8)宮崎氏との関わりについて問う
これは実際にやってみればわかるのですが、言うほど簡単なことではありません。向こうもプロですからね。そこで古来より、完黙が辛くなった時には、「頭の中で1から10までを繰り返し数え続けろ」みたいなことが、活動家に伝わったりしている。なんか禅寺の小僧さんの間で、修行が辛くなった時に耐える秘訣が伝わっているようなもんです。
これに対して「そんなの完黙とは言えない!」という人もいるわけです。
「権力を常に睨みつけ、その言うことをしっかりとよく聞いて、許せないことを言ったら大声で断固として抗議・反論すべし!徹底的に反抗しぬいてこそ、それを完黙・非転向と言うのだ!」というわけです。
普通は完黙と言った場合は『議論』もしてはいかんわけで、向こうは誘い水をかけてなんとかしゃべらせようとする。絶対にそれに乗ってはいけないのです。でも、これを言ったこの人の場合、なるほどそれでも獄中でやっていけるだろうし、権力をして辟易させ、舌をまかせ、圧倒するだろうな思わされた。
こういう場合、私はこう言います。「この人はいい。けど、一般のお子様は真似しちゃダメだよ」と。
私が「お子様は真似しちゃダメ」と言えるのはここまで。「権力に反応して議論する」までです。
これを適当に権力と駆け引きする、取り引きするなんてのは、「大人でもしちゃダメ」なことなんです。
宮崎さんが中核派に関して公安調査官に漏らした情報の中身について、伝聞ですが一部聞きました。宮崎さんの判断で「これは取り引き材料として漏らしてもいい範囲」と判断されたのでしょうか。しかし、自分の問題として考えてみた場合、そんなことを自分の知らないところで勝手に判断され、勝手に公安に漏洩されるのは、絶対に容認できません。戸田さんだってそうでしょう?
他のすべての人もそう思っています。そのことを戸田さんは理不尽に感じてはいけません。
宮崎さんに対するみんなの危惧は正当なものだと思います。
もし、戸田さんが公安刑事とも「痛快に飲みにいく」関係で、しかもその場で「差し支えない」と勝手に判断された情報をペラペラしゃべる人だったら、到底危なくておつきあいができないことはわかっていただけますよね?
そうしてしゃべったことを(人をではなく!)「たいしたことない」みたいにおっしゃるから、「戸田もそういうことをするのか!」みたいな言われ方をされちゃうんですよ。「これは誰であろうとしてはいけないことだった」と、はっきり言わなくては。
宮崎さんについてはその後の対応なども含めたところで、いろいろな批判があがっています。「狐と犬の化かしあい」も、長期的に繰り返し行われていたのだろうと思います。
その批判を宮崎さんにではなく戸田さんにぶつけてどうこう言うことはしません。
そのかわり、私と他の人に対して、次のことは約束してください。
1.私の個人情報をはじめ、すべての人や団体の公開されていない情報を宮崎氏にいっさい伝えないこと
2.個人的ではない運動の場に、宮崎氏を同席させないこと
これは戸田さんの立場でもできますよね?
これは今後、私が戸田さんを応援し続ける条件と考えていただいてもいいです。
戸田さんが個人的に宮崎さんにどういう感情をもっても、あるいは宮崎さんと個人的な友情を続けられることにも、私の立場で口を出す筋合いではありません。また、戸田さんがご自分のサイトで時として宮崎さんの行動を紹介されるのも許容範囲内です(「戸田支持者」として反対はします)。
「今までのつきあいを自己批判して宮崎と絶縁しない限りは一緒にいられない」とまでは思いません。つまりどこまでいっても「個人的つきあい」にとどまる限りは、そして他の人を巻き込まない限りは、今後とも関西の運動の貴重な砦としての戸田さんと行動させていただきます。
◇戸田ひさよしの自由自在ホームページ
◇宮崎学「スパイ」問題を糾察する会
◇宮崎氏の被害者である中核派の事態説明と見解表明
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[過去記事ランダム] 再録】戸田さんと宮崎学氏との関わりについて https://t.co/XrSCrVXNI2