2018年12月4日、京都地方裁判所において「琉球民族遺骨返還請求事件」が提訴され、2019年3月8日に第一回、5 月17 日に第二回の口頭弁論が行なわれる。また、2019年3月18日に台湾大学から百按司墓琉球人遺骨33体を含む63体の遺骨が沖縄県に返還された。
本研究会ではこれまで本件に関する研究集会を開催してきたが、その研究成果として2018年10月に松島泰勝『琉球 奪われた骨―遺骨に刻まれた植民地主義』岩波書店、2019年2月に松島泰勝・木村朗編著『大学による盗骨』耕文社が発刊された。
本シンポにおいて、本件に関する訴訟、研究成果を踏まえて、どのように琉球民族の遺骨返還運動が日本による琉球の植民地支配と、脱植民地運動に結びついているのかを多様な角度から熱く議論したい!
プログラム
- Ⅰ 共同代表からの開会のご挨拶(14:00~14:15)
高良鉄美(琉球大学名誉教授)
- Ⅱ 個別報告(14:15~16:15)
- 琉球遺骨問題の歴史的、社会的、国際的背景
前田 朗(東京造形大学教授)
宮城隆尋 (琉球新報記者)
与那嶺功(沖縄タイムス記者)
- 琉球民族遺骨返還請求訴訟原告として訴える
亀谷正子(琉球民族遺骨返還請求訴訟原告)
玉城 毅(琉球民族遺骨返還請求訴訟原告)
松島泰勝(琉球民族遺骨返還請求訴訟原告団長)
- 琉球民族遺骨返還訴訟支援団として訴える
具志堅隆松(ガマフヤー)
与那嶺義雄(琉球人遺骨返還訴訟を支える会/琉球・沖縄共同代表)
根保 清次(琉球人遺骨返還訴訟を支える会/琉球・沖縄共同代表)
玉城 和宏(琉球人遺骨返還訴訟を支える会/琉球・沖縄事務局長)
渡口 正三(琉球人遺骨返還訴訟を支える会/琉球・沖縄事務次長)
- 休憩(16:15~16:30)
- Ⅲ 質疑応答(16:30~16:55)
本シンポのまとめと今後の実践について(16:55~17:00) 松島泰勝