■ 日 時:2020年11月6日(金)開場18:00 開会18:30
■ 場 所:エルおおさか 南館 5Fホール
大阪市中央区北浜東3-14
京阪・地下鉄「天満橋」「北浜」
http://www.l-osaka.or.jp/access/
■ 講 師:中山徹さん(奈良女子大学教授、
都市計画学・地域計画学・自治体政策学分野)
■ 資料代:500円(割引あり。ご相談下さい)
■ 主 催:戦争あかん!ロックアクション
今年の5月、芸能人も巻き込んで大いに盛り上がった検察庁法改正反対運動。市民の大勝利だと大喜びしている裏で、実はとんでもない法案があっさり可決されていた。「スーパーシティ法案」だ。
カナダのトロントでは同じような構想が進んでいたが、市民の大反対とコロナの影響でGoogleが撤退した。しかし日本ではこの構想の危険性は知られておらず、反対の声もほとんど上がっていない。今年の9月から国家戦略特別区域法改正が施行され「スーバーシティ」の実現が可能になった。
「スーパーシティ」とは何か?
「AIやビックデータ(データ連携基盤)を活用し、社会のあり方を根本からかえるような都市計画」と唱われているが、一万でプライハシーや人権侵害がないのか大きな不安や問題点が指摘されている。
デジタル庁を打ち出した菅政権はマイナンバーカードに健康保険証や運転免許を統合、政府による個人情報の一元化を目指している。この構想の舞台と言われる地域では、すでに他地域より突出して多い5G基地局の免許が下り、水面下で着々と準備が進められている。
大阪はスーパーシティの実験場となるのか?
「プライバシーのないミニ独裁国家」をつくらせないために、われわれに何ができるか!?
グーグルの姉妹会社はなぜ撤退したか トロントで挫折したスマート・シティ(小笠原みどり)
…夢のような案をどうやって実行に移すのかという段階で、街中に電子センサーを張り巡らせ、人々のスマートホンを追跡し、誰とどこで何をしているのかという個人データを集めることが判明したのだ。市民からは、監視都市の実験台にされるのはまっぴらと、すぐさま「ブロック・サイドウォーク」(「歩道を封鎖せよ」の意味)などの反対運動が起こった。…
…ある建築批評家は…こう書いた。「私たちにとって朗報なのは、全方位のデジタル監視塔や複雑なこと抜きでも、サイドウォークが示した基本的な問題は解決できるということだ」
おそらくこれこそ、スマート・シティ計画を推進する企業・政府が最も隠したい真実ではないだろうか。都市問題はビッグデータなしでも取り組める。問題の所在を明らかにしたいなら、人々をスパイしなくても、人々の声を聞けばいい。スマート・シティは、往々にして住民ではなく、企業の都合を優先させている。…
講 師:中山徹さんの著書