PARC自由学校講座
グローバル企業を規制(コントロール)する―市民・地域・自治体のチカラ
受講料など詳細はこちらからご覧下さい
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(第9回)11月16日(金)19:00~21:00
「暴走するマネー資本主義を規制するーグローバル・タックスの可能性」
講師:上村雄彦(横浜市立大学教授)
巨大化する多国籍企業の陰には、タックス・ヘイブン(租税回避)があります。大企業が得る富にグローバル・タックスをかけ、地球規模の貧困削減や環境問題の解決の資金に充てることがすでに国際的に検討されています。主に欧州での様々な取り組みをご紹介いただきます。
◎主著:『不平等をめぐる戦争─グローバル税制は可能か』集英社新書2016/『世界の富を再分配する30の方法─グローバル・タックスが世界を変える』(編著)合同出版 2016
◎参考文献:上村雄彦『グローバル・タックスの可能性─持続可能な福祉社会のガヴァナンスをめざして』ミネルヴァ書房 2009/志賀櫻『タックス・ヘイブン─逃げていく税金』岩波新書 2013
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(第10回)11月30日(金)19:00~21:00
「日本の自治体にできることー地域振興条例、公契約条例で地域を活性化する」
講師:岡田知弘(京都大学教授)
グローバリズムの嵐のなかで、地域の中小企業や農家を第一にした地域経済政策を行う自治体が増えています。その歴史的意義と展望を考えてみたいと思います。
◎主著:『地域づくりの経済学入門─地域内再投資力論』自治体研究社2005/『入門 現代日本の経済政策』(共編著)法律文化社 2016
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■ 会 場:アジア太平洋資料センター
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル
http://www.parc-jp.org/guidance/guidance_04.html
■ 受講料:全10回一括¥32000 定員30人 入学金¥10000
■ 主催:PARC自由学校
http://www.parcfs.org/
連絡TEL03-5209-3455
世界中にサプライ・チェーンをつくり、自由な投資や経済活動を展開するグローバル企業。中には一国の政府の年間予算をはるかに超える売上を持つ企業もあります。一方、タックス・ヘイブン(租税回避)や、途上国の環境破壊や人権侵害を引き起こす投資、また貿易交渉での強力なロビイ活動やメディアの支配など、グローバル企業の問題点は国際市民社会から批判されています。
利潤追求は企業の原理ですが、環境や人権、人びとの暮らしを犠牲にしつつ得る行きすぎた利潤は、何らかの法やルールの下で規制されるべきだと言えるでしょう。このクラスでは、世界の様々な国や地域で始まっている取り組み、特に条例や法律・規制、条約によって企業の行動を正す事例を学びます。
「自由貿易 vs 保護主義」という二項対立から抜け、生活基盤としてのコミュニティにとって必要なルールをつくり、持続可能な社会を構築するために何が必要なのか、グローバル企業の巧罪をふまえつつ、日本でも実践できることを皆さんで考えましょう。