■ 日 時:2023年4月9日(日)14:00~16:30ごろまで
■ 形 式:会場&オンライン(Zoom)
■ 会 場:京都大学文学部 第1・第2講義室
〒606-8501 京都市左京区吉田本町(京大吉田キャンパス本部構内)
京都市バス停「京大正門前」or「百万遍」下車すぐ
京阪電車「出町柳」駅から東へ徒歩15分
https://www.bun.kyoto-u.ac.jp/about/access/
■ 講 演:「ウクライナ戦争の中で『台湾問題』を考える-『台湾は中国の一部』なのか?-」
■ 講 師:駒込武さん(京都大学大学院教育学研究科教授)
■ 参加費:無料
※可能な方は本企画へのカンパをお願いします。
郵便振替 00980-4-243840 アジェンダ・プロジェクト
■ 主 催:京都大学大学院教育学研究科駒込研究室 and 文学研究科小山哲研究室
■ 共 催:アジェンダ・プロジェクト京都
京都大学社会科学研究会ピース・ナビ
◎参加ご希望の方は4月6日(木)までに、下記の申込フォームからお申込みをお願いします。
<申込フォーム> https://onl.tw/Q66vapZ
■ 趣 旨:
季刊『アジェンダ』 創刊20年連続講演会の第6回は、京都大学の駒込研究室・小山研究室との共催で、「台湾問題」を取り上げます。
昨年2月、ロシアがウクライナ侵攻を始めたとき、京都大学でポーランド史を研究する小山哲さんは「胸がつぶれる思いです。ドイツとロシアのあいだの地域に住む人びとは、どうして何度も何度もこのような目に遭わなければならないのか…」と語りました。
この言葉に接して、台湾史を専攻する駒込武さんは「その言葉は、台湾や沖縄の人びとにもあてはまる。日本と中国のあいだの地域に住む人びとは、どうして何度も何度も苛酷な歴史に直面しなければならないのか」と語ったということです。
中国の習近平国家主席は「台湾は中国の一部」として位置づけ、「台湾統一」は中国共産党の歴史的な任務だと語っています。
一方の当事者である台湾の人々は現状をどう考えているのでしょうか?
かつて台湾は日本に植民地支配された歴史があるにもかかわらず、「親日的」だとよく言われますが、それは本当なのでしょうか?
戦後に蒋介石の率いる国民党政権の下で台湾の人々はどのような歴史を経験したのでしょうか?
そして今日、どのように社会の民主化を進めようとしているのでしょうか?
今回は台湾に関して基本的な点から駒込さんに解説していただき、東アジアでともに生きる隣人である私たちが台湾の人びととどう向き合えばいいのか、「中台関係」をどう見ていけばいいのか、考えていきたいと思います。ぜひご参加ください。
講演後に小山哲さんや台湾からの留学生の方々にもご発言いただく予定であるほか、交流を兼ねた質疑応答の時間も予定しております。
■ 駒込武さん紹介
東京都駒込生まれ。東京大学教育学部卒。教育学博士(東京大学)。現職は京都大学大学院教育学研究科教授。専攻は植民地教育史、台湾近現代史。
単著に『世界史のなかの台湾植民地支配―台南長老教中学校からの視座』(岩波書店 2015年)、編著に『生活綴方で編む「戦後史」―<冷戦>と<越境>の1950年代』(岩波書店 2020年)、訳書に、『台湾、あるいは孤立無援の島の思想 民主主義とナショナリズムのディレンマを越えて』(呉叡人著 みすず書房 2021年)など。