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反弾圧

立川反戦ビラ入れ無罪判決続報

↓判決報告集会 & 地検は控訴するなデモ(2004/12/16)

ムキンポさんのページよりお借りしました)

 無罪のニュースが、すごい勢いでマスコミに流れています。目に付いたものだけでもリンクしておきます。

 だいたいが、ただビラをまいただけで逮捕されるなんてべらぼうだ!だったらピザ屋の兄ちゃんは全員が懲役6ヶ月(検察求刑)だ!判決でも「ビラまき自体は社会的によく行われていることであり、検察が“ビラの内容”で選別して公訴提起をしたことは否定できない」と指摘している。
被告は国際人権団体のアムネスティが認定した日本で初めての「良心の囚人」でもある。多くの学者やジャーナリストの抗議声明も出た。

 それでもまだ検察は「(控訴は)庁内や上級庁と検討して決定したい」としている。この当たり前すぎる判決をまだひっくり返そうとでもいうのか、検察は控訴するな!これ以上罪の無い無辜の民を苦しめて何になる!

ニュース報道リンク

■新聞報道

自衛隊宿舎反戦ビラ配り 3人に無罪 東京地裁支部「逮捕は疑問」(共同通信)
反戦ビラ配布、3人に無罪=「憲法保障する表現活動」-住居侵入「検挙は疑問」(時事通信)
反戦ビラ訴訟、3被告に無罪 地裁八王子支部(朝日新聞)
<イラク派遣反対ビラ>3被告に無罪判決-地裁八王子支部(毎日新聞)
「頑張ってきてよかった」3被告無罪(毎日新聞)
防衛庁官舎でビラ配り、「テント村」3被告に無罪判決(読売新聞)
ビラ配りの3人に無罪、逮捕「憲法に照らし疑問」東京地裁八王子支部
ビラ配布で自衛隊宿舎に立ち入り 3被告に無罪判決(産経新聞)
自衛隊宿舎でビラ配り、逮捕の3人無罪・東京地裁支部(日本経済新聞)

■テレビ・動画

防衛庁官舎でのビラ配りに無罪判決(TBS)
イラク派遣反対のビラ配り3人に無罪判決(MXテレビ)
イラク派兵反対のビラ配り3人に無罪判決-東京地裁(ANN)

■判決文の内容

「ビラの内容、表現ともマスコミ等の社会的論調と比べてもさして過激ではなく、個々の自衛官に対する脅迫性はない」「配布方法も穏当。迷惑の程度は少なくプライバシーの侵害も極めて少ない」

「憲法第21条で保障された表現の自由は、商業的主張より政治的主張の保護の優越性を認めており、商業チラシは黙認しておきながら政治的主張のビラだけをいきなり検挙し刑事責任を問うことは、憲法の趣旨に照らし疑問」

「よって被告人の行為は住居侵入罪の構成要件を満たすものの、罰するほどの違法性があるとは言えないから無罪」

◇判決要旨(岩手日報山陽新聞東奥日報

■立川・反戦ビラ弾圧救援会声明

 本日の公判で無罪判決が下された。これは当然の判決であり、検察側には自ら敗北を認め、控訴をあきらめることを要求したい。

 本裁判では弁護側は被告側の行動が「犯罪」にはあたらず、正当な表現活動であったことを緻密に立証してきた。一方、検察側の立証は極めてずさんなものであり、結局のところ「反戦ビラ」が問題なのか、ビラ一般の投函が問題なのか最後まで明らかにすることができなかった。量的にはむしろ反戦ビラより多い商業ビラに対する被害届はない。その明確な理由付けの不在は、反戦ビラへのねらい打ち的な弾圧であったことを明らかにしている。
 また、捜査において調書のモデルを警察側が作成しておくなど、公安警察主導のもとに行われた弾圧であることもはっきりしている。

 次に、「テロ行為」が心配だと言いながら、立川自衛隊監視テント村の日常的な活動については出廷した証人はほとんど知らないことが明らかになっている。C-1ジェット輸送機の訓練に反対している運動を行っていると答えたのが唯一具体的な例である。ビラ入れの延長上に「テロ行為」なるものがあり得るとするのはあまりに荒唐無稽である。テント村の活動について具体的な知識もなく、そうした推測を行うのは暴論である。
 検察側はテント村に対する心証を何とか悪くすべく日常的な活動や、被告人が個人的に関わっている運動を、あたかも危険なものであるかのように装う質問を法廷内で行い、裁判官にも制止されている。これは反戦ビラの投函の「犯罪性」をこのままではまともに立証できないと考えた検察側の焦りの現れである。

 このようにあらゆる面でこの裁判における被告側の正当性は立証されていたと言える。裁判所は慎重に本件を審理し、賢明な判断を下したのである。
 救援会は本件は憲法でも定められた表現の自由、思想信条の自由と言った点に絡む大きな弾圧であると考えている。本弾圧の背景にはイラク戦争と自衛隊イラク派兵の問題があり、反戦運動そのものへの牽制がそもそものねらいであったことは明らかだ。各国の軍隊が撤退し、あるいは早期撤退を次々に表明しているなかで小泉内閣は国会でのまともな説明もないまま、イラク派兵の延長を閣議決定した。これに対し内閣への支持率は低下し、民衆の不信もますます高まっている。

 救援会はこうした情勢の中、表現の自由を守り、被告の主張を正当と認めた本判決を高く評価するものである。この判決を勝ち得た力は全国の本裁判闘争を様々な形で支えた人々によりもたらされた。このことには深く感謝したい。
 最後に検察側には控訴を断念することを強く要求するものである。

 2004年12月16日                       
立川・反戦ビラ弾圧救援会 

■参考リンク

闘うリベラルのチャンネル
 └反戦ビラ訴訟、3被告に無罪 地裁八王子支部
そう言えば、この3人の方は国際人権NGOのアムネスティ・インターナショナルが日本で初めて「良心の囚人」と認定した人達だな。
アムネスティが「良心の囚人」を認定する国々はかつての共産圏や軍事政権下の国々が多かったが、日本もそれらの仲間入りだな。日本の北朝鮮化は確実に進行中。
闘うリベラルのチャンネルより)

被告の大洞さんのホームページ
M.H.Square.
 └自衛隊官舎に反戦ビラ配布の3被告無罪に 東京地裁八王子支部:当然の判決。しかし・・・
事実婚・自宅出産・うつ病父さんの育児日誌
 └イラク派遣反対ビラまき住居侵入に無罪
弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」
 └防衛庁官舎で「派兵反対」のビラ、3被告に無罪判決

別に気にしなくてもいいんだが
 └一審無罪。
低気温のエクスタシー
 └立川で反戦ビラをまいて逮捕された3人に無罪判決!
picopandaのブログ
 └貴重な判決ですね。