お待たせ(?)いたしました。11.23関西集会の写真をすべてスキャンし終わりましたので、先日の予告とおり、画像と音声ファイル付でご紹介いたします。
◇だいたいの写真はクリックすると拡大されます。
◇音声ファイルはできるだけWindowsMediaPlayerかRealPlayer(G2以降)のアイコンから開いて下さい。直接MP3ファイルにアクセスすると、同じWinMediaPlayer等を使ってもファイルすべてをダウンロードするまで再生しませんので、時間がかかります(MediaPlayerやRealPlayerが無い場合は上記のリンク先から無料でダウンロードできます)。
また、この集会の前段には、「くされ戦争社会に告ぐ」早起き大阪城ライブという、反戦ロックイベントがあり、私はこれにも参加するつもりでしたが、結局午前中に仕事が入り、このライブには参加できませんでした(涙)。
ただ、集会後のデモ行進では、このライブを主催した関西方面の有象無象の反戦行動によるサウンドデモの隊列に参加させていただきました。今回、警察による有象無象への、過剰でしょーもない嫌がらせのおかげもあり、かえってこのデモがめちゃくちゃ盛り上がって大変な騒ぎとなったわけですが、そちらもあわせて音声と画像付で報告させていただきます。
私が到着した時は、ちょうどオープニングの琉球民謡とエイサーが終わるところでした。その後、司会の挨拶、主催者挨拶と続き、この日のメインとなる沖縄と韓国からのアピールと報告にうつりました。
まず最初に沖縄での反基地闘争を長年に渡って闘いながら、先の参議院選挙に立候補し、自公連立候補に大差をつけて当選した参議院議員(無所属)の糸数慶子さんからアピールがありました。糸数さんの大量得票は、辺野古基地建設を進める防衛庁に、かなり大きなショックを与えたようです。
◇糸数さんアピール音声ファイル(少し録音状態が良くないです)
続いて、辺野古現地で米軍基地建設を、文字通り体を張り、命さえかけて阻止し続けておられる、ヘリ基地反対協議会の共同代表、安次富浩さんより、辺野古の現状と闘いの報告、そして決意と呼びかけが行われました。
韓国からは、米軍基地拡張にともなう立ち退きに抵抗して闘う農民、金?一さんからのアピールがありました。
金さんの住む平澤(ピョンテク)は韓国一の米どころとして有名なのだそうですが、在韓米軍の再編にともなって韓国の米軍基地の8割がここに集められようとしており、そのために立ち退かされる農家の数は、実に1,000戸にも達すると言います。
すでにこれまでも相次ぐ基地の拡張のため、4回も立ち退かされた人もいるそうです。そのような状況の中で、ついに農民達も「米軍基地拡張決死反対」を掲げて立ち上がっているのだということです。
向かって左に立っておられるのが金?一さん。右の方は通訳です。
金さん達をめぐる状況は日本の反基地闘争よりもさらに厳しく、韓国内でも決して世論の注目が集まっているとは言いがたい状況だということです。しかし、どのような状況でも力強く闘う、野の雑草のような農民の姿にとても共感を持ちました。
上の左は金さんが韓国から持ってこられた連帯の寄せ書きです。また、自分達が作った米を是非とも辺野古の人達に食べて欲しいということで、安次富さんに平澤の米の差し入れをされていました。
沖縄と韓国へのカンパ要請の後、辺野古のボーリング工事に抗議する緊急アピールの採択、さらに集会決議文の採択と続き、最後に再びエイサー隊の登場となりました。
歌うのは「南ぬ風人(ぱいぬかじびとぅ)まーちゃん」です。まずは静かに代表曲の「宝物」からはじまり、にぎやかにエイサーへと続いていきます。
ここでは「宝物」のワンコーラスだけと、エイサーのさわりを聞けます。音声の状態はかなり悪いですが、もし気に入って、続きを聞きたい方は、こちらからまーちゃんのCDを購入できますので、是非どうぞ。このページには、ちゃんとした音声のサンプル音源もあります。
いよいよデモ行進です。エイサー隊を先頭に、延々とどこまでも人の列が続きます。
私は最後尾のサウンドデモでの参加です。
会場の出入り口付近です。
公園内を見渡す限りの列が続きます。最後尾の私達はなかなか出発できません。
◇デモ出発直前の音声ファイル(いろんな人が来ているなあ・・・)
さて、ここからはサウンドデモの報告になります。
サウンドデモの要(かなめ)となるDJ車(サウンドカー)の準備も整い、一足早く道路へと出発します。私達も公園内を進みますが、他の隊列に比べて、異様に私服(公安)刑事の数が多いです。
右上は隊列につきまとう公安刑事の群れですが、とぼけた顔して歩いている、みのもんた似の刑事(赤い矢印)が今回の「うんこ」です。路上に出たところで本性をあらわします。
さて、ようやく道路に到達した時、そこに驚くべき光景が待っていました。なんとDJ車を公安と機動隊が取り囲んでおり、動けない状態だった。
警察は「DJ車を残して先にデモ隊が歩け。そうでなければDJ車を通さない」と言っているらしい。それでは「サウンドデモ」にならへんやんかー!なんちゅうしょーもない嫌がらせ!
以下、当日の前段ライブに参加したバンドメンバーのブログ「勝つ時だってあるだろう」に掲載されたレポートからも引用させていただきます。
俺の回りで勝手に叫んでる人らのは感覚的におもしろかった。「自衛隊は逃げろ! 殺す前に逃げろ!」とか「派兵延長なんかより、被災地に税金使え!」とか「大阪府警は路上から消えろ!」とか。
実際、サウンドデモが出発しようとしたら、「トラックは最後尾につけ」とDJトラックに公安がびたーっとへばりついたのには驚いた。参加者はDJトラックの後ろを踊りながら歩くのが普通だから、これは明らかに妨害であり言いがかりだ。公安警察の中には何人かの“汚れ役”みたいなのがいるらしく、やくざ顔負けの下品さで参加者に食ってかかったり突き飛ばしたりしている。デモの本隊は、もう遠く見えなくなり、サウンドデモだけが分断された状態で、不毛な小競り合いがしばらく続いた。
ライブ!早起き大阪城(後編~サウンドデモは、やっぱり大興奮)
公安-機動隊は、デモ申請に出された「宣伝カーは、先頭・中ほど・最後尾の3台」という文言を、勝手に解釈してこういう嫌がらせをしているらしい。デモ隊の最後に200人~300人ばかりの人間が歩いていたとして、それでどういう不都合があるというのだろうか?まったくもって開いた口がふさがらないくらいの稚拙な弾圧である。
集会実行委員会の人が飛んできて、公安と交渉してくれるが、例のみのもんた似の刑事を先頭にして、時にねちねちと、時にヤクザまがいの恫喝を繰り返すばかりで話し合いにならない。
実行委の「やむを得ないので、とりあえずはデモに出発してほしい」という要請を受け、仕方なくサウンドデモの主催者の方が、マイクでシュプレヒコールやデモコールを繰り返して出発を促しておられた。しかし参加者は納得できないので全く動く気配がない。思わず苦笑がもれる。
◇大阪府警のデモ妨害と、それへの抗議の様子
↑ちょっと信じられないでしょうが、「はよ行けや!」「ずっーとここにおるんかい!」「さっさとこっち来いやぁ!」などと汚い言葉で毒づいている方が警察官の声です。
◇上記の音声のダイジェストバージョン(WinMediaPlayer)←こちらのほうが音声はクリア
今回のサウンドデモで、DJをつとめてくれた、DJユニット「デジタリカ」のサイト(スーパーレスキュー)でも、このことが報告されていましたので、一部引用させていただきます。
今回サウンドデモは3回目になるのですが「警察の妨害」と言うのが目に見えて分かる様になりました。
大阪城公園で集会中にウチらは別でDJとかBMXのデモンストレーションを企画してたのですが当日になって、警察が大阪城公園の全出入り口を閉鎖してしまいシステムを積んだトラックが入ってこれない状況に。。。。。
とにかく何やかんやとデモ出発時刻になりデモスタートと思い「ビールでも買い込んで合流するべ」と先廻りしたけどぜんぜん来ない!
何でや~とオモたらこれまた「警察の妨害」スタートさせまいとシステム掲載トラックの前で「コォラァ~!ヴォケェ~!!」と訳の分からんいつもの喧嘩口調、明らかに先にスタートした2/3のデモチームと分断作戦、その警察の妨害で30分程はなされてのスタート(オレらは別に妨害されても曲が長くプレー出来るので大丈夫)DJ.HANDAクンはその間黙々とイカしたプレーさすがや。
「2004.11.23.@早起き大阪城サウンドデモ」より
なんかよくわからないうちに出発。デモ隊列は最初からぐちゃぐちゃになってしまい、機動隊が解散地点に至るまで、その後始末に追われるはめとなる(自業自得!)。みのもんた風うんこ刑事の恫喝と、それへの抗議もさらに続く。
もうデモ隊はDJ車の前といわず横といわずに広がってしまった。ほとんどDJ車を取り囲むような形で進む。機動隊がDJ車の後ろを制圧しようとするが、だいたいが車の後を歩いてついていくのだから、それ自体に無理がある。すぐに距離をあけられ、そこにもデモの人々が流れ込んでくる。
大阪環状線の大阪城公園駅。駅から公園への陸橋の上は、この大騒ぎとDJ車のサウンドで人が鈴なり状態となる。まさに警察のおかげで宣伝効果倍増である。
下記は、やはりコンサートに参加されたミュージシャンの吉田一平さんのブログ「Anarchy is Order」よりの引用です。
反戦集会の後のデモにも参加した。最後尾だった僕たちは警官隊によって本体から分離させられ、包囲されながら行進せざるをえなくなった。交差点で突然僕の背中に警官がぶつかってきて「コラッ、あぶないやろ!」と怒鳴りつけてきた。いいがかりだ。まるで僕が暴れてたみたいやん。これはわざと僕を挑発して怒らせて、僕が反抗したら逮捕する算段なのだ。無視したら、何も言わずその警官は目をそらしてスッと僕から離れていった。何度かデモ隊と警官隊との間に緊迫した雰囲気がただよった。最後まで誰も逮捕されることはなかったが、警官どもの横暴さには思い返しても腹が立つ。
ライブ、そして「武装した人間の特殊な部隊」
これらの記述が信じられない方は、この日の映像ではありませんが「釜パトの会」の方が撮影した動画、「2004年3.20イラク反戦デモに対する大阪府警のデモ規制」(Quicktimeムービー)の映像をご覧下さい。とにかく酷い!。(※見られない方はQuicktimeをインストールしてください)
いくつかのサイトの報告写真と、この映像をよく見比べれば、この日も同じ人間(公安刑事)がやってきて、同じようなことをしているのがわかると思います。
すでにデモの本体は遥か彼方。もう「最後尾」というより、ほとんど「独自デモ」状態である。デモ隊が2回通るような形になった。これも警察のおかげさま!
サウンドデモの面白いのは、道行く人がほんとうに参加して来て、だんだん膨れ上がってくるところだ。携帯で写したりしながら歩道を歩いてたカップルが、気がついたら中に入って一緒に踊ってたり、交差点からVサインを送っていた白人のバックパッカーが気がつけば一緒になって歩いていたり。
ビジネスパークを抜けて京橋の街に向かう橋を渡るとき、重いレゲエの響きと川面に映る夕陽に、俺も気分の高揚を隠せなかった。デモの終盤になると、前に偽ジプシーで対バンしたDJユニット・デジタリカ(デジタルな烏賊)がトラックに登場。京橋のベタな路上が、完全なる異空間と化した。こりゃー楽しいわ!
前掲のライブ!早起き大阪城(後編~サウンドデモは、やっぱり大興奮)より
これからビジネス街をぬけて、市街地に繰り出していくのですが、残念ながら、いいところでフィルムが無くなってしまいました。この後の様子は以下の音声ファイルでどうぞ。
◇サウンドデモ中間地点あたり(「前だ!前!」と慌てているのは機動隊の声)
参考として、11.23集会の報告があるサイトを紹介しておきますので、こちらもあわせてご覧下さい。
◇勝つ時だって、あるだろう
└ライブ!早起き大阪城(前編~カベはまだまだ厚いが、ひとまず成功か??)
└ライブ!早起き大阪城(後編~サウンドデモは、やっぱり大興奮)
◇サウンドデモ追っかけblog
└「早起き大阪城」寝過ごして遅刻(汗。サウンドデモは全部参加しました
└『早起き大阪城』の画像をサイトにアップロードしました
└11月23日のサウンドデモ撮影の感想とか
◇路上解放レイブデモ(サウンドデモ)写真集
└大阪城公園音楽堂~京橋『早起き大阪城』
◇アフガン・イラク・北朝鮮と日本
└「基地いらん!戦争あかん!11.23関西の集い」携帯写真集
◇スーパーレスキュウ(デジタリカ)
└2004.11.23.@早起き大阪城サウンドデモ報告
└早起き大阪城サウンドデモ写真集
◇workshop PCエンジンおしゃれ計画
└大阪のサウンドデモでチップチューンがかかってました
◇花日記♪
└Mademoiselle Fleur & J-FUNK All Stars
└23日イベント:てぃだエイサー隊
└恐縮ながら
◇IPPEI YOSHIDA OFFICIAL WEB SITE
└Anarchy is Order
└ライブ、そして「武装した人間の特殊な部隊」
◇BUND WEB SITE(ブントについては予備知識をもって閲覧されることをお薦めします)
└11・23大阪 基地いらん!戦争あかん!関西のつどい
※これ以外にも見つけたら、ここに順次追加していきます。しかしこうして見ると「音楽系」の人達の方が素早い!「運動系」の人達も頑張れ!特に主催団体のページがいまだに「集会を成功させよう」から更新されとらへんのはイカンと思う。呼びかけたんなら、事後の報告も、最低限翌日中にはちゃんとせんと。
コメントを見る
リンク感謝です。ようやく写真修正&uploadを行いました。
小さい写真ばかりですが、後半の写真も結構載せました。
このURLから飛べるんで覗いてみてくださいな。
>68
コメントありがとうございますリンク更新しておきました。
それにしてもデジカメの故障が悔やまれる。京橋駅前付近の盛り上がり紹介したかったなあ。
まあ、そのへんは音声ファイルで雰囲気にひたっていただき、画像のほうは「サウンドデモ写真集」さんや、デジタリカのページで確認いただくということで。カメラがないことで、私もデモ参加に集中できたという面もありますしね。
どうぞこれからもよろしくお願いします。