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レポート(報告)

ファルージャ虐殺抗議・大阪アメリカ領事館への緊急行動報告

 大阪にて行われたアメリカ領事館への抗議行動に参加してきました。 関西地区の某地域に住む私は、掲示板にて抗議行動のことを知った時には、もう間に合うかどうかぎりぎりの時間でしたが、それでも大急ぎでバスと電車を乗り継ぎ、ファルージャ虐殺への抗議の意思を表明することができました。

 通勤帰りの人で混雑する大阪。もしこの街に100人、1000人、いや10000人でもいいけれど「テロリストがいるから」という理由で、米軍が総攻撃をかけたとしたら、それでも、その行動を「成功させないといけない」(小泉首相)と言えるのだろうか。「テロリスト」なんて、もし本当にいたとしても、とっくに逃げ出している。米軍のやっていることは、純粋にただの「人殺し」にすぎない。

 午後6時、最初は50人くらいで領事館に向かった。この時点では学生などの人々が多かったが、時間がたつにつれ、どんどん人が増えていく。最終的には領事館前は200人以上の人で埋め尽くされた。

 この日は、様々な団体や人々が、次から次へと領事館前に押しかけて抗議の声をあげ続けたようだ。領事館は抗議の波状攻撃にさらされ続けた。私が参加したのは「しないさせない!戦争協力」関西ネットワークが中心になってよびかけられた行動だが、この行動が決まったのは昨日のことだという。急な行動にも、私のように、いてもたってもいられない人が口コミなどを通じて集まってきたのだと思う。

 大きな団体に属さない私のような個人や、各地で地道に活動する小さな団体の人が多かったように思う。そういう人々の受け皿になった行動ということか。とにかくみんな怒っていた!とにかく何かしたい!抗議の意思を伝えたい!その思いはみんな同じだ。

 途中、72歳の母親が重病のため、アメリカへの入国ビザを申請にきたという外国人(国籍は不明)の男性が、領事館から追い出されてきた。この男性が再度領事館に入ろうとしたところ、警官隊(機動隊)10人くらいがこの男性につかみかかり、乱暴に道路にねじふせた。これをきっかけにして、抗議の人々の領事館への怒りが爆発した。やはりいくら何でもこれは見てみぬふりはできない。

 領事館の正門と、それを厳重に警備する大阪府警に詰め寄る姿があちこちで見られた。警官(私服)の中には、抗議の人に罵声をあびせる者もあった。しかしそれでもよく抗議の人々は、非暴力の姿勢を貫いて我慢したと思う。とりあえずこの男性を「逮捕しない」ということを約束させた。

 再び抗議行動に戻り、最後まで領事館への抗議のアピールとシュプレヒールを2時間以上に渡って繰り広げた。平和的で、しかし力強い、手応えのある行動だったと思う。行ってよかった。以下、写真報告。

写真報告

集合場所の中ノ島公園からアメリカ領事館に向かう人々

領事館前に到着。警察車両が取り囲んでものものしい雰囲気だ。

さっそく抗議をはじめる。

抗議行動を監視し、横断幕の内容までいちいち無線で報告する私服刑事の皆さん。

万感の思いで領事館を見上げる人々。
今、こうしている間にも無実の人々が殺され続けているのだ。

アメリカ様の領事館を忠実に守る日本警察、機動隊員の皆さん。

みんな思い思いのスタイルで自分の気持ちを表明していた。

時間の経過と共に、抗議の人がどんどん増えてくる

領事館にシュプレヒコールを繰り返す。

ついに領事館前は抗議の人でいっぱいになってしまった。

衝撃的な光景に怒り爆発
領事館にビザ申請にきた男性が領事館から追い出され、無抵抗なのに機動隊によって路上にねじふせられた。あんまりな光景に、抗議の人々のアメリカ領事館と警察への怒りが爆発。領事館正門前につめよる。

「手荒なことをするな!」「その人は何もしてないやないか!」抗議の声に、男性を拘束した警察のほうが逆に包囲されてしまい、警察は身動きがとれない。

機動隊の壁ごしに、押さえつけられた男性を心配そうに見守る人たち。

男性をこの場から引き離そうと、機動隊員の壁の後ろを、襟首をつかまれた男性が路上を引きずられていく。だがそれにあわせて抗議の人々も移動する。

抗議をうけ、説明を求められた警察は、そのまま根拠なく男性を連行することができなくなった。

延々と平和的に、しかしねばり強い監視と抗議が続く。

ついに警察に「男性を逮捕しない」ことを約束させた。ひとまずその場は引くことに。

再び抗議行動にもどる
最後まで一人一人の抗議の気持ちを伝え続ける。

路上にねじふせられたショックでそのまま座り込む男性。
自分の身の上などを語っているところ。

 帰り際にこの男性に握手を求めたら、それまでの険しい表情がやっと緩んで笑顔になり、私の目をじっと見つめた。それから「ありがとう・・・」とつぶやいて、差し出した私の手をぐっと握り締めてくれました。
 あの「ありがとう」と握手は、身をていして自分を守ってくれた抗議の人みんなに対するものだったと思います。

 彼がお母さんに無事に会えることを心よりお祈り申し上げます。

参考リンク

11・10米国大使館抗議・要請行動(写真報告)
11・10行動報告11月10日>報告します
私の意思表示、そして二郎くんも意思表示!
東京アメリカ大使館への抗議行動の報告

緊急の米国大使館抗議・要請行動を行いました
福岡でも米領事館行動
私たちが包囲するのはファルージャではなく米国領事館だ

「攻撃即刻中止せよ」 市民団体が抗議集会
300人がファルージャ攻撃抗議集会
イラク占領をめぐる最新情報
ロサンゼルスでもファルージャ侵攻反対デモ。鎮圧に米軍戦車が2輌出動!

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  •  タイムリーな行動と取材レポートにもなっている内容に感謝です、アメリカの暴挙は終生忘れず、対抗を必ず見出すぞ!