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三里塚勝手連

2010.12.5三里塚・東峰現地行動 1/6-石井紀子さん(東峰地区農民)の発言

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【石井紀子さんの発言】

 東峰共同出荷場は健在です。11月末に東峰部落で東峰神社の定期清掃後、出荷場横にある桜並木で昼食会も行いました。ここは皆さんもおわかりのように 22万回の発着になってから、今までよりも増して騒音が激しくなっています。昼時は、2分もたたないうちにどんどん着陸通過していきます。島村さん宅は、ほんとうに大変だと思います。私たちは、今、ここで出荷作業をやっていないけれど作業ができないほどです。

 そういう状況に追い込んでいるにもかかわらず空港会社は、地元と合意したとして30万回に増やしていくと発表しています。

 しかし、実際に地元住民は、誰も合意なんかしていません。この状態になってから、どのように空港会社がやってこようとしてくるかみんなわかっているのです。それなのに30万回を出してきたのは、羽田空港との対抗策でしかないのです。だけど村を潰してまで、無理矢理に増やしていってそれで採算が合うのだろうか。空港として運営していけるのだろうか。それは自滅の道を辿っているのだと思います。

 私たち農民は農業をやっていくなかで、この夏の異常気象は、ものすごいものがありました。今まで随分、暑い夏はありましたけど、今年桁外れにすごかった。9月、10月まで暑かった。その後、突風、大雨、雷雨によって農作物が流されたりしてしまいました。さらに新しい虫、病気など今まで存在していなかった大きな難問もどんどん増えてきています。農業がとても難しい状態になっています。

 有機農業はもちろんですが、薬を使って栽培している農家も新しい虫でかなりやられています。サツマイモの葉っぱがボロボロになっています。これは今年だけではなく、これかも続いていくのではないかと思っています。この現象は地球の警告なんじゃないでしょうか。私たち人間の暮らしによって、飛行機を飛ばしすぎたり、いろんな文明の悪を撒き散らしている結果としてあるのではないかと思います。本当に怖いです。

 だからなおさら有機農業のように、周りに悪い物を撒き散らさない、自然と共生していく農業が、これから本当に必要です。三里塚の畑は、何10年もかけて有機農業のための畑を作ってきたんです。存在価値は大きいのです。どんどん飛行機が飛んでくる中で人は住み辛くなるけど、なんとか畑を生かしたい。畑を潰してはいけないと思います。

 皆さんができる支援の一つとして野菜をたくさん食べてください。味をよく見極めてください。闘っている人は、食生活をなおざりにしてはいけません。いいものを見極めて、畑を守っていくところで考えてください。さらにいろんな重圧がくるけど、負けてはいられないという想いがひしひしと出てきています。飛行機にめげず、虫にもめげず、不死身でやっていきたいと思います。

 私にとって嬉しいことは、息子のイタリアン店が酒々井にオープンしました。うちの野菜を使いながらやっています。立派な野菜を作るのも励みになっています。三里塚の野菜を料理してもらいたいと思ってきました。闘う野菜のレストランと言ってるんです。息子たちがまた戻ってきてお店を開いてつながっているのです。これからも皆さんと一緒にやっていきましょう。

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●2010年12月5日(日)/午後1時30分、東峰共同出荷場にて
●主催 三里塚空港に反対する連絡会

タグ:東峰現地行動三里塚動画(熱田派)