宮前九条の会 第69回学習会
「この世界の片隅に」を重層的に読む
~軍都、植民地主義、性労働者~
《植松青児さんプロフィール》
1960年生まれ。百貨店パート社員兼雑誌編集者。カルチュラル・スタディーズ学会会員。これまで、ICU(国際基督教大学)の授業や市民学習会などで「この世界の片隅に」の解説レクチャーを行う。
母は1945年の呉空襲で九死に一生を得、母の父は広島で入市被爆し数年後にガンで死去。
《講師から一言》
「日本の戦争/平和」系作品」の典型、しかも「ほのぼの系」と思われがちな「この世界の片隅に」ですが、実は、その定型を崩すような実験的試みや、鋭い問題提起が、作品の中にいくつも潜んで います。「この世界の片隅に」のそのまた「片隅」に、みなさまをご案内します。
『この世界の片隅に』
こうの史代さんによる日本の漫画作品。「漫画アクション」にて2007年1月~2009年1月20日号まで連載。2016年に劇場アニメ化、2011年と2018年の2回にわたりテレビで実写ドラマ化されるなど大ヒットを記録した。同じ作者による『夕凪の街 桜の国』(2004年)に続いて「戦争と広島」をテーマにしているが、主要な舞台は広島市ではなく近隣の軍港・呉に設定されている。
Amazon書店『この世界の片隅に』作品群