埼玉大学ダイバーシティ推進センター映画上映会を開催します。上映作品は、坂上香監督のドキュメンタリー「プリズン・サークル」。この作品は、日本ではじめて刑務所にカメラを入れたドキュメンタリー作品です。
映画では、舞台となる刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」で取り組まれている対話をベースにした回復に向けたプログラムが取り上げられます。
映画を通して、一人ひとりが、尊厳を持って生きられる社会のあり方について考えあいたいと思います。
※要事前申し込み
■ 日時:
2023年6月30日(金)16:30~18:50 ※上映のみ
7月1日(土)13:30~17:30 ※監督を交えたトークセッション
■ 会場:埼玉大学 研究機構棟 7階 大会議室
〒338-0824 埼玉県さいたま市桜区上大久保255
https://www.saitama-u.ac.jp/access/
JR北浦和(京浜東北線)・南与野(埼京線)・志木(東武東上線)からバス
「埼玉大学」行きのバスが出ています。
正門(バス停)を入って左側にある建物の奥・東側(研究機構棟2号館)のエレベーターをご利用ください。
土曜日は、2号館側の入り口のみご利用いただけます。
https://www.saitama-u.ac.jp/access/map.pdf
■ 参加費:無料
■ 定員:各回50人
■ 申し込みフォーム:
→https://forms.gle/Rr44r9TjKF7TmvAd9
★7月1日上映会は定員となり申し込みを終了させていただきました★
■ 主催:埼玉大学ダイバーシティ推進センター
https://park.saitama-u.ac.jp/~diversity/
詳細:https://park.saitama-u.ac.jp/~diversity/news/post-1321/
加熱する犯罪報道、厳罰を叫ぶ声
けれど私たちは、この国の罪と罰について多くを知らない
「島根あさひ社会復帰促進センター」は、官民協働の新しい刑務所。警備や職業訓練などを民間が担い、ドアの施錠や食事の搬送は自動化され、ICタグとCCTVカメラが受刑者を監視する。
しかし、その真の新しさは、受刑者同士の対話をベースに犯罪の原因を探り、更生を促す「TC(Therapeutic Community=回復共同体)」というプログラムを日本で唯一導入している点にある。なぜ自分は今ここにいるのか、いかにして償うのか?
彼らが向き合うのは、犯した罪だけではない。幼い頃に経験した貧困、いじめ、虐待、差別などの記憶。痛み、悲しみ、恥辱や怒りといった感情。そして、それらを表現する言葉を獲得していく…。
処罰から回復へ、今、日本の刑務所が変わろうとしている
監督は、『ライファーズ 終身刑を超えて』『トークバック 沈黙を破る女たち』など、米国の受刑者を取材し続けてきた坂上香。日本初となる刑務所内の長期撮影には、大きな壁が立ちはだかった。
取材許可が降りるまでに要した時間は、実に6年。この塀の中のプログラムに2年間密着したカメラは、窃盗や詐欺、強盗傷人、傷害致死などで服役する4人の若者たちが、新たな価値観や生き方を身につけていく姿を克明に描き出していく。
監督・坂上香さん略歴
ドキュメンタリー映画監督。NPO法人「out of frame」代表。高校卒業と同時に渡米・留学、ピッツバーグ大学で社会経済開発学の修士号を取得。南米を放浪した後、帰国後TVドキュメンタリーの道へ。
「被害者」による死刑廃止運動、犯罪者の更生、回復共同体、修復的司法、ドラッグコート(薬物裁判所)など、暴力・犯罪に対するオルターナティブな向き合い方を映像化した作品を手がけている。
『プリズン・サークル』自主上映会
あなたの街で、仲間同士で、上映会を開いてみませんか?
一緒に見て、一緒に考える上映会は、新しい出会いや、語らいの場、地域コミュニティとのつながりを生み出します。
初めての方でも上映会を開催していただけるよう、サポートいたします。まずはお気軽にお問い合わせください。
https://prison-circle.com/prisonsys/jisyu/
映画「プリズン・サークル」公式HP https://prison-circle.com/
<坂上香さんの著書>