あの男が帰ってきた! 不当逮捕から勾留641 日の沈黙を破って
労働運動のレジェンドが全てを語る。
★杉浦弘子監督のトークあり
今年7月13日、関西生コン労組:武建一委員長に「懲役3 年・執行猶予5年」の判決。正当な労働組合活動を有罪とした不当判決だが、3つの事件のうち1件は無罪。そして収監を阻んだ!武委員長は「国策としての弾圧との闘いはこれからが本番。我々は断固ストライキで闘う」と宣言した。
武委員長を描いた「棘」の第2弾が完成しました。戦後最大の労組弾圧を許さず、関西生コン労組を支援するために昨年に続き上映会を開催します。どうぞ来場下さい。
■ 日時:2021年10月1日(金)19時開始(開場18 時半)
■ 会場:板橋区立グリーンホール 504号室
〒173-0015東京都板橋区栄町36-1
東武東上線「大山」駅 北口から徒歩5分
都営三田線「板橋区役所前」駅A3 出口から徒歩5分
https://www.itabun.com/access/
※駐車場はありませんので、公共交通機関をご利用下さい。
■ 上映協力金:1000円
■ 主催:「棘2」上映会 東京北部実行委員会
豊島区西池袋5-13-10-603 東京北部ユニオン気付
TEL:03-6914-0487 FAX:03-5933-2347
Email:tokyohokubu-union@yahoo.co.jp
幾多の権力や暴力装置の弾圧を受けても、その度に蘇生する関西生コン。何故、蘇生するのか。それは逃げずに、絶えず命を張って闘っているからだ。武建一が世の中の不合理さにたたかいだしてからおよそ半世紀。数々の闘いの歴史である。
だが何故、闘うのか。それは労働運動を守る大きな理由があるが、それだけでは無い。昨今、「警察国家」が戦前の悪法「治安維持法」を手本に、きな臭い活動を開始している。これは恐ろしい悪夢を見る思いだ。増殖させれば「自由」を奪い、民主主義など片隅に追いやられ、徐々に息苦しい戦乱ムードに流れ込む恐れがある。
これは絶対、闘わなくてはならない。「自由」のために。
杉浦弘子 監督作品 ドキュメンタリー映画 《65 分》2021 年/日本
2020年5月29日に長期勾留を解かれてから、およそ1年。2年間近い空白を埋めるかのように精力的に人に会い、語った武 建一委員長。その清濁を包み込むような柔らかな語り、時には目を輝かせ、時には語気を強め世に喝を入れる。その二面性を表すように「私の顔の半分は優しく、もう半分は闘いの顔と言われるんです」と武建一は語る。
「優と闘」ふたつの顔を合わせ持つ男の独白を一刻も早く皆さまに届けたい。その想いを抱きながら「棘2」〜独白。武建一〜は完成した。二年間の時空を超えて、今、武建一が激白する。
映画監督 杉浦弘子
奄美群島徳之島に生まれ育った武建一。裸一貫で大阪の生コン業界に飛び込んで60年。蔑まれ、虐げられていく中で労働運動と出会い、大きな目標を持った。それは労働者として誇りを持って働ける環境作りであった。その為に闘った。正月3ヶ日しか休みがなかったタコ部屋から始まった運動は賃金を上げ、休日を作り出し、福祉、雇用、退職金などを資本家と闘い締結した。
だが、このような組合の取り組みが「警察国家」によって一方的に断罪された。コンプライアンス(法令遵守)活動が「恐喝」、ストを打つと「威力業務妨害」だと逮捕される。これが現実だ。今回の一連の事件で89名が逮捕、71名が起訴され、執行委員長の武 建一は「懲役8年を求刑」を受けた。信じられない。だが、武建一は「やられたらやり返す。三倍返しだ!」の関生魂だ。
プロデューサー 平林 猛