● オリンピックおよび、そこから生まれるさまざまな問題に意識を持つアーティストによるグループ展です。
● 必ずマスクを着用の上、ご来場ください。また、発熱・体調不良の場合はご来場をお控えください。
● 状況により、入場制限や予定変更を行う場合があります。最新情報をツイッター、ホームページなどで確認の上、ご来場くださるようお顔いいたします。
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■ 期間:2021年2月6日(土)~14日(日)会期中無休
時間:12時~19時(初日は15時開場、最終日のみ17時まで)
■ 場所:神楽坂セッションハウス 2F ガーデン
〒162-0805 東京都新宿区矢来町(やらいちょう)158
東京メトロ東西線「神楽坂駅」から徒歩1~2分
https://session-house.net/map_access.html
■ 参加アーティスト:
阿部尊美、飯沼知寿子、イケガミアツコ、伊藤カイ、越智祥太、川村紗智子、戸山 灰、近藤あき子、坂内美和子、櫻川豊敏、田島和子、多由正美、堂免 修、花田 伸、羊 帆、平井勝正、三木祥子、宮田昌作、森田直子、安富 歩、山崎春美、吉川和江、与那覇大智
■ 私たちはオリンビックの終息を宣言する。
これでもうわかったはずだ。
オリンビック・パラリンピックは健康を損ない、社会を蝕むウィルスなのだと。
アスリートさえ例外でなく、私たちすべての生命を蹂躙するのだと。
それは最初から「平和の祭典」などではなく、資本主義とナショナリスムを崇める破壊と暴力の競技場なのだと。
2020東京オリンビック・パラリンピックは、新型コロナウィルス感染拡大の中でも一向に中止決定されないことで、その異常さを露呈した。
「震災からの複興」という嘘で招致されたものの、10年たっても原発災害の傷は癒えず、1万3千人の避難者を置き去りにしたまま。
その上、パンデミックで世界中の人が倒れていっても「人類がコロナに打ち勝った証し」などと、IOCも日本政府も東京都も誤った道から引き返すこざを考えない。
深刻な現実を覆い隠そうとする彼らの政治的ふるまいは、ひとびとの生存を脅かす。
世界に疫病が蔓延していても、開催国が戦争・侵略行為をしていても、オリンピックはやってくる。
気候変動、食糧危機、自然災害、独裁、少数民放弾圧、財政破綻、難民問題、そして原発事故。
地球規模の惨劇を私たちに忘却させ、ナショナリズムの甘い夢を見せる装置として「平和の祭典」は強行され、暴虐に金メダルを与える。
その象徴がナチス・ドイツの1936年ベルリン大会だ。
思想や芸術の弾圧に突き進み、障がい者を社会から抹殺する体制下の祭典に、国際社会は諸手を挙げて選手団を送り込み、日本はその次の1940年を担おうとしていた。
次いで戦禍からの復興(そう、この国ではいつも復興が旗印だ)を謳って招致した1964年東京五輪。
高度経済成良の象徴としていまだ懐かしまれるこの年から1970年大阪万博にかけ、加速する消費社会は公害や環境破壊を生み、再開発で街分断し、政治や世界情勢への関心を奪って思考停止のディストピアを完成させた。
同大会では初めてパラリピックが同時開催された。
そもそも戦争傷病兵のリハビリとして始まったパラリンピックを、平和の名のもとに五輪イベントに組み込む欺瞞の構造。
さらに選手たちは、高価な身体補助機器を人手できるか、「頑張っている障がい者」あるいは「最先端の超人」として搾取・消費されるアイコンたりえるか、その有用性で選別される。
障がい者だけではない。
植民地の先住民、黒人、少数民族、近年の難民選手団、そして女性。
マイノリティへの差別構造は解消されず、祝祭の間だけの英雄、多様性という美談の材料、あるいは単なる娯楽として消費される。
TOKYO2020の中止を、世界を覆うオリンピックという疫病を終わらせる第一歩にしよう。
1940年、1964年の足跡の残るこの他から。
巨大なシステムに踊らされず、熱病の幻覚の中でも醒めていよう。
私たちには、そのための想像力があるはすだ。芸術だけが、オリンビックの息の根を止められる。
何度でも、私たちはオリンピックの終息を宣言する。
日 時:2月11日(木・休日)19:30~21:30
発 言:鵜飼哲(オリンピック災害おことわリンク)
アライ=ヒロユキ(美術・文化社会批評)ほか
参加費:500円
※このイベントは、オンラインで開催します。この時間帯は展覧会場には入れません。
こちらのサイトからご参加ください。
https://end-of-olympics.tumblr.com