◆集合 日時:7月4日(木) 15:30 弁護士会館1階ロビー
東京都千代田区霞が関1丁目1番3号
東京メトロ丸ノ内線、日比谷線、千代田線「霞ヶ関駅」
http://www.toben.or.jp/know/access.html
◆申入れ行動:同日 16:00 東京地方検察庁内 要請書を手渡します。
呼びかけ:6.16新大久保駅前弾圧救援会
6月16日、東京・新大久保における「在日特権を許さない市民の会(通称「在特会」)」らの差別排外デモに抗議した人々が4名不当に逮捕されました。そのうち3名がすでに釈放され、「在特会」側の逮捕者4名も全員が釈放されるなかで、1名がなお原宿署に勾留されています。この被弾圧者Aさんに対して、6月26日の勾留理由開示公判で勾留理由がないことが明らかになったにもかかわらず、東京地方検察庁はさらに8日間の勾留延長を請求し、即日認められました。Aさんだけがこれほど長期に勾留される理由はまったくありません。
現在私たちは、勾留期限の7月5日までに検察がどのような判断を下すことになるのか、深い憂慮をもって見守っています。在特会を含む6月16日の 被逮捕者3名が、27日、略式起訴により罰金刑を受けました。私たちがとりわけ憂慮しているのは、現在ただひとりなお勾留されているAさんに対し、検察側が略式起訴による罰金刑以上の重い刑を求め、正式裁判のために起訴することに踏み切る可能性です。それはさらに数ヶ月も拘置所に閉じ込められること、多額の保釈金を支払わされること、長く厳しい裁判を強いられることを意味します。
このような憂慮を伝え、Aさんの不起訴・釈放を要求するために、私たちは東京地方検察庁に、以下のような要請書を提出することにしました。この文面にご賛同いただき、連名での署名をお願いできればさいわいです。ご賛同いただける方は、以下のアドレスまで、個人または団体のお名前をお送りく ださい。
送り先アドレス(1):antifa616q@aim.com
送り先アドレス(2):antifa616q@gmail.com どちらも救援会に届きます。
締 め 切 り:7月4日正午
お名前は原則としてブログなどでも公開させていただきますので、匿名希望の方はその旨お書き添え下さい。
呼びかけ:浅野史生(弁護士)/鵜飼哲(一橋大学教員)/遠藤憲一(弁護士)/
浜邦彦(早稲田大学教員)/吉田 哲也(弁護士)/6.16新大久保駅前弾圧救援会
東京地方検察庁 検事正 伊丹俊彦殿
東京地方検察庁 公安部 鈴木敏宏殿
2013年7月4日
連絡先:6.16新大久保駅前弾圧救援会
東京都港区新橋2−8−16 石田ビル5階 救援連絡センター気付
要請書
<要請事項>
1: 2013年6月16日に東京都新宿区の新大久保駅前で逮捕され、現在原宿署に勾留されているAさんをただちに釈放すること
2:Aさんをただちに不起訴にすること
<理由> 人種差別に抗議した市民に対する逮捕・長期勾留は不当です
Aさんは6月16日に逮捕されのち、翌日から原宿署に移され、10日間勾留されました。その後、6月26日の勾留理由開示公判で勾留理由がないことが明らかになったにもかかわらず、東京地方検察庁公安部はさらに8日間の勾留延長を請求し、東京地方裁判所刑事14部内藤恵美子裁判官によって即日認められました。当日の他の被逮捕者がすでに全員釈放されているなかで、Aさんだけがこれほど長期にわたって勾留される理由はまったくありません。
本年初頭より、新大久保周辺では「在日特権を許さない市民の会(通称「在特会」)」などの排外主義集団によって、他国・他民族に対する激しい憎悪の表明、物理的、心理的な暴力的威圧行為が、街頭等の公共空間で繰り返し行われてきました。人種差別を禁止した国際人権規約等世界的な人権規範に照らして到底容認されえないこのような暴挙に対し、これを座視できないと考えた市民が次第に多数現場に駆けつけ、差別反対の意志と、嫌がらせを受けている地域住民に対する連帯を表明するようになりました。これは普遍的な社会倫理に則ったきわめて正当な行動であり、称賛されこそすれ、非難されたり、まして公権力による弾圧を受けたりするいわれはありません。
このような経緯のなかで起きた6月16日の事件の本質は、政治的に対立する過激集団の間の抗争などではなく、一方において人種差別的憎悪犯罪がまたも白昼公然と行われたこと、他方において憎悪犯罪に反対する多数の市民が人権理念にもとづいて抗議行動を展開したことです。そこに警察権力が介入し、あたかも喧嘩両成敗と言うかのように、双方4名ずつを逮捕したのです。このような本質を持つ事件に際し、正当な抗議行動に参加した市民が逮捕され、長期にわたって勾留されていること自体がすでに深く憂慮すべきことです。まして被逮捕者に起訴処分を下し、裁判において検察が有罪を主張することなどは論外であり、人種差別事件に対する日本の警察および司法の姿勢が内外から注視されているなか、本件はまさにテストケースとして重要な意味を持っていると私たちは考えます。
以上の理由により、私たちは前記2点の要請項目をただちに実行されるよう強く要請いたします。
呼びかけ:浅野史生(弁護士)/鵜飼哲(一橋大学教員)/遠藤憲一(弁護士)/
浜邦彦(早稲田大学教員)/吉田 哲也(弁護士)/6.16新大久保駅前弾圧救援会