今年の2月、宝島社から「大阪ミナミの貧困女子」という本が出版されたが、この本は著者の原稿を同社が改竄してぜんぜん違う趣旨(ヘイト本)に仕上げてしまったものだ。出版の過程においてハラスメント・脅迫も行われている。そこで著者が裁判を起こしたという。
傍聴人が多数となる見込みのため、当初予定から期日と法廷が変更となりました
■ 日時:2021年12月15日(水)10:00~
■ 場所:大阪地方裁判所 807号法廷
〒530-8522 大阪市北区西天満2丁目1−10
https://www.courts.go.jp/osaka/saibanin/hontyo/access/
2月10日「ミナミの貧困女子」が宝島新書から出版されました。コロナ禍のミナミで働く人々の困難を訴えると同時に、ミナミの街の活性化のため出版に協力しました。しかし宝島社と担当の編集者は、原稿を改竄し出来上がった本は、「コロナ禍で値崩れした女性を買って応援しよう」という差別的なものでした。また中国バッシングやセクシャルマイノリティの人権を無視する内容も含まれています。これらは今後の裁判闘争で責任を取らせていただきます。
1月24日ゲラを見て抗議したにもかかわらず、出版が2月10日なので直せないと言われ、「それでは出版からおりる」と要求すると、「著者として名前を使わせないならば損害賠償1000万円を要求する」という脅迫をもって強引に出版された本なのです。
また宝島社は共著の女性ライターへ恒常的にパワ・モラハラを行い最終的に彼女を精神的に不調にさせることで抵抗の意思を削ぎました。宝島社は大きな出版社であり、力関係を利用してライターを押さえつけ、強引に出版しました。こんなことが許されるでしょうか?
ヘイト本が世に出回るということは差別を拡散し続けることであり、差別を許す社会傾向に加担することでもあります。
そのために絶版を求めています。
私は自らの責任として全力を尽くして闘いますが一人の力では厳しい戦いです。
どうか皆様、共に闘っていただければ幸いです。
【提訴理由】
① 自分が書いた文書でないとはいえ、夜職や女性を消費する差別的な本を出してしまった責任を取らねばならない。
② 社会的地位のない他の物書きは軽く扱われ、同じような手法で黙らされてきたはずだ。
宝島社は私のことを黙らせることができると踏んだのだろう。
そのような例を今後出さないよう、問題を明るみにし、物書きやフリーランスの地位の向上を社会的に投げかける。
【要点】
○ 私が書いた元原稿は趣旨の異なるものに書き換えられていたが、名前だけ使われている。
○ 本全体を通して「コロナ禍で値崩れした女性を買って応援しよう」という差別的な内容だった。中国ヘイトやトランス差別等、偏見に基づく内容も散見される。
○ 女性が書いたと「はじめに」に書かれているが、半分以上男性が女性のふりをして書いたもの。
○ 本の制作過程において、編集者から著者へのセクハラ・パワハラがあった。
○ 力をもたない無名の著者をぞんざいに扱う宝島社を許さない。
連絡:Facebook村上薫