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学知の帝国主義との闘い―国内外の琉球人遺骨返還運動の現在/渋谷

京都大学は金関丈夫助教授らが沖縄、今帰仁村の百按司(むむじゃま)墓から盗掘した遺骨を返してください!

1928~9年、京都帝国大学の人類学研究者により、琉球(沖縄)の墓から遺骨が盗まれ、現在も京都大学の博物館の倉庫に置かれています。その返還を求めて、5人の琉球人が、京都大学を提訴しました。

京都地裁による不当判決を受け、大阪高裁での控訴審が3回開かれました。今年中には結審する見込みです。

現在、先住民族の墓や遺跡から持ち去った遺骨や遺物を返還することは、世界の潮流です。では、琉球人の遺骨や文化財の返還はどうなっているでしょうか。ハワイ先住民の運動の成果に学びながら、今後の返還運動についても考えます。

◇19世紀から20世紀にかけ、世界各地で少数民族の遺骨盗掘が起きた。その返還運動(リペイトリエイション)が1960年代より世界各地で巻き起こり、その結果2000年初頭より少数民族への遺骨返還は常識となってきている

◇1990年、アメリカで制定された「少数民族の墓地の保存・返還法」をきっかけに世界での遺骨返還が活発になってきた

◇2007年には国連総会で「先住民族の権利に関する国際連合宣言」が採択された

「13条 先住民族は祖先の遺骨返還を求める権利を有する」

◇世界の人類学会では頭骨の形大きさ(頭骨指数)で民族の集団分け、進化の度合い、優劣を分類する方法は学問的な有効性は否定されている

■ 日時:2023年6月10日(土)14:00~16:30

■ 会場:渋谷区勤労福祉会館 第1洋室

〒150-0041 東京都渋谷区神南1丁目19−8

JR線 渋谷駅(中央口)から徒歩8分

東京メトロ半蔵門線・銀座線・副都心線 渋谷駅(7出口)から徒歩8分

https://www.ekiten.jp/shop_2997006/access/

■ 資料代:500円

■ 講師:松島泰勝(龍谷大学教授、琉球民座億遺骨返還請求訴訟原告団長)

■ 主催:琉球人遺骨返還請求訴訟を支える会/関東

連絡TEL090-3910-4140

■事件の経過

1928~9年、沖縄の今帰仁村、琉球を統一した第一尚氏が眠る古いお墓、百按司(むむじゃな)墓から、京都帝国大学の金関丈夫助教授らが遺骨を盗み出しました。それを、「研究材料」または「コレクション」として大学に持ち去りました。

■「琉球民族遺骨返還請求訴訟」とは?

2017年、新聞報道でこの事実を知った松島教授が京都大学に質問するも、門前払いの扱いを受けました。2018年、やむにやまれず、祭祀継承者である子孫や市民、計5名が京都地裁に提訴しました。原告の要求は、①遺骨を見せてください、②遺骨をもとのお墓に戻してください、③琉球の伝統的な方法で遺骨を弔わせてください、という3点です。

人骨が盗まれた「百按司墓」。出典:プレジデントオンライン

■裁判の経過(京都地裁)

大法廷での裁判に、毎回抽選になる程の傍聴人がつめかけ、14回の公判が重ねられました。しかし、被告・京都大学の当事者は、一度も法廷に来ませんでした。その上、遺骨を沖縄へ返すことはおろか、裁判長が遺骨の状況を確認することすら拒否するという、頑なな態度をとり続けました。

2022年4月21日、裁判長は、「原告らの請求をいずれも棄却する」と言い放ち、怒号の中、傍聴席に背を向け、逃げるように法廷を去りました。判決文では「原告亀谷及び玉城は第一尚氏の王族の子孫」であることを認め、「原告らが琉球民族として先祖の遺骨を百按司墓に安置して祀りたい利益は法的保護に値する」と、日本の裁判史上初めて「琉球民族」を認めながらも、それ以上に京都大学が遺骨を返さず研究材料(=モノ)として扱い保管し続けることを優先した、許しがたい判決でした。原告団は即刻控訴し、舞台は大阪高裁へと移りました。

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【郵貯振替口座】00100-8-487832「琉球人遺骨返還請求訴訟を支える会/関東」

■講師:松島泰勝さんの著書