アムネスティ国際事務局が製作した、キャンペーンムービーです。
「多くの人びとにとって、ダイアモンドは愛、幸福、あるいは健康の象徴です。しかしダイアモンドは闘い、苦痛そして貧困を意味するという人もたくさんいます。アンゴラやコンゴ民主共和国、シエラレオネといったアフリカの国ぐにでは、規制されていないダイアモンド貿易による利益は、武器を手に入れるため、そして武装闘争の資金として使われています。その結果、数万人もの市民が殺害され、強姦され、手足を切断され、誘拐されているのです」
(日本語訳:アムネスティ・ハンナグループのページより引用)
ダイアモンドは原産国の人々にとって自然の恵み、貴重な資源であるべきです。悲しみと迫害しか生み出さない、欲望と憎しみの象徴であってはなりません。
国際的なダイアモンド認証制度は早急に設立されなければなりません。これはすべての国で有効で分かりやすく、法的拘束力のあるものである必要があります。
ダイアモンド貿易コントロールのための効果的な国内法はこの貿易に関わっているすべての国と、ダイアモンドの密輸出が行われている国もすべてが採用しなければなりません。
ダイアモンドを売る宝石商、一般の人びとに呼びかけよう:
・宝石店へ行き、ダイアモンドの原産国を知っているかどうか尋ねる
・ダイアモンドが人権侵害の一因となっていることを憂慮していることを話す
・原産地の適切な保証をみれば安心すると言う
・自国のダイアモンド産業にこれらの関心を喚起するようお願いする
あなたの国の政府に手紙を書いてください:
・ダイアモンドと人権侵害のつながりに関心をもっていることを伝える
・ダイアモンドの原産地を証明するために適切なコントロールを求めていると言う
・「キンバリー・プロセス」から2001年12月の国連総会を通じて、効果的ではっきりとした国際的ダイアモンド認証制度を支持してくれるよう要請する
・ 国際的認証制度と一致した自国でのダイアモンド貿易をコントロールするための法令を求める
国際世論のダイヤ産業への批判から制定されたキンバリー・プロセスですが、残念ながら、批判をかわすためのアリバイ的なものであり、販売業者の免罪符として利用されているだけの不十分なものという批判もあります。国際ダイヤモンド業者は、単なる手続的なアリバイではなく、今後は絶対に人権侵害や殺人の手助けによって利益を得ないという、強い決意で行動するべきです。
<参考>
国際ダイヤ業者はキンバリー・プロセスの不備に対応すべき
ダイヤモンド業界は人権侵害排除に襟を正せ
キンバリープロセスは血塗られたダイヤの真実を隠すための作り話
また、ダイアモンドはイスラエルの収入源として、合法的に生活している一般のパレスチナ民間人の家屋を破壊したり、罪のない人を殺害するために使われています。宝飾業界は原産国を明示し、紛争や人権侵害の資金源に使われていないことを厳格に証明する義務があります。
「イスラエルの特産品には様々ありますが、中でも『ダイヤモンドの加工』は世界市場の多くを担っており、全世界で宝飾品として使われる小型ダイヤの約80%がイスラエル製です。」
(パレスチナ情報センターのサイトより引用)
(その他のページ)
◇手足を切り落とされた人達の写真(ワシントンポスト)
◇風刺漫画(Frank Boyle)