生還者が語るウイグル強制収容所の実態とは?東京と大阪で講演会を開催!
今、中国では少数民族、特にウイグル人が、突然、強制収容所に収監されるという事件が相次いでいます。特に中国北西部の新疆ウイグル自治区では、100万人に及ぶウイグル人やカザフ人が強制収容所に入れられ、そこでは強制的な「教育」や拷問が行われていると報告されています。
同自治区で弾圧が強化されたのは、昨年3月、「脱過激化条例」なるものが制定されたことが契機でした。
宗教的あるいは文化的な表現が公私の場を問わずに「過激主義」と見なされ、「普通でない」あごひげを生やす、ベールやヘッドスカーフを着用する、イスラム教やウイグルに関する本や記事を所持する、定期的な祈り、断食、禁酒などが、摘発の対象となっています。
今年の10月16日、同自治区の人民政府主席は、この収容所について「無料の職業訓練所だ」とコメント。しかし数多の証拠は、これが強制収容所であることを示しています。
今回、収容所から奇跡の生還を果たした、オムルベク・アリさんを迎え、経験談をお伺いします。オムルベクさんは、新疆ウイグル自治区にある両親宅に滞在中、突然現れた警察官に連行されました。
カザフスタン国籍を持つオムルベクさんは、カザフスタンの外交官たちの働きかけにより8カ月後に出所しましたが、その時には体重が40kgも減っていたと言います。
今、中国で何が起きているのか?生の声をお伝えします。
■ 日 時:2018年11月26日(月) 19:00-21:00
■ 場 所:大阪市立総合生涯学習センター 第二研修室
〒530-0001 大阪市北区梅田1-2-2-500 大阪駅前第2ビル6階
http://osakademanabu.com/umeda/access
■ 定 員:80名
■ 参加費:無料(予定)
■ 主 催:アムネスティ・インターナショナル日本
共 催:神戸大学経済学部梶谷懐研究室
ヒューマンライツ・ナウ
■ 参加申込・お問い合わせ:
アムネスティ・インターナショナル日本
E-mail:camp@amnesty.or.jp
お申し込み:下記サイトのフォームからお申し込みください。
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/event/2018/1126_7696.html
■ スピーカー:プロフィール:
オムルベク・アリさん
1976年、新疆ウイグル自治区生まれ。現段階でウイグルの収容所を体験した、数少ない生還者の一人。カザフ人とウイグル人の両親の間に生まれ、カザフ国籍を持つ。多言語に通じることから、カザフスタンの旅行会社に勤務していた。新疆東部にある両親宅に突然現れた警察官に身柄を拘束され、「カラマイ市技術研修センター」の名の看板が掛かる収容所に送られた。カザフスタン外交官たちの働き掛けで、8カ月後に釈放されたが、収容所内の環境は劣悪で出所したときには体重が40キロも減少。帰国と同時に入院した。
水谷尚子さん
明治大学兼任講師。専門は現代中国史。著作に『中国を追われたウイグル人 亡命者が語る政治弾圧』(文春新書)などがある。
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