「外国人参政権に反対するだけ」などと言いながら、実際には「市は京都から朝鮮人を追い出せ!」などと主張して、多様な人を受け入れることで発展してきた我が街・京都の精神を土足で踏みにじった「在特会」。
その主張に違和感を持つすべての人に開かれた「6・13緊急行動」は様々な主張や考えの人が入りみだれ、自分なりの思いを表現した豊かなものでした。集会参加者は250人強、デモは沿道から参加してくる人も多く、解散地点までには300人以上、集会賛同者は740人に達しました。
私は京都市民でありながら、現在は月の大半を出稼ぎしているせいで参加できませんでしたが、当日の行動に参加された読者の方々が画像を送ってくださいましたので、画像アルバムにまとめて掲載させていただきました。また、そのうちのお一人が、「よかったら使って」と、当日のレポートを送って下さいましたので、貴重なご報告に感謝をこめてここに掲載させていただきます。
外国人排斥を許さない6・13緊急行動
■ 日時:2009年6月13日(土)
□11:00 京都・三条河川敷集合
□11:30 デモ出発
□12:30 デモ解散(三条河川敷)→解散後ビラ配り
■ 主催:外国人排斥を許さない6・13緊急行動実行委員会
公式HP:http://613action.blog85.fc2.com/
(ここから寄稿レポートです)
ご覧のように「日の丸を穢すな在特会」と、日章旗を掲げて在特会に抗議の声を挙げた人も数人参加しておりました。
この人たちは民族派とか右翼とか保守とか或いは左翼とか左派とか関係なく、差別の無い「日本を世界に誇れる国」にしたくて、堂々と日章旗を掲げたい人たちです。もちろん、そのことについては賛否両論さまざまあるかと思われますが敢えて言及するつもりはありません。今回は目的と行動が一致していたからです。
さて、今日の三条河川敷の集会に結集した外国人排斥に反対する人々は老若男女あわせて3百人ほどでしょうか?まあまあかと思いました。敵が明確なレイシズムを掲げて叫ぶ可視化された連中だから、これほど人が集まるのかな?もっと普段の反戦・反貧困デモなどにも、このくらいは集まって欲しいなと正直に感じました。
それはともかくも、集会の後は予定どおり四条河原町交差点まで行ってUターンして三条河川敷まで帰って来るデモを実行し、デモではPRカーから音楽を鳴らしての鳴り物入りで、サンバのリズムを太鼓で叩く人たちとそれに合わせて踊る人たちや、在特会会長の桜井誠のトレードマークである蝶ネクタイとサスペンダー姿をデフォルトして真似ながら日章旗の赤丸部分をウ○コの形にした旗を振る女の子たち等々、皆さまざまな思いを込めたスタイルのパフォーマンスに興じて、他・多文化との共存共栄と入管法改悪反対、排外主義への批判をアピールしてデモを行いました。
そして少し時間を挟んでから、四条河原町交差点の四つ角それぞれ4グループに分散して在特会のデモ隊を待ち受けながら、道行く市民、観光客の皆さんにビラを撒いて情報宣伝活動を行いました。妙な屁理屈を唱えて外国人差別と排外主義宣伝・煽動を恥ずかしげもなく叫びながら京都の街を練り歩く連中を、まさに皆で包囲する形態で抗議の声を挙げるためです。因みに僕たちは阪急デパートの真向かいの北東の場所で、まず最初に在特会のデモ隊と遭遇する場所にいました。
ご存知のように京都は古の都なので海外からの観光客も季節を問わずに多く訪れ、情報宣伝活動では僕たちの主張を英翻訳したビラを受け取り熱心に説明を聴いて納得し共感していく白欧系の男性もいました。
さて、いよいよ在特会のデモ隊が維新政党・新風(だったかな?)のPRカーと黄色の布地に「外国人参政権に反対する」云々と記された横断幕を先頭に、こちら側が視認可能な距離まで近づいて来ました。
市民運動を潜称する排外主義者どもの挺団が四条河原町の交差点に近づくにつれ、露骨にこちら側の抗議行動を封殺しようとする機動隊(通常制服スタイル)の数が増えてカマボコ車輌数台で塞がれてしまったため、せっかく奴らに見せつけるために作成した横断幕に絵幕やプラカードや旗が奴らから見えなくなってしまい残念でした。
ふと横を見ると、オレンジ色の安っぽい奴らのスタッフ用ウインドブレーカーを羽織った中年の男がニヤニヤしながらビデオカメラを片手に抗議行動の参加者を撮影しようと挑発しています。どうせ「妨害・犯罪左翼」が「在日朝鮮人」がどうこうとかデタラメでいい加減なキャプションを付けてニコニコ動画とかYouTubeにアップロードするつもりなのでしょう。すぐさま非難と怒声を浴びてこちら側の若者たちに追い払われて退散してしまいましたが、それにしてもごく普通にキモイ男だったなぁ・・・
やっと奴らのPRカーが到着しました。例によって蝶ネクタイとサスペンダー姿で会長の桜井誠が先頭でマイクを握りしめて得意気に喋りながら歩いて来ましたが、僕たちのビラを受け取り賛同した通りすがりの中高生たちも混じって、こちらが一斉にシュプレヒコールを浴びせると、驚いて立ち止まってしまいました。あの瞬間の怯え切った表情で僕たちを凝視した桜井の顔は、当分の間は忘れられそうにありません。人は恐怖に陥った場合に青ざめるとよくいいますが、まさに桜井の表情は青ざめた顔色でした。
在特会のデモ隊は総数で多くみて180、少なくみて150名といった具合だったと思います。これは予断や偏見を抜きにして、あれだけ自サイトや動画サイトで「多数参加を!」や「日本を護る」をアピールし「こちらは会員数5800名」を誇っていた割には、意外にも少ないなというのが正直な感想です。
まあ、これについての分析は色々とあるでしょうが他の方に任せましょう(笑)!そして奴らの構成人員は確かに老若男女さまざまで、総じて「フツーのひと」っていう感じの人たちばかりでしたが、意外にも中高年の男性が目立ちました。もっとも見た目が「フツー」なのは彼・彼女らが大っ嫌いな創価学会とかの新興宗教団体なども同様に思われます。
それから在特会をはじめとする最近登場した自称保守の「市民団体」やNPOには、所謂2ちゃんねるを経由してネットウヨクという実存を通じてから、勘違いして街頭に飛び出してしまった若い連中が多く参加しているといったイメージがあったのですが、やはり意外と40~50代の層がコアを形成しているのかも知れません。これについての分析も他の方に任せます(笑)。
こちらのシュプレヒコールに反応して、さっそく奴らも「朝鮮人は帰れ~~!」とか「犯罪左翼は帰れ~~!」とか無内容なレッテル貼りの罵詈雑言を喚き返して通過しました。なかにはエキサイトして顔を真っ赤に上気させながら日章旗を手にした黒いスーツ姿の青年もいました。エキサイトして中立を装う国家権力に制止させられたのはお互い様ですが、僕らを制動するほうの機動隊も在特会側に張り付いていた機動隊も、総員こちら側を向いて警戒しており明らかに在特会の挺団を防衛していたのは事実です。
それから奴らが手に持っていたプラカードですが、「従軍慰安婦は売春婦」だとかの「外国人参政権」とは全く関係ないスローガンが記されたPCの印字で仕上げたらしい手作り感の皆無な統一の物ばかりでした。やっぱりあまりにも恥ずかしい誤字脱字が多かったから、手書きの物はやめたのかな(笑)?
四条河原町交差点で四方向から怒りの抗議を浴びたせいか、なんだか奴らのデモ隊の後ろ姿は疲弊し消耗しきったように見えました。
それにしても、あれだけの本数の日章旗を見たのは初めてでした。さすがに軍国主義色を抑制して「市民運動」を装いたかったのか旭日旗を掲げていたような奴はいませんでしたが、恐らく「九条の会」を茶化したカウンターアピールのつもりなのでしょうか?「憲法九十九条の会」と記した幟を担いだ着物姿の奇妙な初老の男性もいました。あまりにも茶化しのレベルとしては低いし、もしも真面目に憲法九十九条の遵守をアピールしているのなら、ちょっと意図がわかり難く痛々しいばかりです。
充分にわかりきっていたつもりでしたが、身近に見た在特会についての率直な感想は、差別的なヘイトスピーチの駆使をウリに動画サイトやブログといったアンダーグラウンド内の宇宙だけで「スター」として御輿に担ぎ上げられた一部の無思想なレイシストたちと、その「スター」たちに煽動され操られた、とにかく恐怖と不安感と被害妄想に取り憑かれた自分に自信のない排外主義者の人々といったものでした。
何とも言い難く醜悪な差別言辞を喚き散らしながら足早に過ぎ去ってしまった在特会の連中でありましたが、その後も僕たちは四条河原町交差点に残留して情宣を続行するつもりでした。しかしながらビラを撒き切って一枚も残っていなかったので、仕方なく三条河川敷に移動して総括集会を行い、その後は京都の若い非正規労働者や学生、院生たちをはじめとする様々な人たちと缶ビールを飲んで自然発生的に交流会へと発展し流れて行きました。
基本的に今回のカウンターエマージェンシーアクションは勝利を確認できる総括をしても良いと思います。
誰一人も被逮捕者を出さず、行動も一致して分散せずに、文字通りの四方からレイシストどもに抗議のシュプレヒコールを浴びせることができました。それにこちらがカウンターアクションを提唱し賛同人を募り公開した時点から、奴ら在特会などの「プロ市民」の幹部連中、特に会長の桜井誠は恐怖に戦慄き、自ブログや在特会のサイトにてヒステリックな悲鳴を挙げていたことからもそういえます。
今回の連中へのカウンターアクションを起こすことで、逆に在特会という存在を浮かび上がらせ目立たせてしまうといったことも危惧されましたが、やはり行って良かったと思います。差別・排外主義を黙殺することはイジメを黙殺するのと同じであり、絶対に後から後悔と良心の呵責の念に苛まれることは間違いないでしょう。
いずれにしても外国人参政権反対に名を借りた外国人排斥の主張なんかこれ以上は、ノー パサラン!(奴らを通すな!)です。
(レポートここまで)
◇外国人排斥を許さない6・13緊急行動 / 写真★速報(集会公式サイト)
◇「二つのデモ」(壊れる前に…)
◇「自由の敵に自由を許すな!」―613緊急行動参加報告(アフガン・イラク・北朝鮮と日本)
◇Quand le Japon dit non au racisme ordinaire(Rue89)
→フランスのメディアでも大きく取り上げられました
◇外国人排斥を許さない6・13緊急行動に参加してきました(こころ世代のテンノーゲーム)
◇在特会許すな!ファシスト倒せー、おー!(はにかみ草)
◇穢れてない日の丸なんてないのに(planet カラダン)
◇外国人排斥を許さない6・13緊急行動 in Kyoto(かめよん写真館)
→Under Construction More Photos Coming Soon !
◇6・13緊急行動報告(釜パト活動日誌)
◇ファシストたちのデモによせて(反戦生活)
◇スイートホーム京都♪(スナフの酔いどれ日記)
→コメント欄にもいろいろ報告が
◇ひのまると うんこ(やねごんの日記)
◇反応(はにかみ草)
◇日の丸を穢しているのは一体どちらか?(アフガン・イラク・北朝鮮と日本)
これらの報告記事の多くに、組織的な(定形文による)嫌がらせコメントが大量に送りつけられるという言論弾圧が行われています。
>昨日行われた「外国人参政権反対デモ」は外国人
「二つのデモ」(壊れる前に…)より
>を排除しようとするものではありません(柳)。
「在日朝鮮人は朝鮮半島に帰れ!」というシュプレヒコールをしておきながら、よくしゃあしゃあとこんなことが言えるものです。 不誠実な二枚舌を許すつもりはありませんので、そのつもりで。
ついでに「市は京都から朝鮮人を追い出せ!」もあったようですがね。
どちらにしても「柳さん」(ついでにその他の方々も)、蕨市のハラスメントデモの時からあっちこっちにほとんどような同じコメント投稿、巡回ごくろうさまです。私にはこういう暗い情念は到底マネができません。いや、皮肉ぬきで本当にね。
コメントを見る
でも、日の丸をうんこ呼ばわりした連中もいましたよね。
日章旗を掲げれば、右翼をだませると思ったら大間違いです。
そう言う写真を取り上げていない時点で、左翼の隠蔽体質の底が知れたと思います。
隠ぺい?
写真、片手落ちやて?
なるほど、知らなんだ。 ということは・・・
ウヨPサイトでは、こういう場合も公平に左右を取材し
かつ公平にUPしてたのか。(エラい!)
(っていうか、それほとんど自爆ぢやなひか。笑)
文体がまじめなので、草加さんが対立できないと読んで
ちゃんとした文体になってるんだろうけど、
&、右も左もいる健全な社会を目指すのが草加流だから、
内容自体もOKなんだろうけど、
左のプラカードがどーたら、右の日章旗がどーたいう前に、
★国からも許され今現在は合法的に滞在している何らやましい
ところがない子ども★に対して、
殴られるよりももっと恐い脅迫を味わわせた、
社会人失格なクソウヨへの意見はいったいどうなんだ、
というのがホンシツテキな問題なんじゃね?
仮に、あの蕨の"ネオナチジャパン"の騒動がなければ、
反対派デモも、おきなかったのかもしれないしね。
(蕨の動画、ちょっと吐きそうになった。
日本もいつのまにかこんな風になっちゃったんだねえ)
TBありがとうございます。当日の様子が良く分かる大変ありがたいレポートです。いや~行けばよかったですよ。
>柳さん(ついでにその他の方々も)、蕨市のハラスメントデモの時からあっちこっちにほとんどような同じコメント投稿、巡回ごくろうさまです。
「デスラー総統」の命を受けた(笑)から回りの努力には敬服いたします。そのお力をもっと別の有意義な方向に使っていただきたいものですね。
写真は許可を得たものはアルバムのコーナーに全部公開していますが何か?
このエントリーのトップにちゃんとリンクしてありますが何か?
当該のパフォーマンスグループが持っていた旗も全部写っていますが何か?
でしゅね・・・(笑
いったい何で「隠蔽」せにゃいかんのか?そういう発想がどっから出てくるのか?全くびっくりしましたよ。よく見もしないで何でも書けばいいというものではないんですよ。「自分は都合の悪いもの(蕨でのハラスメントデモとか)は隠蔽します。そういう感性の政治感覚や文章感覚を持っています」と自分で言っているようなもんだとしか私には思えなかったんですけどねー。
だいたい、ウンコマークっても、デザイン自体は汚いものでも何でもないユーモラスなもんだし、子猫ちゃんやいろいろあるデザインの一つにすぎんのだがなー。それに特にこのデザインだけをとりあげて強調するほど「秀逸」というわけでもないし、ごく普通の扱いなんですけどねえ。ほんで子猫ならいいんですかね?どうもよくわからんなあ。
日の丸・君が代自体は「国旗・国歌」とするかどうか、長い長い議論の末に「誰にも強制はいたしません」という約束の元に、「賛成多数」で法律にしたもの。全会一致でもないし、議論はいまだに続いている。
その「強制しない」ということの意味はわかるよね。賛成・反対両方の意見や行動をお互いに邪魔したり脅したりしてはいけない。みんなが両方の意見を聞いて、自由に選べるようにしないといけない(たとえば卒業式に臨む生徒とかが)。そしてそのどちらを選んだとしても、有形無形ありとあらゆる意味で不利益をこうむっては絶対にならない。
もし、「ファシスト」と言われてカチンとくるなら、誰にどんなことをしたり言ったりしたりしてはいけないのか、よく考えてごらん。
こんにちはなんどかここのサイトを見させてもらっている者です
なんとなくここのサイトの管理人や,ほかの人たちもそうだけど,今回の外国人排斥を許さない6・13緊急行動実行委員会の人たちは,自分たちをまるでスペイン内戦の時の国際旅団かなにかと勘違いしているかのように感じました。
そりゃあわたしは参加されたみなさんのように知識が有るわけでもないし,在日特権を許さない市民の会の幹部を含めて,今回のデモの指導者たちがフランコ将軍のような大物じゃないと口をそろえてみなさんは言うと思いますけれど。
今回のデモに反対している人たちのサイトを,読んで色々読んでみてまずはじめに私の頭の中に浮かんだ言葉は自分たちを国際旅団かなにかと勘違いしている?でした。
わたしは管理人さんの,考え方に対して反対の立場の人間ですけれど,管理人さんはお考えですか。
一山いくらさん>
ごめん。遅くなりました。
難しいこと知ってらっしゃるんですね。知識はわたしよりあるじゃないですか。たとえば「国際旅団についてどう思うか?」なんて聞かれても、私「よく知らん」くらいしか答えられないですよorz
で、こういう無知な私のため
> 自分たちをまるでスペイン内戦の時の国際旅団かなにかと勘違いしている
> かのように感じました
の、その心は?ということを教えてください。意図がよくわからんもんで。お手数かけてすみません。読んでいる多くの人も、一山さんほど学がある人が多いとは思えませんので、読者の参考にもなるかと思います。
でも、国際旅団って、スターリン・コミンテルン支持派の義勇軍でしょ。いわばスターリンに公認されたような「正統派」左翼だったわけで、今回の行動に動いたり協力したのは、そういう「正統派」じゃなくて有象無象の個人共闘ばっかりです。いわば左翼の中では「異端派」ですよ。
だからスペイン内戦にたとえるなら(実際の組織やその歴史的な評価とは関係なしね)反スターリン左翼の集合体だったPOUMや、無政府主義者、アナルコ・サンジカリストの諸団体みたいな位置にいるんじゃないでしょうか。
(追記)
「反ファシズム統一戦線」を気取ってんの?という意味なら・・・
・欧米のネオナチ台頭が外国人排斥をテコにしてたことから、参加者の間にそういう「気分」もあったと思うし、一般に訴える内容の一部にも入っていたと思う(別に悪いことではないと思うが。
・だが一番大きかったのは蕨市デモに対する吐き気がするような嫌悪感だったと思う。そう、怒りではなくて嫌悪感です。その嫌悪感を表明する場所が与えられたということ。もし彼らが行ったのが少女個人に対するものではなく法務省に対するデモだったら、今回のような動きはおきなかったか、おきてもここまで大きくはならなかったと思われます。
なお、参加者の総意ではなく個人的見解として
・特定の団体と一対一的に問題をとらえず、彼らの被害者救済を最重点に考えて、差別排外主義反対、多文化共生の流れの一環として柔軟に考えるべきだと思う。
・在特会そのものには「なーんだ、こんなもんか」という意味で急速に興味は失われてきた。でも油断しているわけではない。
・外国人を無条件にどんどん受け入れることには反対。それを一番やりたがっているのはむしろ財界だと思う。派遣労働者の下に時給300円でも喜んで働く外国人労働者という階層をつくるだけになってしまう。そういう構造の矛盾が欧州でのネオナチ台頭をまねいた。
どうもわざわざ私の質問にたいして返答をいただきありがとうございました。
それでは草加耕助さんからの質問に対して答えていきます。読んでいて不快に感じる部分が在るかと思いますがどうかご容赦ください。
まずなぜ自分たちをまるでスペイン内戦の時の国際旅団かなにかと勘違いしているかのように感じましたから
まず普通の内戦の場合、その国の中の人が中心となります。たとえ外の人が参加している場合でも、その姿を隠して参加します。それに対してスペイン内戦は、中の人も外の人も自分を何者であるかを隠すことも無く戦いました。なんか今回のことに似ているように感じるんです。
なぜ国際旅団か、今回のデモに対して反対の立場の人のサイトを読んでいて、良く出てくる言葉がファシズム反対の言葉、あと参加している方の中に外国の人が多いなー、そういえばファシズム反対を唱えて中の人と外の人が義勇兵として一緒戦った有名な部隊が在ったよなー、たしか国際旅団って名前だったっけという理由で書いただけで、派閥の違いまでは考えていませんでした。けど追記の内容を読むとそんなに間違っていないのかな?。
蕨市デモにかんして
自分としてはおきるべくして起こったこと。でも思ったより早かったと思っています。草加耕助さんは怒りではなくて嫌悪感ですと書かれていますから、たぶん同じ空気も吸いたくないと思っているようですが、自信を持って言えますが今のままだとこれから何度も同じ空気を吸うことになると思います。これから問題の火種になるようなことはたくさんあるのですから。
草加耕助さんの個人的見解ついては明日書きます。
雑感/国旗について
貸金法"改正前!"のヤクザ系ヤミ金融の取り立てよりも、
200倍くらい悪質な、血も涙もない、ネオナチ集団の蕨の事件に
ついては、少し落ちついてきそうなので、テーマはずして…。
ネオナチ岡っ引きさんたちのデモ、そして、京都などのカウンター
アクションで、日の丸が論争における焦点となっていました。
そして、国旗を尊重するグループがカウンターアクション側に参加
しておられたことが紹介されており、
私は、それが「ものすごく価値のあること」のように感じました。
というのも、国旗・国歌の問題において私自身は、
「"国歌の歌詞"以外は反対しない」からです。
自分が「スタンダード」を語る資格があるかどうか、自信はありま
せんが、日本人の大半は、国旗に対して違和感や憎悪感を持っていない、
というのが今の現実だと思っています。
何よりも、政治の左右を問わず、国旗そのものは、"たかがマーク"と
して見るべき時代になっているのではないか、と思います。
大戦中の日本軍の悪事の象徴であったこと、未だに、それを許して
いない方々にとっては、不快感を与えるものであることは、忘れては
いけない。
でも、人に名前があるように国にも名前があり、そして、文字で表す
ことが不適当な場合に同じ意味の記号や図形で表現するのが便利、
そんなシーンが多くあります。
何より、先ほど言ったように、少なくとも日本の過半数の方々が
日の丸を国旗と認め、多くの場面で使用されています。
国を表す時に、たとえば"インドシナ"などのように地理や政治に
おける「便宜」のように命名されるのは控えるべきであり、仮に日本を
「日本」以外の言葉で表そうとしますと、とても難しいことになるの
ではないかと思います。
(日本という国名自体にも、それを認めたくないと思われる
歴史上のストーリーはありますが、左派右派とも「日本」
という国名自体はあまり取りざたしていません。
仮に日本の語源が「日出ずる国」であるとすると、
"中国が大嫌いな方々"が平気で日本という呼称を使うことは、
ちょっと不思議ではありますが。笑)
文字や記号は単なる道具であり、道具そのものではなくて、
その使い方でメッセージの中身が変わります。
国旗・日の丸も、その使い方が勧進なのではないでしょうか。
私は自称左派(苦笑)ですから、その孤塁を守るために言っておき
ますが、例えば、日本を快く思わない人達の集まりに対立を持ち込むが
ごとく掲げるとか、他国の人が国旗を控えているのに、自分達だけ
日の丸を掲げて悦に入るとか、また、学校などの特定のセレモニーに
おいて、【恭順】や【服従】を証明させるための"踏み絵"がわりに
使うとか、そういう行為は許せないものです。
しかし、例えばマルクス・レーニン主義を標榜する人でも無段階的に
すぐに国家を無くすべし、と考えているわけではなく、現代の世界は
国家集合の社会なのであって、「過渡的」といえども国という政治装置
の存在を認める限り、少なくとも「くに」と発音せざるを得ない。
国旗も多くの普通の庶民にとって、まず、一義的には「単なる記号」
なのであり、要はその国旗を使う場合の使い方によって、つまり、
場所や場面や主体・客体etc、そういう"条件"の元で
==国旗がどのような「メッセージ」を発するのか==が大切な点だと
思います。
使い方一つで自分や回りの人をうれしくさせたり悲しくさせたりする、
ということなのだと思います。
ところが「使い方」や「条件」の判断は微妙であり、また、感じる側も
一様ではない。これをコントロールするのは大変難しいと思います。
だからつい、あきらめてしまって、左は反対、右は掲揚という単純な方針
になってしまっているのではないでしょうか。
毒も薬も元は同じ、使い方や使用量次第でどちらにもなる、そんなもの
ではないでしょうか。
日頃そんなことを思っていましたので、カウンターアクション側に
日の丸を掲げたグループが参加して、日の丸を穢すなというコメントを
掲げたことに、とても感じ入りました。
(これも掘り下げて議論をすると いらぬ対立を生んだかも
しれませんが、そういう議論させないほどにザイトクカイの
脅迫事件はヒドかったということでしょう。)
日の丸オケ!でもない、日の丸ハンタイでもない、対立の踏み絵に
するのではなくて、国旗が放つメッセージや、その使い方について、
ケースごとにちゃんと判断できるようになることが、
またあるいは、個々人の国旗への【思いの違い】を冷静に認め
合えるようになることが、大切なのではないでしょうか。
ネットサーフィンしていてここにたどり着いたので書き込みさせていただきます。
在特会の連中のやっている行動は許すことのできない行動であると思います。
しかしながら、こういう風に暴力的行動に対して挑戦的に徒党を組んでわざわざ在特会がデモをする場にあわせて待ち受けてデモをするのもどうなのかなぁと思うのです。
一般大衆が見たら、どちらも「暴力集団」と受けとめてしまうのではないでしょうか。
なるさん
初めまして。
>在特会の連中のやっている行動は許すことのできない行動であると思います。
なるさんのおっしゃるとおりです。
そんな許せない行動をする在特会が信じられないデモをやるとわかったわけですから、それは見過ごせないことです。そのひどい連中がひどいデモをする前に抗議しないと意味が無いわけです。
今回のデモの参加者の皆さんの中には、なるさんがおっしゃるところのいわゆる「一般大衆」の皆さんもたくさんおられました。
草加さんが何度も言っているように、今回の問題は左右のことではなく、「人間」の根本に係わる問題ですので、「暴力」を振るっているのは誰なのかはおのずとわかるのではないかと感じています。