by ときわ列車
【以下転載】
特定秘密保護法案 衆院を通過
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=2666102
午前中の強行採決からまる1日と経たずに「本会議で可決」…これがこの日本で行われている「民主主義」の政治とはとても思えません。
安倍晋三首相は首相官邸で記者団に「40時間以上という大変長い時間をかけて熱心に議論」したと話したそうですが、こんなに問題の多い法案を審議する時間は「40時間」でも足りないと思います。まして「本会議」でかけた時間はどれほどの短さだったのか…
ここに「数の力で押し通そう」という意図が透けて見えます。
第一、今日の特別委員会を中継で見ていたマイミクさんによれば、他ならぬ安倍首相自身が野党議員の質問にまともに答えられていなかったようですし、ずっと答弁を行っていた森まさこ氏も昨日紹介した動画で見てとれるようにまるで「テンプレート通り」の答えに終始しただけで、それが「熱心な議論」に当たるかと言えばそうではないと思います。
こんな表現のしかたをすると「左派」なマイミクさんから怒られるのを覚悟で書けば、この法案は日本が中国や北朝鮮のような国になる大きな一歩になるものです。というか成立過程それ自体がまるで独裁国家的ではないでしょうか?
それに、これまで市民運動や労働運動に首を突っ込んだ人間の実感として、この法案が通る前から「中国や北朝鮮みたいだ」とか「戦前と一緒では?」と思うようなことが多くあります。具体的には以下のリンクにあるものがそれに当たると思います。
例1)…2006年3月に法政大学で行われた学生一斉逮捕(いわゆる3・14法大弾圧。この当時は小泉純一郎政権)
http://www.geocities.jp/housei_kougi/01.html
↑にはこの当時からネット上で交流のあったアッテンボローさんのアピール、およびニュースで流れた映像の一部が出ています。この事件をきっかけにいわゆる「不当逮捕」が増えていった気がしています…
例2)…2012年2月、江東区・警視庁による竪川野宿支援者への弾圧
事件概要→http://solfeb9.wordpress.com/2012/02/14/江東区・警視庁による竪川野宿支援者への弾圧に
今年11月19日に行われた支援者を被告とした裁判では何と「被告本人・傍聴者・弁護人を立ち入り禁止にして有罪判決」を出す暴挙に出ています。
例3)…2012年12月、大阪で震災がれきの広域処理に反対していた大学教授が不当逮捕
事件概要は、↓のページに出ている「要請書」を参照していただきたいですが、一部を抜粋しながら紹介します。
http://www.labornetjp.org/news/2012/1227hokoku
この事件は、『大阪駅・東北角の歩道上で街頭宣伝が行われ、そののち参加者が大阪市役所にむけて移動した際、大阪駅構内の東コンコースを北から南へ通り抜けたことをもって、「鉄道営業法違反」「威力業務妨害」「不退去」に問われた』というものです。いくら直前で街頭宣伝をしていたからといって、駅構内を通っただけでこれらの罪に問われることが疑問ですし、実際に街宣が行われた10月から2カ月たって逮捕というのも不可解でした。
以上の例のように、「物言う人」への不当逮捕は現実に起こっていることであるのです。党派・所属など二の次です。そして、こうした不当逮捕の理由が「特定有害活動の防止に関する事項」であり「特定秘密」だとしてまったく知ることができなくなるものがこの「秘密保護法案」なのです。一体何をしたのかわからないまま逮捕されてしまう恐怖にさいなまれながら生きてゆかねばならないのです。
自分には関係ないとお思いの方もいるかと思いますが、何度も引用しているドイツの反ナチス牧師・マルティン・ニーメラー氏のこの言葉を皆さんに送り、この日記を終えたいと思います。
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ナチ党が共産主義を攻撃したとき、私は自分が多少不安だったが、共産主義者でなかったから何もしなかった
ついでナチ党は社会主義者を攻撃した。私は前よりも不安だったが、社会主義者ではなかったから何もしなかった
ついで学校が、新聞が、ユダヤ人等々が攻撃された。私はずっと不安だったが、まだ何もしなかった
ナチ党はついに教会を攻撃した。私は牧師だったから行動した―しかし、それは遅すぎた
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(引用元…http://ja.wikipedia.org/wiki/彼らが最初共産主義者を攻撃したとき)
【転載終わり】