最近、メーリングリストに連続して流れていた話題ですが、あまりと言えばあまりにも酷すぎるので、こちらにも転載しておきます。
北九州市の門司で生活保護の申請を相談していた56歳の男性が、孤独のまま餓死しいているのが見つかるという事件が昨年5月におきました。市は、これまでも生活保護の申請に来た人を追い返し、今までに5人もの餓死者を出しています。
それも、ひどい担当者がいるとかいう個人的なレベルではなく、「数値目標」を設定したり「辞退届」のお手本を用意したりと、組織的に違法な「水際作戦」(申請に来た人の審査を行わない。そもそも「申請書」すらも渡さずに怒鳴って追い返す)を行っていました。しかも恐ろしいことに、この「窓口で申請をさせない」という「水際作戦」=法律違反の「北九州方式」が、全国に広まりつつあったというのです。
あまりにも酷い実態に、事態を重視した地元住民が、全国の弁護士・学者・市民団体メンバーらの協力も得て「北九州市生活保護問題全国調査団」を約300人で結成。昨年の10月から市内各地で相談や聞き取り調査、申請同行を行いましたが、当初の予想以上に酷い市の実態が明らかにされています。
「5件開始したら5件以上を廃止する。ノルマに取り組まないと、人事評価に響く」と元ケースワーカー
「利用者が何度行ってもきつい応対で追い返され、もう行きたくないと言っている」と障害者施設の職員
「鬼にでも蛇にでもなって、付き合いの浅い義兄から小遣いをもらえと言われた」 「相談窓口で『何しにきた』『さっさと帰れ』と言われることが常態化している」
「病気で仕事に就けないのに、区役所で『働け』とどなられ、職員に取り囲まれて追い出された」 「福祉事務所には怒られにいくようなもの。もう行きたくない」
「福祉事務所は怖い。できれば行きたくない」 「『誰に聞いてきたのか』 『権利ばかり主張するな』と荒っぽい口調で怒鳴られた」
相談件数に対する申請件数の割合(申請率)に「数値目標」を設定していたり、「辞退届」のお手本が用意されていたり、保護の開始件数から廃止件数を引いた「開廃差」が重視されるなど、とにかく異常としか言いようがありません。それでも、前北九州市長・末吉興一氏は「市の対応に何の問題も無い」と開き直っていました。先日当選したばかりの野党系市長の元で、やっと事態は正常化にむけて動き出す様相を見せています。
また、この全国調査団による調査結果をふまえたシンポジウムも開催されるようです。くわしくはこちらをご覧下さい。
それにしても、与野党を問わず、政治家の方々はこういう事例にはちゃんと怒ってほしい。これに怒れないのであれば政治家としての存在意義はゼロに等しいでしょう。さっさと政治家なんて名乗るのはやめて、最初から役人を目指すべきであると思います。本来なら我々の代表であるはずの政治家と、その代表を通じて監視されるべき対象である役人の質が同じなどというのは、裁判官と検察官を同じ人間がやっているような独裁体制となんら変わりがありません。
以下のRKB毎日放送のサイトに、北橋市長が献花する映像があります。
http://news.rkb.ne.jp/rkb_news/archives/005805.html
http://news.rkb.ne.jp/rkb_news/media/asx/5805_02.asx
また、26日(月)0時50分~1時20分(日曜深夜)の日本テレビNNNドキュメント’07では、この問題を取り上げた
「その先は孤独死 行き詰まる生活保護」(制作:福岡放送)が放送されます。
とにかく全国に広まる前に、歯止めがかかって本当によかった(まだ安心はできませんが)
このような事態の正常化が東京の「君が代処分」などでも実現すれば本当にいいのですが…。
///////(ここより転載)//////////////////////////////////////////
<転送・転載圧倒的歓迎>
20日に就任した北橋健治・北九州市長は、就任当日の初登庁後の記者会見で、
「市当局の『(生活保護行政は)適正だった』とのコメントを側聞しているが、市民は納得していない」
「門司の孤独死と生活保護行政のあり方はリンクしていると思う。私は市民の一人として、行政のコメントには納得していない。(行政と市民の間で)ギャップを残したまま生活保護行政を進めることはできない」(朝日新聞21日朝刊)
と述べ、昨年5月に起きた門司区の餓死事件の検証を行うことを明言しました。そして、就任二日目の21日、最初の庁外公務として、餓死事件の現場である市営後楽町団地を訪問し、犠牲者宅の前で献花した後、地域住民と懇談しました。
現地の方からは、「昨年10月24日に北九州市生活保護問題全国調査団の井上英夫団長(金沢大学法学部教授)が後楽町団地を訪れたときと全く同じ光景でした。まさか市長がこんなことをするようになるとは、信じられない光景でした」との声が寄せられました。その模様は昨日の夕方の各局のローカルニュースでトップで取り上げられ、特にKBC九州朝日放送は約10分の特集を放送しました。
22日の朝刊で各紙が取り上げています。
西日本新聞:孤独死の男性へ北橋市長が献花 「福祉行政の教訓に」(写真あり)
朝日新聞:北橋市長、改善へ一歩
読売新聞:北九州の男性孤独死、北橋新市長が再調査を指示
毎日新聞:北橋市長、門司の孤独死現場に献花
北橋市長は、
「悔しかっただろう」
「政治、行政の力が及ばずに起きた問題を重く受け止め、反省しなければならない」
「二度と悲劇が起きない福祉の街を実現したい」(西日本新聞)
「1人の死を行政として重く受け止め、福祉行政の発展に役立たせることが、故人へのお悔やみになる。納得できる総括をしたい」(読売新聞)
「重い重い教訓として反省、総括をする。それが故人に対するお悔やみになる」(朝日新聞)
「なぜ誰にも看取られず旅立たなくてはいけなかったのか?自分は納得がいかない。」 「納得するまで再調査させてもらう」(毎日新聞)
と語り、事件を検証して生活保護行政を改善することを誓いました。
しかし、言うまでもなく、これで安堵してはいけません。「闇の北九州方式」による水際作戦に邁進してきた保健福祉局や門司福祉事務所が、市長を丸めこんで検証作業を骨抜きにしようとしてくることは目に見えています。北橋市長も生活保護法等の専門知識に長けているわけではなく、市当局幹部に嘘八百を吹き込まれ、篭絡されてしまう危険性は決して小さくありません。事件を正当に検証し、市の違法行為を総括するためには、地域住民や外部の有識者を入れて徹底的に調査・検証を行うことが不可欠です。 こちらにも「投票」お願いします!→
北橋市長に対し、保健福祉局や福祉事務所の抵抗に負けずに徹底的に検証を行うように応援の声を届けるとともに、保護課・監査指導課・福祉事務所に対して検証作業の妨害を許さない全国の市民の声をぶつけましょう!
【住民・外部委員を入れて餓死事件の徹底検証を!違法な生活保護行政の根本的転換を!】
<要請先(転載大歓迎)>
北九州市長・北橋健治
〒803-8501 福岡県北九州市小倉北区城内1番1号
北九州市市長秘書室
電話:093-582-2127
FAX:093-562-0710
hisho@mail2.city.kitakyushu.jp
北九州市総務市民局市民部広聴課
電話:093-582-2525 FAX:093-582-3117
sou-kouchou@mail2.city.kitakyushu.jp
https://www.city.kitakyushu.jp/page/form/form-b-1.html
【餓死事件検証作業の妨害は許さないぞ!】
<抗議先(転載大歓迎)>
北九州市保健福祉局長・南本久精
北九州市保健福祉局生活保護運営指導担当参事・高田照男
北九州市保健福祉局地域福祉部保護課長・ 大嶋明
電話:093-582-2445 FAX:093-582-2249
ho-hogo@mail2.city.kitakyushu.jp
北九州市保健福祉局総務部監査指導課長・末原芳行
電話:093-582-2448 FAX:093-582-2095
ho-kansa@mail2.city.kitakyushu.jp
北九州市門司福祉事務所長・上田和夫
北九州市門司福祉事務所保護課長・濱田和英
〒801-8510 北九州市門司区清滝一丁目1番1号
電話:093-331-1881(内線52-421・422)
FAX:093-332-3542
kouchou-moji@mail2.city.kitakyushu.jp
https://www.city.kitakyushu.jp/page/form/form-c-1-moji.html
小倉北区
区長・近藤 晴男
福祉事務所長・菊本誓
保護第一課長・常藤秀輝
保護第二課長・ 榎田寛
〒803-0814 北九州市小倉北区大手町1番1号
電話:093-582-3311(内線3450)
FAX:093-571-0030
kita-machi@mail2.city.kitakyushu.jp
https://www.city.kitakyushu.jp/page/form/form-c-2-kita.html
小倉南区
区長・宮野前敏雄
福祉事務所長・池田吉良
保護課長・西谷敏明
〒802-8510 北九州市小倉南区若園五丁目1番2号
Tel:093-951-4111(内線54-421~3)
Fax:093-951-5507
kouchou-kokuraminami@mail2.city.kitakyushu.jp
https://www.city.kitakyushu.jp/page/form/form-c-3-minami.html
若松区
区長・花房昭一
福祉事務所長・上木戸幸雄
保護課長・勝木敏視
〒808-8510 北九州市若松区浜町一丁目1番1号
電話:093-761-5015(内線55-421・422)
FAX:093-751-6274
waka-machi@mail2.city.kitakyushu.jp
https://www.city.kitakyushu.jp/page/form/form-c-4-waka.html
八幡東区
区長・奥竹繁
福祉事務所長・吉村憲二
保護課長・遠藤義男
〒805-0019 北九州市八幡東区中央一丁目1番1号
電話:093-671-0801(内線56-421・422)
FAX:093-681-0314
higashi-machi@mail2.city.kitakyushu.jp
https://www.city.kitakyushu.jp/page/form/form-c-5-higashi.html
八幡西区
区長・奥尾一雄
福祉事務所長・西村博明
保護課長・竹内邦彦
〒806-8510 北九州市八幡西区筒井町15番1号
電話:093-642-1441(内線57-421~4)
FAX:093-621-0862
nishi-machi@mail2.city.kitakyushu.jp
https://www.city.kitakyushu.jp/page/form/form-c-6-nishi.html
戸畑区
区長・石田淳一
福祉事務所長・白石博己
保護課長・三浦芳秀
〒804-8510 北九州市戸畑区新池一丁目4番31号
093-861-1751(内線58-421・422)
093-881-2204
tobata-machi@mail2.city.kitakyushu.jp
https://www.city.kitakyushu.jp/page/form/form-c-7-tobata.html
【人権侵害を繰り返す面接主査・ケースワーカーに懲戒処分を行え!内部告発職員の不当配転は許さないぞ!】
北九州市総務市民局人事部人事課
電話:093-582-2203 FAX:093-583-3124
sou-jinji@mail2.city.kitakyushu.jp
【生活保護法を無視する北九州市に直ちに厳正な監査を行え!】
厚生労働省社会・援護局長 中村秀一
〒100-8916 東京都千代田区霞が関1-2-2
電話:03-5253-1111(内線2801)
https://www-secure.mhlw.go.jp/getmail/getmail.html
厚生労働省社会・援護局総務課指導監査室生活保護監査係
電話:03-5253-1111(内線2880)
または03-3595-2618(直通)
FAX:03-3595-3180
seihokansa@mhlw.go.jp
厚生労働省社会・援護局保護課
電話:03-5253-1111(内線2820)
または03-3595-2613(直通)
FAX:03-3592-5934
seikatsuhogo@mhlw.go.jp
<マスコミ・日弁連・国会議員に働きかけを!>
【会をあげて北九州市問題に取り組んでください】
日本弁護士連合会
〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-1-3
TEL : 03-3580-9841(代) FAX : 03-3580-2866
https://w3.nichibenren.or.jp/goiken/index.cgi
【全国版や社説でとりあげてください】
■朝日新聞
意見 http://www.asahi.com/reference/form.html
Tel:03-5540-7615
投書 http://www.asahi.com/reference/faq01.html#qa105
■毎日新聞
意見 https://form.mainichi.co.jp/toiawase/index.html
t.shakaibu@mbx.mainichi.co.jp (東京社会部)
Tel:03-3212-0321(代表)
投書 https://form.mainichi.co.jp/annuncio/hiroba/
■読売新聞
意見 http://info.yomiuri.co.jp/contact/
東京:03-3246-5858 大阪:06-6881-7000
西部:092-715-4462(福岡)
投書 http://info.yomiuri.co.jp/contact/faq/faq04.htm
■西日本新聞(福岡県を中心とした地方紙)
意見 編集局・社会部 TEL/092-711-5222
投書 http://www.nishinippon.co.jp/info/toukou/
■東京新聞
意見 http://www.tokyo-np.co.jp/questions/questions.html
Tel:03-3740-2700 Fax:03-3471-8639
投書 http://www.tokyo-np.co.jp/dokusha/
■産経新聞
意見(東京) u-service@sankei.co.jp
Tel:03-3275-8864 Fax:03-3270-9071
意見(大阪) o-dokusha@sankei-net.co.jp
Tel:06-6633-9066 Fax:06-6633-9691
投書 http://www.sankei.co.jp/guide/reference/paper.htm
■日経新聞
意見 response@nex.nikkei.co.jp
https://sch.nikkei.co.jp/nikkeinet/
Tel:03-3270-0251(代)
【全国放送でとりあげてください】
■NHK
http://www.nhk.or.jp/css/goiken/index.html
「つながるテレビ@ヒューマン」
(昨年7月29日の放送で門司区の餓死事件についてとりあげてくれました)
http://www.nhk.or.jp/human/contact/index.html
■テレビ朝日
「報道ステーション」番組へのご意見・ご感想
hst@tv-asahi.co.jp
はい!テレビ朝日です(視聴者窓口)
電話番号: (03) 6406-2222
受付時間: 月曜~金曜 8時から「報道ステーション」終了まで
土曜・日曜 10時から18時まで(13:00~14:00は業務休止時間になります)
祝祭日 11時から19時まで
■TBS
http://www.tbs.co.jp/contact/
「ニュース23」
http://www.tbs.co.jp/news23/onair/mail/index-j.html
■日本テレビ
視聴者センター部
https://www1.ntv.co.jp/staff/form.html
NNNドキュメントご意見ご感想
https://www.ntv.co.jp/document/form/entry.html
■フジテレビ
https://wwws.fujitv.co.jp/safe/red_mpl/response/res_form.cgi?type=resother
【国会で追及してください】
<社民党>
http://www5.sdp.or.jp/central/inq/inq.html
福島瑞穂参議院議員(党首)
〒100-8981東京都千代田区永田町2-2-1
参議院議員会館 506
TEL:03(3508)8506 FAX:03(3500)4640
http://www.mizuhoto.org/04/iken.html
阿部知子衆議院議員(政策審議会長)
衆議院第一議員会館303号室
TEL:03-3508-7303(直通) FAX:03-3508-3303
info@abetomoko.jp
http://www.abetomoko.jp/
<民主党>
http://www.dpj.or.jp/information01.html
円より子参議院議員(副代表)
yoriko_madoka@sangiin.go.jp
http://www.madoka-yoriko.jp/
山井和則衆議院議員
衆議院第一議員会館240号室
電話 03-3508-7240 FAX 03-3508-8882
tokyo@yamanoi.net
http://yamanoi.net/index.html
郡和子衆議院議員
衆議院第二議員会館512号室
TEL:03-3508-7512 FAX:03-3508-3942
http://www.koorikazuko.jp/contact/
<公明党>
http://www.komei.or.jp/announcement.html
高木美智代衆議院議員←北九州市出身です!
(党厚生労働部会部会長代理・
党「社会保障制度調査会・障害者福祉委員会」 委員長)
衆議院第二議員会館630号室
TEL.03(3581)5111内線7630 FAX.03(3508)3260
info@michiyo-t.com
http://www.michiyo-t.com/profile/index.html
<衆議院厚生労働委員会委員一覧>
http://t-t-japan.com/~muranose_rena/blog/rena.cgi/permalink/20061118160803
コメントを見る
2009年4月にも生活保護申請を追っ払われた人が死にましたね。
北九州市の課長職以上の全職員を粛清するべきでしょう。