(投稿者: 司 宮二)
牛久入管収容所問題を考える会:入国管理センター収容の外国人の人権と健康守れ
−−活動報告会(毎日新聞:茨木地方版2012年12月03日)
「牛久入管収容所問題を考える会」(田中喜美子代表)は2日、今年の活動報告会をつくば市内で開いた。東日本入国管理センター(牛久市)に収容されている外国人約380人(10月末現在)の人権や健康を守り、仮放免者も含めて支援する活動を粘り強く続けることを確認した。
仮放免中の外国人を含む75人が参加。会員の金木暁さんが会員による同センターでの面会が延べ約5000人に上ると報告。「人権や健康を奪う強制収容を廃止し、仮放免者に生活のための就労許可、国連基準による難民認定をゴールにしたい」と語った。
関東弁護士会連合会外国人の人権救済委員会副委員長の指宿昭一弁護士が講演。7月施行された在留カード制度について「仮放免者は対象外で、無権利で国民健康保険に入れないなど不利益がある」と指摘。「難民や経済的基盤がないなどさまざまな理由で帰国できない外国人には即刻、在留特別許可を与えるべきだ」と強調した。更に「在留特別許可を勝ち取る運動を推し進める必要がある。面会すること自体が大きな運動」と述べ「考える会」の実践を評価した。
また、クルド難民の子ども7人が日本での難民の現状を演劇にして熱演し、拍手を浴びた。