先日の司さんの投稿にもありました通り、ブッシュ米大統領の、中南米5カ国を歴訪は、行く先々で盛大な「歓迎」を受けています。ブラジルとウルグアイでは数千人のデモ隊が「ブッシュは出て行け!」と出迎えました。グアテマラではついに「悪霊退散」のお払いを大真面目にうける羽目になってしまいました。
—
AP通信によると、ブッシュ米大統領が11日に訪問する予定の中米グアテマラで、先住民マヤの指導者が同大統領の訪問後に聖地の「お清め」をしなければならないと述べた。理由について、「米国に移住した同胞を迫害し、戦争を起こす彼のような人物が我々の神聖な土地を踏むことは、マヤの人々と文化への侮辱だ」と説明している。
(以下、AMLより)
Wブッシュ大統領の父親は、1980年代、CIA(米国中央情報局)長官として故ロナルド・レーガン大統領のもとで、グアテマラの軍事政権に援助を行いました。その援助を受けて、同国の軍隊は、先住民族に対する虐殺・拷問・拉致・暗殺をほしいままにしました。1992年にノーベル平和賞を受賞したリゴベルタ・メンチュウさんの両親と兄弟も、その犠牲になりました。メンチュウさん自身も命を狙われました。
参考
グアテマラ年表 その3
http://www10.plala.or.jp/shosuzki/chronology/guatem/~1979.htm
グアテマラ年表 その4
http://www10.plala.or.jp/shosuzki/chronology/guatem/~today.htm
グアテマラのおぞましい人権侵害を、「自由と民主主義を守るため」にという名目でいわば援助した男の息子が、同じスローガンを掲げて訪問します。まさに悪霊が来るわけです。
私はこの悪霊退散の儀式を行う先住民族の智慧に深く敬意を払います。