まれてしまう層が生まれてくる。しかも派遣法は労働者ではなく、極めて露骨に企業のための法制度です。「そういう働き方への需要」に応えたものではありませんから、派遣労働者はちっとも「資本から自由」になったのではなく、その反対にますます「資本の奴隷」になっていきました。

 もっと古くは「行政改革」があります。これはもともと民衆の側のスローガンでした。単純に「税金の無駄使いをやめろ」というところからはじまって、許認可権などを盾にとった、官僚や役所の権威的、支配的、かつ非効率な行政の無駄をはぶき、民衆の側に主導権を持たせよう、利権政治を打破しようという、左派の側からの要求であり、突きつけだったわけで、もともとそういう思想が根底にあった。
 ところが中曽根内閣や小泉内閣などが進めてきた「改革」は、結局は民生部門・行政サービスの削減であり、本来まじめにやればやるほど「儲からない」はずの行政活動を、民営化という名で企業利潤の原理にゆだねてしまうことでした。スローガンだけは「官から民へ」という、革新野党などが要求してきたことに沿ったものでしたが、実際には「民(たみ)」を切り捨てる「公から私へ」にすぎませんでした。国家全体が私企業と同じ発想で動けば、企業は別として民衆レベルでは繁栄どころかペンペン草も生えなくなります。その極端な事例が中国における超格差社会でしょう。

◆自民党路線の破綻 保守政治に出口はあるか

 こうして見てきますと、「男女平等」、「働き方の自由」、「行政改革」、いずれも元は民衆の側や弱者の側から出てきた自然発生的な要求であり、左派もその自然発生性にのっかる形で「要求貫徹」のために運動してきたことばかりです。ですが、その結果として生まれてきたのは、当初的にこのスローガンをとなえてきた人々が考えていたような美しい制度や社会の発展ではなく、それと全く逆の社会や結果でした。とりあえず思いつくままこの3つを並べてみましたが、見事に一直線に結ばれていることがわかるのではないでしょうか。
 そしてこの一直線に結ばれ、「ブルジョア階級の政治委員会」たる自民党政権が、何十年もかけて積み重ねてきた路線がいきつくところまでいってしまい、とうとう昨年の総選挙で(やっと)民衆から拒否された路線の本質なんだと思います。そのことを民衆は理屈ではなく肌で感じているからこそ、いくら民主党が醜態をさらそうとも、自民党の支持率が、当人たちが思うほどには遅々としてあがらないのです。

 ついでに言っておけば、その拒否感の受け皿となった民主党は、こういった不満に「理解を示した」だけなわけです。その端的なスローガンが「コンクリートから人へ」であり、「国民の生活が第一」でした。しかし単に理解するようなそぶりを示して、旧来の自民党政治を否定してみせただけであって、何かしらそれと根本的に変わるような内実や、(好不況をくりかえしながらも長期的に)低迷し、衰亡している資本主義を蘇らせるような青写真をもっているわけではありません。企業(資本家階級)やアメリカの側に民主党を取り込んでしまおうという圧力も強いし、それに対抗して最後まで「国民の生活が第一だ」と対決する気概も感じられない。結局最後は政策的に破産するか、あるいは企業側に立って民衆に犠牲を強いる自民党的な政治に舞い戻るかしかない。一方の自民党も、民衆のこういう拒否感の方向性が見えていない。まさに保守二大政党制に出口なしです。

◆支配者の都合による「受け入れ」と「共生」

 それにしても私たち民衆は、今までこれだけ煮え湯を飲まされてきたのです。そろそろ学習してもいい頃ではないでしょうか。たとえば「外国人移民の受け入れ」を一番熱心に主張している日本国内の勢力は、他ならぬ経団連などの企業・財界連中です。もちろん彼らの思惑は、低賃金な下層労働力の確保でしょう。このままほうっておいたら、またぞろ「共生社会」は、あちら側のスローガンになってしまい、その言葉の美しさとは似てもにつかぬ醜いものが生み出されてしまうかもしれません。つまり今までと同じ、一直線に結ばれた同じ路線です。

(続きを読む…)

RSS blog mura blog ranking blog mura web clap

2010 年 1 月 16 日

うひゃひゃ、小沢氏の側近二人逮捕だってさ( ̄∇ ̄ )

民主党小沢幹事長 もともと「政治」が嫌いな私としては、現場の民衆の苦しみとも、歴史的な視点での政策とも直接の関係がない、こういう「政局」がらみのニュースは元来は知識も関心も薄いんです。ゆえにその筋のプロから見たら頓珍漢なことを書いて恥をさらすのもなんだし、あんまりとりあげないわけですけど、さすがにいろんな意味で「うひゃひゃ」と思ったんで軽く書いておくかな。

 やっちゃいましたね。小沢さんの側近を二人も逮捕ですよ。小沢さんって、よほど検察から嫌われて(憎まれて)いるみたいですね。だって、容疑は政治資金報告書の「虚偽記載」ということですが、すでに石川議員は少なくとも「ミスがあった」ことを認めていました。単純ミスでは罪になりませんが、石川さんの主張を鵜呑みにしないにしても、おそらくは在宅起訴になるだろうと思われていたところをまさかの逮捕です。日経新聞への検察のリークによれば、「真相解明の邪魔をしている周辺関係者から石川議員を引き離すしかなかった」と、検察幹部が語っているとのこと。この「周辺関係者」とはもちろん小沢さんのこと。まさに敵意むきだしです。かなり感情的に敵対している印象は持ちます。

 しかし、この程度の容疑だけで逮捕までいくとはちょっと考えられない。石川さんの事務所では「知っていることは全部話し、捜査には全面協力していたのに逮捕なんて」としていますが、一方の検察側は「曖昧な供述を繰り返すばかりで本当のことを話していない」としています。いったい検察は「周辺関係者」から切り離して隔離した石川議員に何をしゃべらせようとしているのか。「陸山会」の土地購入問題で、その原資はゼネコンからの裏献金だった可能性があると検察はリークしているようなので、そのからみでしょうか。いえいえ、その程度では、これだけの大騒ぎに比して、まだまだ座りが悪いです。小沢さんの贈収賄くらい出てこないとね。どちらにせよ、「本丸は小沢」というのはみんなが思っていることでしょう。

 総選挙前の西松建設事件の時は、検察は民主党サイドを中心とする「国策捜査」の非難をあびました。もともと検察はそういう非難や「誤解」をうけないために、選挙直前には表立った捜査やマスコミへのリークはしないもの。それに比べたら、まるで見計らったかのような、あまりのタイミングの良さは確かに不自然だった。私もそうですが、おそらく多くの人は心の中で「どうなってんだ小沢!」が8割、「そういう政治的な動機もちょっとはあるかな」が2割くらいの心境で見ていた人が多いんじゃないだろうか。あおりをうけて、自民党内では外様の二階さんがバランスをとるための生け贄にされちゃったわけですが、今回も、今のところあげられている罪名はいずれも手続法違反に類するものであって、これだけではその印象を根底からひっくり返すには弱すぎると思うのです。

 だいたいが今回もまた、夏の参院選をひかえて、あまりにもタイミングが良すぎるというのがある。このままいけば、まさに選挙直前に小沢さんを逮捕して、衆院選の時みたいな立ち直りの時間を与えないというシナリオでしょうか。逆に、異例のタイミングでここまでしておきながら、「虚偽記載」以外の容疑が何も出てこないままに終わったり、「本丸小沢」につながるものが何も出てこないまま、またしても不発に終わったら、検察は西松建設事件も含めて「国策捜査」であったことを認めてしまったも同然です。それだけに、今回の逮捕は検察にとっての賭けであるとも言えるし、あるいは国民を納得させ、小沢さんにぐうの音も言わせないだけの大きな容疑(たとえば贈収賄など)での充分な証拠をすでに固めつつあるのだとも考えられます。

 その一方で、そこまでの材料なしに、単に検察の現場が突っ走っているだけという、「検察暴走論」も出ています。田原総一朗さんなどは、日経BPのコラム記事で検察の上層部と現場の検察の間ではすさまじい軋轢がおこっているはずだが、現場はなおも、なりふりかまわず強行に突っ走っているという見方です。田原さんは西松建設事件が結局は不発に終わったせいで、小沢さんの「国策捜査」発言に説得力が出てしまった、検察の現場にはこれを覆したいという動機があるという見方で、そう言うからにはそれなりの根拠からくる心象を得ているんでしょうが、もう少しうがった見方をすれば、やはり「反小沢」「反民主党」の気分が若手の検察官にあって、これまでの慣例を無視してでも、あえて選挙前に捜査をぶつけているという見方もできます。これを押さえ込むだけの権力基盤は、政権交代直後の小沢さんにはまだないと。

 どちらにせよよくわかりませんし、腑に落ちない気持ちもありますね。しょせんは検察も権力機構の一部にすぎませんが、少なくとも「体制側の範囲内では」という前提条件をつける限りにおいて、権力にはおもねらず、ただ粛々と正義を実現するというのが検察の建前のはずです。要するに体制側全体を護持するための権力機構にすぎず、これに異議を申し立てる民衆には牙を剥くが、その体制内部におけるあれやこれやの特定の政党政派を応援したり敵対したりはしないということです。ところが今回の「対小沢戦」では、こういう粛々としたものが感じられない。マスコミへの盛んな反小沢情報のリークと言い、どちらかと言えば生臭くて感情的なものさえ感じられる。それがこういう様々な見方や憶測をよんでいる原因だと思います。決して民主党支持とか反民主党とかいうところからだけきているのではない。

(続きを読む…)

RSS blog mura blog ranking blog mura web clap

2010 年 1 月 10 日

2009年12月のアクセス記録公開

 今月から「前月のアクセス記録の公開」をやってみます。左翼サイトの管理人さんはアクセス数を全く気にしない人がほとんどで、むしろそういう話をすると軽蔑されるくらいの風潮があるんですが、せっかく保存しているアクセスログなんだから、なんか利用しないともったいない気がするというだけの、貧乏性な動機でおます。
 まあ、いまさら弱小ぶりをさらけだす必要もないかとは思いましたが、単なる個人サイトとしては可もなく不可もなく、中くらいのアクセス数で、残念ながら現状ではそれだけでも左翼サイトとしては比較的健闘している部類に入るんではと、自分では思っているんですが、どんなもんでしょう?
 さて、今回ログから大雑把な結果だけを抜粋してみましたが、他に知りたい項目とかあります?ただし、やってみると意外とめんどいことが判明したんで、いつまで続くかわかりませんけど。今回だけだったりして, (;^_^A

アクセス解析(対象期間 : 2009/12/01 00:00:01 〜 2009/12/31 23:59:30)

総アクセス数 67225アクセス
一日平均 2168.55アクセス
平均アクセス間隔 39秒に1アクセス
訪問者数 ※1 52308人
一意の訪問者数 ※2 14917人
再訪問率 77.81%

※1)実際にアクセスしたのべ人数。該当月に同じ人(IPアドレス)が一定時間をおいてから再訪問した場合もカウントされます
※2)ユニークアクセス人数。該当月に同じ人(IPアドレス)が何度アクセスしても2回目以降はカウントされません

曜日別アクセス状況
日曜日7813
月曜日8378
火曜日10924
水曜日11599
木曜日12027
金曜日8863
土曜日7621

時間帯別アクセス状況
00時3034
01時2298
02時1720
03時1141
04時1013
05時974
06時998
07時1404
08時2413
09時2780
10時3338
11時3339
12時3051
13時3003
14時3345
15時3558
16時3747
17時3880
18時3272
19時3203
20時3329
21時3775
22時4567
23時4043

(続きを読む…)

RSS blog mura blog ranking blog mura web clap

2009 年 12 月 31 日

対北朝鮮人権運動の全人民化を希求します

皆様よいお年を いよいよ大晦日ですが、皆様にはいかがおすごしでしょうか。
 今年もいろいろなことがありましたが、私にとって一番大きなニュースだったのは、仕事の都合で東京に引っ越したことでしょうか。
 実は収入はシャレにならんくらい、がくんと下がりました(泣)。個人的には生活していければそれで不満はないんですが、そこここにお金を送ることができなくなったのがつらい。親にもお金を送ることができないのが一番つらいです。住む所もない人からみたら「贅沢な悩み」に見えるかもしれませんが、自分のことより、他人様への義理を果たせないことや、親を助けてあげられないことのほうがよっぽど辛いものです。来年はこのあたりをなんとかしたいです。

 あと、せっかく東京に来たのだから、今まであまり参加する機会もなかったような場所にも顔をだしてみたい、いろいろ見聞を広めて勉強し、思索や人間の幅を広げられたらなあと、漠然と考えています。たとえば純粋な左派系以外にも、反貧困関係のボランティア活動とか、北朝鮮難民の支援活動とかです。とりわけ北朝鮮関係は、拉致問題が表面化して以降、たとえば靖国護持や歴史修正要求などの右翼が取り仕切っている印象が強すぎて、こういうイデオロギー的な政治思想に同意できない(その仲間だと思われたくない)一般の人間には敷居が高いものになってきました。本来なら、北朝鮮の人権侵害に反対することや、拉致被害者の救援は、左右を問わずに同意できる課題であり、もっと大きな運動になってもいいはずなのに、今ひとつ広がりを欠いています。本当にもったいないことだと思います。

 全民衆的な幅広い同情の存在と、運動の右翼による独占というネジレが、個別日本におけるこの問題の進展を様々に特徴づけてきました。右翼の政治戦略で考えてみれば、今後ともこういう分野から左派・リベラル・中道派を締め出し、自分たちの運動の基盤、新規参加者を獲得する動員源にしておいたほうが得策です。そのせいで参加できずに締め出された人に「北朝鮮はどうしたw」とか言っておけばいいのですから楽ですよね。けど、やっぱりそのせいで広がりを欠いて頭打ちになっているのは事実だと思いますし、本当に北朝鮮の被害者のことをこそ第一に考えるのであれば、それではいけないと思うのですよ。こうして北朝鮮問題への取り組みが広がるどころか狭まっていく中で、人種や国境を越えた普遍的な人権問題として広めていくどころか、その全く逆に、狭量な国粋主義(民族対立・レイシズム・「嫌韓」など)の具に貶めてしまう勢力が培養されてきました。

 これではいけません。これではますます一般の人が参加も賛同もできなくなっていく。そういう構造をなかば意図的に作り出しておきながら、左派も含めた広範に存在する北朝鮮への批判を、極右派は、あたかも自分たちだけが独占して代表しているようなイリュージョンを作り出して政治利用してきたのではないでしょうか。それは左派自身が反省すべき諸点とは別問題として、厳然としてある事実です。

 しかしながら、運動の一部には、本当なら広範な基盤を持っているはずなのに、今ひとつ爆発的な盛り上がりにいたらない現状を反省する人々もでています。とりわけ拉致問題の取り組みへの反省からそういうことを口にする人も多く、チベット支援ではその成果もあって、左派の参加者を多く取り込むことができました。しかしまだこういう流れも一部分にとどまっています。
 私は別に右派の人々が、その主張を取り下げることを要求する気は無いし、第一、右派の人がいくらハードルを下げたり本来の主張を隠してみたところで、彼ら(に限らず特定の政治主張を持つ人々)が広範で全市民的な運動の中心になることはできません。本当なら「右派の統一戦線」と「左派の統一戦線」があって、その上に、それこそ右は鈴木邦男のような極右から、左は世間で過激派扱いされているような「極左」まで、当人が参加しようと思えば誰でも参加できる幅広い「国民戦線」が形成されることが、運動論的に言えば理想ということになるでしょうか。

 そのためには、まず第一段階として、運動が「右翼運動」に閉塞してきた中で、そこを金城湯池として発生・培養されてしまった、いわば鬼っ子としてのレイシズム潮流を、右派の人々がちゃんと排除してくれることが先決です。左派のみならず一般市民として考えても、こういう人たちを間接的にでも応援することはできません。それは欧米で言えば「ネオナチが重要な一角を占める運動」ということであり、そんなものが「全国民的な運動」になるはずもなく、まともな神経を持った人なら応援どころか、かかわりを持つことさえ虫唾が走るというものです。「全国民的」になるということは、日本人のみならず、同時にどこの国、どんな民族や人種の人にとっても、心から同意できる普遍的な内容を持った運動や主張にならなければ絶対に不可能です。全体に占めるパーセンテージで言えば無視できるくらいの人数にすぎない「ネット上でクリック率の高い人」に頼っているようでは、惨敗を喫した麻生さんの二の舞です。

 別の言い方をするならば、最初は右派から言い出して発生したものであっても、ついには左派までも同意して主張・参加するまでくらいにならないと、到底、一般市民の参加など望めないということです。右派の枠内にとどめている限りは、「参加する=右派の人間」ということになるからです。そう思うのでいまいち私だって参加できない。左派でなくてもそういう人は山のようにいるはずなのに。もしすべての勢力が参加する(できる)運動なら、そういうレッテルがつくことなく参加できる。そこに左派や右派がいても関係ない。沖縄の県民大会などの例も参考になると思います。

 たとえば、左派市民運動でも、20数年前に中核派が三里塚闘争をめぐり、運動の内部で暴力をふるった時には、ほとんどの市民運動・反戦運動の大きな枠組からは、極めて短期間に中核派は排除されてしまいました。その後、同派がそういう姿勢を収束させた今にいたるまで、20年以上がたった今でもそうなのです。同派から分裂し、この時の「内ゲバ」について、まがりなりにも自己批判を出した未来派でさえ、未だに各種の統一戦線に復帰しきれない原状があるのです。「在特会」などに対して、右派が同じことができるか、できるとしてもいったいいつまでかかっているのか、それとも「在特会」のような人間こそが右派の本質(本流)にすぎないのか、左派が持っている自浄能力を右派も持っているのかどうか、そういうことに今後の広がりがかかっています。

 だいたい右派の人は、「もちろん幼稚な在特会なんかには同意しないが」と一言だけ枕言葉として置いて、それで自分は免罪された自由な存在と考えている人が多い。しかしながら、左派が20年前の中核派に対して示した迅速な態度と比較してみれば、そんな程度のことですまないのは一目瞭然です。「在特会には同意しない」結構。しかしそんなのは当たり前の前提。それで?ということです。現状では、同意しないだけでは「中立」あるいはもはや「容認」と同じ結果しかもたらしていないと知るべきです。

 そういう点に注目しつつ、来年は北朝鮮関係の集会や催しにも顔をだして、この場でその内容や感じたことなどを、左派の人たちの参考に紹介していきたいと考えています。同時に何よりも、北朝鮮(中国を含む)の人権侵害の被害者の方たちを第一に考え、その心情に寄り添うことができるような、かつ左派独自の立場に立った発想や思考回路を模索していきたいと考えています。

(続きを読む…)

RSS blog mura blog ranking blog mura web clap

メインメニュー

サイト内を検索♪


検索オプション



‐他サイトに旅立つ

最近の記事

バックナンバー

最近のコメント

ポチッと応援してね♪

ブログランキング

下記の二つのランキングに参戦しています。

にほんブログ村
にほんブログ村↑


↑人気ブログランキング

是非、一日一クリックで
旗旗を応援して下さい♪


Web拍手

拍手をおくる

 このサイトに拍手を贈る

twitter

Twitter Button







アクセスの多い記事 (すべての記事で)

アクセスの多い記事 (最近の記事で)

人気記事

>>もっと見る

はたぼう

カテゴリー

Amazon 自動検索
※自動の機械検索です
※結果には関知していません
アマゾン検索





復刊投票
「ぼくの村の話」復刊・電子書籍化プロジェクトにご協力を!
bokunomura.gif
現在の投票総数153
bokunomura.gif
画像をクリックして、復刊リクエストに投票して下さい。
作品紹介 / ◆作者公式サイト

注目ブログ (1

注目ブログ (2

注目ブログ  (3

自ENDトラバセンター

このサイトと連携

RSS配信

 rss
 rdf
 rss2
 atom

リンク用バナー

 旗旗
 結衣ちゃんは革命家

リンク旗旗に登録


転載される方へ

  Creative Commons License


旗旗を友達に推薦する
管理人にメール
FAX:020-4623-0603
プライバシーポリシー

書き込みマナー等
 書き込みマナー「読め!」
 時間ねぇ!
 私は時々ネットから消えます

オンライン状況
28 人のユーザが現在オンラインです。 (5 人のユーザが ブログ旗旗 を参照しています。)

登録ユーザ: 0
ゲスト: 28

もっと...

カウンター
本日
昨日
累計
FROM 2004/5/01