2018/9/23(日)
15:00 高円寺中央公園集合(南口徒歩2分・氷川神社前)
東京都杉並区高円寺南4丁目31番7号
16:00 大パレード出発(高円寺を一周)
18:00 高円寺中央公園に到着
19:00-23:00 アフターパーティー TKA4にて(杉並区梅里1-1-50)
★TALK
・総合司会:山下陽光
・雨宮処凛(作家)
・柄谷行人(哲学者)
・松本哉(素人の乱5号店)
・井野朋也(新宿「ベルク」店主)
・斉藤正明(高円寺北中通り商栄会会長)
・京都大学吉田寮
・權田菜美(ダンサー)
・関口健太郎(杉並区議会議員)
・三浦佑哉(弁護士・区長選出馬したが落選)
・下平憲治(「SAVE THE 下北沢」代表)
・楊竣翔(ヤン ジュンシャン/台湾)
・イ・サンヒョン(韓国)
・Doris(香港) 他
★DJ
・RADIO JAKARTA
・H.E.W. $
・本田光義
・TeT3
・SECRET T
★LIVE
・ねたのよい
・BOOVIES
・どついたるねん
・パンクロッカー労働組合
・へよか
★音響機材協力
・n.a.m.
・Loft
★アフターパーティー
<DJ>
・Ayami
・本田光義
・RADIO JAKARTA
・二木信
<TALK>
山下陽光×二木信×松本哉 ほか
高円寺再開発問題についてはこちら!
https://ameblo.jp/tsukiji14/entry-12404718623.html
出演者情報
https://ameblo.jp/tsukiji14/entry-12405156589.html
高円寺再開発計画とは?
東京都が戦後以降に作成した都市計画道路の一つで、高円寺南口の大通り(高南通り)をそのまま北へのばし、あろうことか純情商店街と庚申通り商店街を壊して大通りを早稲田通りまで繋げるというもの。実は80年代ごろには都が実際に計画を実行しようとしたが、当然のように高円寺住民の大反対運動が発生し、計画は見事頓挫!
ところが、この都市計画というのは一旦できたらなかなか消滅しないもの。一旦は断念した東京都だが、この道路建設計画も中止ではなく一旦休憩ということに。そして、都は自ら実行に移すのではなく、杉並区にその業務を委託し、その道路計画を実行する管轄は杉並区に移っていた。
そして、誰もが忘れていたかに見えたが、実は裏で着々と動いており、10カ年計画のようなものが次々と策定され、計画は密かに生きながらえていた。そして、実は2年前に東京都から改めてその再開発計画の10カ年計画の話があった時、杉並区はなんと「やりましょう」と余計なことを言って計画にOKしてしまっている(普通に「その計画もう要らないです」と言っておけばいいのに!)。もちろんOKしたからと言ってすぐに着工という訳ではないけど、おかげで計画を推進する方向で住民を説得するという状態になってしまった。
余談だけど、その北口の大通り計画のさらにその北側、早稲田通りより北側(中野区の大和町)では、同じ東京都の計画道路としてすでに用地買収が始まり、道路建設は開始されている。これにより大和町中央通り商店街の古くからあった店舗は立ち退きでほぼ消滅しつつある。一応、タテマエとしては大和町側の工事は別の事業ってことになってるけど、「なるほど、じゃあ高円寺は安心だね!」っていうほど、うちら高円寺住民はバカじゃない。地図を見れば連動してることは一目瞭然。この大和町の道路が完成すると、高円寺北口の南と北に大通りが出来て、無言のプレッシャー状態になること必至!
7つの恐怖! 高円寺再開発が起こるとどうなる!?
さて、道路計画と言っても単に道が太くなって終わりではない。じゃ、この再開発計画でどんな影響があるのか!? とりあえず7つの恐怖を紹介!
【恐怖1】 重要な商店街がなくなる
まず単純に、バカでかい道路ができるので物理的に今の状態の純情商店街と庚申通り商店街がなくなってしまう。北口で最も賑わってるしいい店のたくさんある二つの商店街をなくすのはもったいなすぎる!
【恐怖2】 高いビルが建ち並ぶ
大きな道路を通すことによって、これまで制限されていた高いビルを建てることができるようになるので、雰囲気は一変。高円寺の良さでもあるゴチャゴチャした雰囲気がなくなってしまう。大通り沿いに壁のように立ち並び、日陰も多くなり、平和な高円寺っぽさの風景もだいぶ変わって来かねない。
【恐怖3】 家賃が上がる
大きなビルが建つということは当然その面積も広くなるので、その分家賃は高くなる。大通り沿いということに加えて新築になるので、家賃が坪単価で考えてもさらに跳ね上がる可能性大! そうなれば、いま高円寺にたくさんあるような個人店はいよいよ難しくなり、チェーン店や中規模以上の店など高円寺らしからぬ店が増え、逆に商店街特有の小さい店舗は激減。というか、普通に家賃払うの大変なのにこれ以上上がるのは勘弁して〜
【恐怖4】 街が分断される
大通りができると両岸で距離ができるのに加えて横断歩道しか渡れないので、街が東西に分断されてしまう。例えば環七の両側(中野側と高円寺側)で考えたらわかるけど、もう完全に別のエリアって感じ。高南通りや早稲田通り規模の通りですら両岸で距離感は生まれてしまう。高円寺北口のど真ん中に大通りが貫かれたら、街の商店街の陸続き感がなくなってしまうことは容易に想像ができる。
【恐怖5】 及ぶ影響は街全体に
大きな道路ができても工事区域以外の他のエリアはこれまで通りかというと、そんなことはない。家賃が上がったり大通り沿いの店の雰囲気がガラッと変われば、その裏手の方も影響を受けないわけがない。便乗して建て替えや家賃の値上げも起こる。高円寺特有の謎の店や全然もうかってなさそうだけど面白い店などがいる隙は少しづつなくなってくる。
下北沢も吉祥寺も前は高円寺みたいな雑多なローカル感ある街だったけど、再開発が行われた後は、その工事区域以外でも様子はどんどん変わっていき、街の雰囲気全体がだいぶ変わって行った。
【恐怖6】 街がつまらなくなる
高円寺が変に高級化してミニ新宿やミニ吉祥寺みたいになるんだったら、直接新宿や吉祥寺に行った方が早い。いま、他の街がどんどん開発で「普通の街」になって行く中、独特な高円寺の雰囲気がいよいよ注目を集め、日本中世界中から「うわ〜、こんな街あったのか!」と、“高円寺好き”が集まるようになって来ている。それに、他と同じ路線だったら近所の中野や吉祥寺に勝てるわけがなく、逆に中央線で一番つまらない街なんて言われるようになったら、それこそ事だ。もちろん新宿や吉祥寺のような街が要らないというわけじゃない。高円寺がそっちに行ってどうすんだってこと。どう考えても向いてない(笑)
【恐怖7】 面白い人材の流出
いま日本の地方都市や、海外の各大都市では全く同じような問題が発生している。若い人たちが形成して来た面白い街や、昔ながらのいい感じの独特な街が、突然開発され高級化されてありきたりの商業地なって、もともといた人たちの居場所はなくなり散り散りに。例えばかつてドイツのベルリンはすごい面白い人やスペースがたくさんあり、かなりヤバい街だったけど、数年後に行ってみると「どんどん高級化して来たからみんなポーランドに行っちゃった」という。再開発され、家賃や物価も上がり、変わったことやってる奴らは次々と去って行った。これはアジア圏でも同じことで、面白い街や一角がどんどん開発されて貴重な人材を流出させている。高円寺はむしろ、その流失している最高に面白い人たちを受け入れて集めるぐらいの心意気で、いまの高円寺のよさをちゃんと突き進むのが高円寺的にも一番面白い方に行くはずだ。
なぜいま再開発反対なのか?
いま、高円寺の再開発計画は、用地買収や工事着工などの目に見える形では進んでいない。ただ、例の10カ年計画はゆっくりだが動いており、要は根回し中という状態。根回しが完了するまでは実行しないという事だが、計画実行案が登場したときはすでに手遅れの場合が多い。例えば10年ほど前に大きな問題になった下北沢の再開発も同じで、再開発案が登場した後で大きな反対運動が起きたけど、結局押し切られる形で開発は実行されてしまった。昔を知る人から「昔の下北はよかったよ〜」という話を1000回ぐらい聞いたことがあるけど、そうなってからでは手遅れなのだ。それに、役所や国としても一度実行を決めてしまえばさすがに引っ込みがつかないという気持ちもわかる。という事で、再開発の実行計画が決定される前が肝で、いま「そんなもの要らないよ」という声が必要なのだ。
ちなみに80年代の当時は、店をやってる人とその土地を持ってる人が一致してるところが多かったので、計画の登場後に文句を言って頓挫させることができたが、今や店をやってる人と大家さんは別というところばかり。商店主には寝耳に水でも大家さんとは話ができてたなんてことになったら、それこそ手遅れ。高円寺の街に理解のある大家さんならいいけど、高円寺の街には一切興味ない人や会社が大家さんだったら金のためだけにすぐ土地売っちゃうかもしれない。
ということで先手必勝! いまのうちに住んでる人や店や事務所とかやってる人、いまの高円寺の街が好きな大家さんなどの「いやいや、高円寺はいまの感じが面白くていいから」という声が見えるようにしておくのがいい。高円寺にその空気感が充満しているうちは、とてもじゃないけど開発計画など実行に移せないし、それが続けば杉並区も東京都に対して「すいません、この計画やっぱり要らないです」と言い出すに違いない!
関口区議(立憲民主党)が、杉並区議会で質問
「で、結局この再開発計画を見直すつもりがあるのかないのか教えて欲しい」
「都全体でやってることだし、区として見直すつもりはありません」
https://ameblo.jp/tsukiji14/entry-12406138305.html
出演者紹介!!!!!
<総合司会>
山下陽光(ファッションブランド「途中でやめる」)
2000年代には古着屋、ライブハウス、路上など各所で暗躍しまくり、高円寺には欠かせない存在の山下陽光氏! 高円寺時代は古着屋「素人の乱シランプリ」を経営。東日本大震災をきっかけに九州へ活動の拠点を移し、現在は福岡を中心に謎のファッションブランド「途中でやめる」デザイナーとして活躍。著書に「バイトやめる学校」など。今回は久々に高円寺へ駆けつける!!
<TALK>
雨宮処凛(作家)
出た! 日本各地で活躍するアジテーターにして作家の雨宮処凛! 高円寺にも頻繁に出没する上、著書でも度々高円寺のについて触れるなど、愛着のある街とのことで今回も参戦〜!! 著書は無数にあるのでgoogleで検索すべし!
<DJ>
RADIO JAKARTA
高円寺北口のインドネシアカフェバーSUB STORE TOKYO店主Andyとその盟友Uncle ToshiよるDJユニット。
インドネシア魂のこもったサウンドが高円寺の街に鳴り響く! 楽しみ!
<LIVE>
どついたるねん
出た、高円寺最バカバンド! 結成以来、常に高円寺周辺をウロつき、飲み歩きつつ、とんでもないライブをこなしまくる! メジャーデビューを果たした今も、メジャー界に高円寺色を植え付けまくり、さらにはここぞとばかりに高円寺に帰って来て再開発反対大パレードのライブに参戦〜!!! 奴らは高円寺を象徴するような大バカで、高円寺とは切ってもきれない存在!!
<LIVE>
BOOViES
これまた重鎮のハードコアバンド、BOOViES。高円寺で行われる多数のライブやイベントにも度々登場し、高円寺にも馴染みの深いバンド。特にベースのKIKUは高円寺のボロいアパートに住み毎日その辺でビールを呑んだくれるという、典型的すぎる高円寺人。これは親しみが持てる!
<LIVE>
パンクロッカー労働組合
10年前に高円寺で結成されて以来、ひたすら高円寺で活動するパンクバンド、パンクロッカー労働組合。2010年にはヨーロッパツアーも敢行し、近年は韓国、台湾、香港、中国などアジア圏での活動も活発化させている。ボーカルの村上豪氏は5年ほど前「俺は一生高円寺で終わるのはごめんだ。高円寺を出て一人前になってやる!」と、北へ徒歩20分の野方でリサイクルショップPUNKを開業。これまた高円寺から出られない人の一人。
<LIVE>
ねたのよい
これまた出ました! 結成以来ずっと高円寺を中心に活動しており、今年はすでに結成15年を迎えたロックバンド、ねたのよい。まさに高円寺を一歩出たら死んじゃうような4人は、だいたい衣食住を高円寺で完結している。高円寺が再開発されて高級化してしまったら真っ先に犠牲になるのは彼らだ! ということで、今回も当然のようにライブで参加〜
<LIVE>
へよか
2018年、高円寺で新たに結成された期待のバンド、へよか。平成もついに終わり、未知の元号へ突入しようといういま、昭和のロックンロール感に現在の高円寺感を強烈に加味して全開で攻めてくる、こいつらはやばい! 映像は東高円寺UFO CLUBでの初ライブ! こいつらがいる限りカオスシティ高円寺は永遠に不滅だ! 今回は縮小メンバーで登場。
<DJ>
H.E.W. $
<DJ>
本田光義
<DJ>
TeT3
<サウンドカー運転手>
外山恒一(芸人)
かつて都知事選に立候補し政見放送を使って一世一代の芸を披露して名を挙げた事は知る人ぞ知る逸話。当時の「選挙戦」の際も高円寺を舞台に活動するなど、高円寺にも縁の深い人物! 政治的作風の芸作りなのか、芸人技使いの政治人間なのかは計り知れないところもあるが、鳥肌実ほどブッとんで非現実的な感じでもなく、意外と地に足ついた視点の持ち主というところも彼の持ち味。アナーキーなことやってるクセに頑なにファシストを自称する芸風も彼の奇芸のひとつ。
その外山恒一が運転手として出現!!
<TALK>
楊竣翔(ヤン ジュンシャン/台湾)
台北のケーキ職人の楊竣翔(ヤン・ジュンシャン)氏。その一方で台北のインディーズミュージシャンたちのグループ「愁城」メンバーでもある。急速な開発は台北も同じで、その中でローカルかつインディーズな文化を作り続けて抵抗する。そんな台北のアンダーグランド文化圏の人たちにとっても高円寺は超重要な場所の一つだという。近年は台湾の若いミュージシャンやアーティスト、個人で店をやってる人などがたくさん高円寺を訪れており、いま台北では高円寺はちょっと有名な場所になっているという。ということで、今回は急遽駆けつけて一言挨拶!
<TALK>
イ・サンヒョン(韓国)
韓国ソウルの街も再開発は急ピッチで進められている。若者たちが作り出した高円寺的なエリアもたくさんあるが、そういう場所はすぐに大企業や行政によって立ち退かされて、大通りや商業ビルが立ち並んでしまうという、東京と同じ現象。開発対象は若者の街だけでなく、昔ながらの食堂などが並ぶ、いい味出してる商店街も次々と開発されているという。ソウルでローカルな街並みやコミュニティーを守る活動に関わっているイ・サンヒョン氏は、これまでも何度も高円寺を訪れて高円寺のようなローカル感あふれる街づくりを研究しにきている。ということもあり、9/23の高円寺巨大パレードのために来日予定!!!
<TALK>
Doris(香港)
高度に発展した香港の家賃は東京の2〜3倍。しかもアジア圏の他の都市と同様、急速に開発を続けているため、年々家賃は上がる一方。そして古い街並みもどんどん立て替えて新しく高級化していく。そんな中でも香港人たちはたくましく、いろんな手段を使って若者たちの独自のスペースを開いたり、じいちゃんばあちゃんたちがやってる古い店を守ったりと色々頑張っている。そんな香港の人たちにとって、昔ながらの商店や若い人たちの小規模な変わった個人商店などがたくさんある高円寺の街並みはとても大事な場所だという。高級都市化に抵抗していろんなスペースを作っている人たちとも関わりつつ、自らは香港の日替わりビーガンレストランの小さなレストランのメンバーでもあるDorisが香港から急遽参戦〜〜〜!