6・9東峰現地行動に三里塚勝手連で参加してきました。画像報告です。
6.9東峰・横堀現地行動
■ 日時:2013年6月9日(日)/午後1時結集
■ 集合:旧東峰共同出荷場跡(成田市東峰65-1)
開拓道路に向けてデモ/デモ後(車で横堀に移動)
横堀交流会:午後3時頃/横堀大鉄塔で交流会
※以下、画像クリックで拡大(スマホの方は横にしてご覧下さい)
集会(デモ出発前打ち合わせ)までの待ち時間に梅の実取りをはじめる参加者たち。器用に梅の実をシートの上に集めていきます。たちまち見事な梅でいっぱいになりました。
熟れてやわらかくなったものは、生のままでも食べられます。私も一ついただきました。最初はおっかなびっくり口にしましたが、おいしかったです。
三里塚農民の石井紀子さんより新鮮な無農薬有機栽培の野菜が、トラック一杯に持ち込まれました。野菜は参加者の手によって手際よく種類ごとに小分けされていきます。緊張感の中にも、なごやかで心地よい時間がすぎていきます。
横堀地区住民の山崎宏さんの発言から、出発前集会がはじまりました。
山崎さんからは、一坪共有地などの土地強奪、年間発着回数の30万回への拡大、夜間離発着時間の延長(実質深夜12時まで)、そして北原派農民の市東さんの農地取り上げなど、現地情勢についての説明がありました。
三里塚農民・石井紀子さんの発言。「この地も気候や環境がだんだんと悪化して、まるで砂漠化にむかっているようだ」と。
さらに石井さんは市東さんの農地取り上げの問題にもふれ、「同じ農民として市東さんの気持ちを考えると本当にいたたまれない。何か自分にできることはないのかと思ってしまう」と語られました。
平野靖識さん(地球的課題の実験村)より現地状況のより詳しいお話。平野さんの発言後半は、市東さんの農地の強制収用が迫っている現状について、参加者に詳しく説明されておられました。
山崎さんより補足的な発言があり、一部の空港利権派が、滑走路を3本にしろなどと主張していることについて、「言っている本人たち自身が、それがどういうことなのか、どんな結果になるのか、まったくわかっていないままに主張している」。さらに空港会社の本音である、暫定B滑走路の4千メートル化を阻止する必要性と、それを阻んでいる東峰部落でこのような行動がもたれていることの意義などについて発言されました。
石井さんの有機野菜は一人頭カンパ100円で、あとは欲しいだけどうぞということでしたが、みなさん自発的に500円、千円とカンパ入れに投げ込んで、おつりも受け取らない方が多かったです。
いよいよデモに出発しました。
小泉英政さんの畑のわきを通ります。
東峰開拓組合道路に到着。ここがデモの折り返し地点です。
組合道路内において、山崎さんの提起を受けます。主に市東さんの農地強奪について、以下のような説明がありました。
「何の落ち度もない市東さんに対し、空港会社は実際の行動のみならず、手続き面についてまで、あらゆる違法行為を重ね、公文書の偽造までおこなったことが裁判で明らかになった。通常の裁判なら市東さんに有利な判決が出るはずだが、こと『成田』に関してだけは、空港はどんな違法もフリーパスであり続けてきたし、今回もその公算が高い。
北原派との間で無原則でなし崩しな「共闘」ということはできないけれども、この空港会社の無法、非道な行いを、私たちははっきりと糾弾していくべきだ」
出発地点の(有)三里塚物産のらっきょ工場付近まで戻ります。この後、参加者は車で横堀まで移動し、横堀大鉄塔(案山子亭)にて交流会を開催しました。
ただし私は旧熱田派と北原派の両方の集会に参加しているせいなのか、この「今回は中に入ってもいいけれど撮影は禁止」と通告されてしまいました。思ってもいなかった不意打ちをくらった形で、ちょっとヘコみました。
そういえば前回に訪問させていただいた時には、門前までで立入禁止だったと思い出しました。今回は普通に主体的な参加者の一人という連帯の意識しかなく、交流会でも何か発言しようかなと考えていましたが、万が一にも不愉快に感じる人がいて山崎さんに迷惑がかかってはと、邪魔にならないよう黙っていることにしました。
たとえ意見を言うのは自由だとしても、現場では地元住民や主催者の指示に従うのが原則です。今回は交流会に参加させていただけたのですから、それだけでも山崎さんら主催者の皆様には感謝しかありません。後は自分の信念にしたがって行動するだけ。よって今回の写真報告はここまでです。