ザイトクの元メンバーを維新が公認候補として擁立する。本人はザイトクへの参加を「後悔、反省している」と言うが、それも選挙対策の「反省の弁」ではないのか。問題は現在の主張内容であり、記事ではそれがわからない。いったい何を「反省」しているのかが問題だ。
実はザイトクが多少「過激」だからついていけないだけで、維新も含めて「在日特権」などの差別発言に同調しているのではないか、単に維新が凋落の原因となった橋下の「従軍慰安婦発言」で学んだ(懲りた)というだけのことでは困るのだが。
ストレートに差別的な表現を使わずとも、実質的に差別をすることはいくらでも可能である。ザイトクの非常識ぶりが顕在化するにつれ、むしろ「もちろん在特会みたいなのはダメだけどさあ」を自分の差別発言の枕詞にすることで、あたかも自分が差別者ではないかのように見せかける、つまりザイトクをスケープゴートとして利用する手法がまかり通らないか、充分に注意して監視する必要がある。
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元在特会メンバーを公認 大阪維新「間違いを反省」(朝日2014年10月20日)
http://www.asahi.com/articles/ASGBN44M4GBNPTIL007.html
大阪維新の会の松井一郎幹事長(大阪府知事)は20日午前、来年4月の統一地方選の公認候補予定者に「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の元メンバーがいることを明らかにした。松井氏は「間違いを反省しており、再チャレンジを認める」として、公認決定を取り消さない方針も示した。府庁で記者団の質問に答えた。
元メンバーは大阪府吹田市議選に立候補を予定する男性(38)で、朝日新聞の取材に「5~6年前に入会したが、激しい主張が合わず3~4年前に脱退した。後悔している」と語った。
(記事ここまで)