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朝鮮人特攻兵の石碑を故郷に 女優の黒田福美さんら計画

 特攻隊員として死んだ朝鮮人青年の名を、故郷の石碑に刻みたい――。女優の黒田福美さんが、長年の念願を果たそうとしている。きっかけは小さな出来事だったが、「両国の人に戦争の悲劇を考えてもらえれば」と黒田さんは語る。

 その特攻隊員は、卓庚鉉(タク・キョンヒョン)さん。日本名は「光山文博」。鹿児島の知覧特攻平和会館の記録では、1945年5月、沖縄周辺の洋上で戦死した。当時24歳。特攻を描いた映画「ホタル」で、出撃前夜に「アリラン」を歌う隊員のモデルとされる。

…(中略)沖縄で犠牲になった朝鮮人には強制連行された軍属が多いが、日本への協力を知られることをいやがる親族から刻銘の同意を得るのは簡単ではない。黒田さんは、犠牲者の調査を続ける韓国・明知大学教授の洪鍾●(●はにんべんに必、ホン・ジョンピル)さん(71)と出会う。

…(中略)黒田さんによると、卓さんの墓はないという。「石碑を故郷に建てたい」という黒田さんに村の人が問いかけた。「戦争で大勢が死んだのに、なぜその人だけ?」

 洪さんによると、その町でも多くの人が戦争で犠牲になったとみられるという。「卓さんへの思いを通して、多くの人が巻き込まれた戦争の悲劇に思いをいたす」――それが黒田さんがたどり着いた結論だった。

…(中略)黒田さんは「日本から訪ねてくれる人がいたらうれしい」。洪さんは「日韓の過去の歴史を学ぶ場になったらいい」と語る。

朝日新聞記事(キャッシュ)

 なんか、黒田さんが見覚えのない朝鮮人青年の夢を見て、そのことをコラムに書いたら、それを読んだ靖国神社のスタッフが、手持ちのデーターの中から夢とつじつまのあう人の資料を送ったのがきっかけらしい。と、いうか、映画のモデルになったくらいだから、元々有名な人だった。

 靖国の担当者の広報センスもなかなかのもの。それを信じてしまう黒田さんの純真さはいいし、その気持ちに水を差したくない記者の心情もよくわかるのですが、それを「オカルト風美談」にまとめてしまう朝日もどうかという感想ももちます。

 しかしそんな経緯はどうでもいいわけで、結果として「戦争の悲劇に思いをいた」し、「日韓の過去の歴史を学ぶ場」になるのならば、それもいいかなと思います。極端な差別主義のヘイトスピーチは論外として、こういうふうに、左派以外の人も、それぞれの立場で、二度と戦争を許さないための日韓の平和交流がもっといろいろあっていいし、そのような姿こそが正常なのにという思いから、ここにご紹介しました。

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