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巨大国化する中国の内政と外交 ―カリスマ支配を目指す習近平と米中日三国関係 講演:加々美光行氏/オンライン

講師:加々美光行 氏
  (愛知大学名誉教授、 アジア経済研究所名誉研究員)

■ 日時:2021年9月19日(日)13:30〜16:00

■ スケジュール:
 講  演 13:30〜15:00
 質疑討論 15:00〜16:00

■ ZOOM申し込み先:yhadachiアットマークkhe.biglobe.ne.jp 
 *締め切り:9月18日17:00

中国は 2010 年に GDP で日本を追い越し、2021 年現在今や日本の 3 倍の GDP を誇り、アメリカの 61%に達している。この趨勢からすると 2020 年代末には GDP でアメリカに追いつき、世界第一の巨大国家に化すことは間違いない。バイデン政権がこうした事態を座視するはずもなく、「中国は新疆でジェノサ イドを行っている」との情報を流布し、中国包囲戦を展開している。

日本は基本的にこの米国の対中戦略に加担している。ただ、この情報には基本的な何時何処でどのようなジェノサイドがなされたかといった詳細が不明で、依然、充分
信頼に足るものとは言えない。むろん新疆での漢民族による普遍的なウイグル民族抑圧政策があることは確かだが、それだけで「ジェノサイド」論を主張することには無理がある。

確かに習近平政権は自国の巨大国家化に適合すべく、政治的に毛沢東時代のように中国を中央集権化しようとしている。最近の「教育改革」もその一例である。 しかし習には毛のような集権化に必須のカリスマ性に決定的に欠けている。毛はまずカオス(無秩序)の上に立つ独裁者である。これに比し、習は既に近代化を高度に達成した国家の指導者であり、近代のコスモス(秩序)の上に立つことしかできない独裁者である。

■ 講師紹介:加々美 光行氏
 1944年3月19日生まれ。東京大学文学部卒業、アジア経済研究所、愛知大学現代中国学部初代学部長を経て、愛知大学名誉教授。専攻は現代中国論。、
 著書に「未完の中国-課題としての民主化(岩波書店)」「裸の共和国-現代中国の民主化と民族問題(世界書院)」「中国の民族問題―危機の本質 (岩波現代文庫)」「鏡の中の日本と中国(日本評論社)」など多数。

   

■ 主催:「九条の会」愛知・大学人の会
 協賛:愛知大学九条の会 名古屋大学九条の会 九条の会岐阜大ネット
    安全保障関連法に反対する愛知学院大学有志の会
 連絡先:TEL 090-3033-1882