by 中野由紀子
『10・5三里塚全国闘争』に参加してきました。
私にとっては初めての三里塚です。
レバノン生まれだが、なんとなく「千葉あたりにも住んでいたちっく」な私。
成田空港が出来た?時、なんにも知らない子供だった私は「ものすごい酒乱だがものすごくかっこいい谷原章介似の父」と「なにがどう必要なのかを紙に書いて申請しないと本一冊も買ってくれない郵便局勤務の母」と三人で見学に行っちゃったという忘れたいおバカな過去がある。
で、難しいことはいろんなところで報告されているので、そっちに任せます。
ここは私の単純な感想っつーことで。
飛行機がものすごい近くを飛んでてビックリだよ!音がすごい。ノイローゼになるって。
壁!壁があんの。ずーーーーーとひと回り、鉄製の壁が農地を取り囲んでました。ひどい嫌がらせだ。
でも、土がいいの。すごくいい土で、やわらかくてあったかくて黒々と水分を含んでる。空港なんか作ってんじゃねーよ!って思いました。
出て行かざるを得なかった皆さん、まだまだ苦しい闘いを続けておられる皆さん、支援の皆さんのたくさんの涙や想いが沁みてる土でもありました。
私たち数名の有志は、「党派」やそれに関連するいろいろな過去のゴタゴタみたいなものを超えたところの、純粋に三里塚農民の皆さんと連帯することを胸に置きまして参加しましたんで、とてもすがすがしい気持ちで参加できました。
集会そのものは三時間くらいだったと思いますが、意気込み過ぎた私は途中でウトウトしちゃってゴメンナサイ状態でした。なんと!それも一番大事な「市東さん」が登壇されたところで…。滝に打たれてきます。山にも登ります、超低山のね。
放水車というのを初めて肉眼で見ました。思ってたより小さい感じ。
機動隊の皆さんがあわてて動いてましたが、特になにも起こってなかったなー。
デモの途中、隊列が止まったのでなにかあったのか?と不安になりましたが、道端に反対農民の皆さんが作って、用意してくださった「サツマイモ」や「ジャガイモ」、お茶がさりげなく置かれていて、それをみんながいただいていたのですよ。感激しました。
サツマイモを半分こして食べながらデモを続けました。これがまた美味しい!
四国のお遍路さんに「お接待」といって地域の皆さんがお茶やお菓子を振舞う習慣がありますよね。とても素敵な習慣。あんな感じでした。この闘争がどれだけ生活に密着しているのか、反対派の農民や市民を苦しめているのか、どんな言い訳をしても許されることではない事態なんだということがしみじみと感じられました。
1500人弱の参加でした。さまざまな立場の人たちが結集したのですから超カラフル。旗もメットも。
行ってよかったと思いましたから、これからも三里塚農民に勝手に連帯します。だって、難しいことじゃなくって、党派とかのごちゃごちゃも関係なくって、闘ってる当人の農民、市民の皆さんが一番大事なんだから。
※「白い皆さん」のお姿は、ちょっとビビっちゃったため、撮れませんでした。次回、頑張ります!