今日、私たちの生活とデジタル技術は切っても切れないものになりつつあります。家族や友達とのメールやチャット、インターネットの検索や閲覧など、私たちはデジタル世界の中にたくさんの足跡を残しています。そうしたデータはビックデータと呼ばれ、日常生活を便利にするために活用されています。
でも、もし、個人情報として「誰か」に収集されているとしたら・・・。
2013年、エドワード・スノーデンさんが暴露した、アメリカ政府によるデジタル監視の実態は世界に衝撃を与えました。アメリカ国家安全局(NSA)は秘密裏に世界中に監視網を張り巡らせ、自国市民を容赦なく監視の対象にしていたことが明らかになったのです。
日本も例外ではなく、大量監視の主要拠点となっていたのです。
現在、監視技術は米国だけではなく世界中で開発・利用され、「安全を守る」という名目の下、テロリストのみならずジャーナリストや人権活動家までもが標的にされ、逮捕、拘束される事例が相次いでいます。
今回、日本人ジャーナリストとして初めてスノーデンさんにインタビューを行うなど、デジタル監視問題のスペシャリストである小笠原みどりさんをゲストにお招きして、スノーデンさんが暴露した「大量デジタル監視」と日本の関り、また、世界各国で起きている監視による人権侵害の具体的事例をお話しいただきます。
私たちは、デジタル社会の中でどのように個人情報やプライバシーを守ることができるのか、一緒に考えてみませんか。
■ 日 時:2020年10月31日(土) 10:30~12:00
※カナダと中継するため午前開始となります。ご注意ください。
■ 場 所:YouTubeにてライブストリーミング配信
※お申し込みいただいたメールアドレスに、YouTubeの視聴URLをお送りします。
■ お申し込み:下記ページののフォームからお申し込みください。
https://tinyurl.com/y2s8rpth
■ 参加費:無料
■ ゲストスピーカー:小笠原みどりさん
モデレーター:寺中誠さん
小笠原みどりさん
ジャーナリスト、社会学者。横浜市生まれ。朝日新聞記者(1994~2004年)として盗聴法、住民基本台帳ネットワーク、監視カメラなど、個人情報をめぐる調査報道を開始。
2005年にフルブライト・ジャーナリスト奨学金により米スタンフォード大学でデジタル監視技術を研究。2016年、米国家安全保障局による世界監視システムを告発したエドワード・スノーデンに日本人ジャーナリストとして初のインタビュー。2018年、カナダ・クイーンズ大学で近代日本の国民識別システムについての論文により社会学博士号を取得。
現在オタワ大学特別研究員、21年よりビクトリア大学教員(ブリティッシュ・コロンビア州)。
著書に『スノーデン、監視社会の恐怖を語る』『スノーデン・ファイル徹底検証』(共に毎日新聞出版)など。朝日新聞GLOBE+で「データと監視と私」を連載中。
寺中誠さん
刑務所をはじめとする刑事司法システムと人権の問題が専門。
国際的な仕組みがどのように人権に関係するかを研究するとともに、国際NGOで実践を行っている。
■ 主催・お問い合わせ:アムネスティ・インターナショナル日本
https://www.amnesty.or.jp/
E-mail: camp@amnesty.or.jp