2009年、埼玉県在住のフィリピン人一家を「追放しろ!」というヘイトデモに対して、カウンター行動が闘われました。
「行動する保守」を自称する「在特会」らレイシスト勢力の公然登場から既に10年!街頭デモこそ減少したとはいえ、この春には、「日本第一党」が神奈川をはじめ、地方議会選挙に続々と立候補しました。全員が落選とはいえ、得票数は決して軽視できません。さらに選挙運動を名目に政党として街頭で堂々とヘイト暴言を撒き散らし、併せて、「日本第一党」同様の日本会議を始めとしたレイシスト地方議員も、各地で増えているのが現状です。
問題は、こうした勢力をのさばらせる土壌であり、心情シンパやカンパ網が草の根的に拡がっていることです。私たちは、様々な行動に参加しながら、こうした今日的な差別・排外主義の源流はどこにあるのか、そしてどのように増殖してきたのかを探るために講演集会やシンポジウムを重ねてきました。
今年2月16日に、「なぜ人々はヘイト本を買うのか!?」と題して、『歴史修正主義とサブカルチャー』の著者・倉橋耕平さんの講演集会を行いました。今回は、前回のテーマ・論議をふまえつつ、特に議会への浸蝕に焦点を当てて、その手法から実態まで徹底的に解明しながら、今後の闘い方をともに展望してゆきたいと考えています。
そこで、ジャーナリストの立場から石橋学さん、研究者の立場から明戸隆浩さん、そしてこの10年の闘いの地平を連絡会からと、提起・ディスカッションを予定しています。
お二人には、今の状況に照らした分析・提起を語ってもらいます。さらに集会では、各地で差別・排外主義と闘っている人達の発言・報告もあります。多くの皆さんのご参加をお待ちしています。