映画公式サイト:http://doi-toshikuni.net/j/gaza/
■ 日時:2025年3月20日(木・休)
13:30〜18:00
■ 会場:文京区民センター 3A会議室
〒113-0033 東京都文京区本郷4丁目15-14
都営三田線・大江戸線「春日駅A2出口」徒歩0分
東京メトロ丸ノ内線「後楽園駅4b出口」徒歩5分
■ 参加費:一般 1000円 若者 無料
■ プログラム
13:30〜13:40 この映画について
13:40〜15:40 『ガザからの報告』第一部 ある家族の25年 上映 (120分)
15:50〜17:15 第二部 民衆とハマス 上映 (85分)
17:20〜18:00 トークシェア(土井敏邦監督のお話&質疑など)
■ 主催:憲法を考える映画の会
http://kenpou-eiga.com/
連絡:hanasaki33@me.com
第1部「ある家族の25年」(120分)
故郷を追われ、ガザ最大の難民キャンプ「ジャバリア」で暮らすエルアクラ家。
職につけず、結婚もままならない息子たち。家族と共に故郷へ戻れる日を待ち続けている父。イスラエル軍の撤退、解放、パレスチナ自治政府の誕生――。
「和平」ムードに人々が歓喜する一方で、父は「これは本当の和平ではない」と怒り、故郷への帰還を諦めて家の増築を始める。
パレスチナ初の選挙が行われ、インフラが整備されたガザで、エルアクラ家の息子たちは仕事と家庭を持ち、新たな生活を送っていた。しかし自治政府の独裁・強権政治と腐敗が深刻化し…。
第2部「民衆とハマス」(85分)
イスラエル国家を認めず、全パレスチナの解放、難民の帰還を掲げるハマス。彼らは貧困に苦しむ家庭への食料配布や孤児の救済、女性の職業訓練、医療支援といった慈善事業と、パレスチナ解放をめざす武装闘争の両面で民衆の支持を拡げてきた。
2006年の選挙と、翌年の内戦の勝利によってハマスがガザ地区を実効支配するようになると、イスラエルは封鎖政策を強化。さらにはハマスの悪政も重なり、人びとはかつてない貧困に喘ぐことになる。
そして今回のガザ攻撃を受けた現地からの報告を元に、インフラも人間も、すべてが破壊されてしまった現在のガザの厳しい現状を伝える。
2024年制作/110分/土井敏邦監督作品/ドキュメンタリー映画
(映画『ガザからの報告』公式ホームページより)
遠い国の人たちに起こっていることを伝えるとき、まず伝え手がやるべきことは、現地の人々が私たちと同じ人間であることを視聴者、読者に伝えることだと私は考えている。
現在ガザで起こっている事態も、ニュースが伝える「死者4万人、負傷者約8万人」という数字に、私たちは現場の実態を「分かった」つもりになる。しかし一人ひとりが私たちと“同じ人間”であることを思い当たったとき、あの空爆や砲撃で死傷した子どもたちの姿に「もし、あの子が自分たちの息子だったら、孫だったら」と想像できる。その時、「死者4万人」という数字は、私たちと同じ人間の一人ひとりの“死の痛み” “悲しみ”の4万倍なのだ、と言う認識に変わるかもしれない。
そういう伝え方をすることで、遠いガザで起こっている事態を、日本にで暮らす私たちに“引き寄せる”ことができるのではないか。
私がやるべきことはそのための“素材”を提供することではないか。そのためには、『等身大・固有名詞の人間の姿・日常生活』を、きちんと描かなければならない。それに最も有効な方法が『住み込み取材』だった。
(映画パンフレット「なぜ今、『ガザからの報告』なのか」より)