例えば、中国にあるユニクロ製品工場の労働者は、朝7:30から深夜12時まで1週間に1日の休みもなく働かせられました。日本の「過労死ライン」を遥かに超える150時間の残業を強いられたにもかかわらず、月収は現地の最低賃金ギリギリのわずか2万円ほどでした。
さらにインドネシアにある別の工場では、残業しても賃金が支払われないといった過酷労働を強いられ、さらに工場自体が倒産してしまったため多くの労働者が路頭に迷う事態になってしまっています。
こういった事態は、先進国でファストファッションを消費する私たちと無関係ではありません。
今回のイベントでは、このインドネシアの工場でユニクロを始めとするファストファッションブランドを作っていた現地の労働者と労働組合、この闘いを支援している国際NGOのクリーン・クローゼス・キャンペーン(Clean Clothes Campaign)のメンバーがインドネシアと香港から来日し、現地の状況とグローバルサプライチェーンの問題について解説します。
■ 日時:2018年10月11日(木)18:00 開会(17:45開場、20:00終了予定)
■ 会場:北沢タウンホール 3階ミーティングルーム
〒155-8666 東京都世田谷区北沢2-8-18
小田急・京王線 下北沢駅北口 徒歩5分
https://www.setagaya.co.jp/kuminkaikan/
kitazawatownhall/access.html
■ 参加費無料、事前申し込み不要
■ プログラム(日本語通訳あり)
・インドネシアのユニクロ製造工場で働いていた労働者から、工場での労働環境の報告
・工場の労働組合委員長から、労働組合に対する権利侵害の報告
・インドネシアで労働者を支援するNGOから、途上国に集中するファストファッション製造工場の過酷な労働環境の報告
・クリーンクローゼスキャンペーン東アジア支部代表から、サプライチェーン(途上国での製造から先進国での販売に至るまでの過程)を改善するための取り組みについての報告
・クリーンクローゼスキャンペーンの日本での今後の取り組みの紹介
・質疑応答
■ 主催:クリーン・クローゼス・キャンペーン 東アジア支部
(Clean Clothes Campaign East Asia)
オランダに本部を置くNGO、クリーンクローゼスキャンペーン(Clean Clothes Campaign)はその名の通り、衣服がクリーンに作られるように活動している国際NGOです。1989年に発足し、今や世界中で250の労働組合・労働NGO・市民団体などが加盟している、アパレルのサプライチェーンに取り組む世界最大規模の民間団体です。
ここでの「クリーン」とは、商品そのものというよりも、途上国で商品を作る労働者自身も安全で適切な賃金が支払われるようなクリーンな環境で働けることを指しています。東アジア支部は、日本・韓国・香港・台湾のNGOが集まり、グローバルなレベルでの児童労働・強制労働をなくすために取り組んでいます。
ホームページ:https://cleanclothes.org/(英語)
■ 連絡先:クリーン・クローゼス・キャンペーン 東アジア支部 (Clean Clothes Campaign East Asia)
cccea-japan(at)cleanclothes.org(日本の窓口です。日本語または英語)