↓「新しい歴史教科書をつくる会品川」の作成
北朝鮮難民は今後も増え続けることは確実です。多くの人々が、日本が深い関係を持つ中国の国内を今もさまよっています。私もこの問題については、クルド人難民に関するエントリーで何度かふれたことがありますが、やはり日本に住むものとして避けては通れない、自分の意見を持っておくべき事柄だと思いました。
三浦さんご自身は、いくつかの右翼団体に所属したこともあり、月刊「諸君!」にも寄稿されておられる、それはもうれっきとした右翼です。現在は「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」(通称:守る会)の事務局長、および「RENK東京」のメンバーとして、北朝鮮難民の救援活動を中心に活動しておられる方です。
私は具体的に何かの運動なり組織なりに属しているわけでもなく、唯一の活動の場はこのブログというような状況でして、「左派系」の人々に対して全く何の影響力もありませんし、意見を伝えるすべも持ちません。ですから三浦さんの呼びかけに左派の立場で何かの反応ができるわけでもありませんが、せめてここに三浦さんの投稿を転載の上、議論の素材として皆さんに提示させていただければと考えました。
三浦さんご自身は個人のサイトやブログなどをお持ちではないようですので、この文章や三浦さん自身に対するご意見などがある場合は、このエントリーのコメント欄などに書き込んでいただければいいんじゃないかと思います。ただし敬意を感じられない失礼なコメントは、転載した者の責任として即消ししますのでそのつもりで。
///転載ここから///////////////////////////
今年を脱北者受け入れ元年にしないといけないので
投稿者:三浦小太郎 投稿日: 2月19日(土)10時03分35秒
北朝鮮について色々な議論がありますけど、今すぐに私たちが北朝鮮国内の収容所を解放するとか、そういう力は残念ながらないですよね。そして同時に、金現政府を改革開放・平和路線に急速に導くと言うのも私見ではまあ無理です。しかし、今中国をさまよう脱北者を助けるのは、日韓がその気になって中国に当たればただちに可能なはずなんですよ。
北朝鮮のスターリン体制は、反スタ左派にとっても許せるものではないと思います。どう変革していくかの方法論が私たち右と違うだけでね。北朝鮮と対峙するには、脱北者保護が大きなポイントである事には皆さんも異論ないと思うんですよ。
今年を脱北者正式日本受け入れ元年にせねばいかんわけですから、そちらの方に向かって連携するための議論も是非必要では。
まずこの件ではこの板では殆ど異論はないくらいでしょう。右は右、左は左の立場から、脱北帰国者・日本人妻の受け入れについて考え、合理的且つ人道的な受け入れ態勢を作っていく事が、北朝鮮問題に関心を持つ人々にとっては大きなテーマだと思うんですよね。
自民党の中にも、この事を受け止め始めている人が少数だけど出てきました。皆さんからすれば、自民党の名前自体不愉快かもしれませんが、日本国内に受け入れ態勢を作るためには政府与党に理解してもらうことがどうしても必要ですから。
そして、皆さんの側は、左派、イラク反戦派、また北朝鮮への批判には違和感があるが、民衆の苦境は援けたいと思っている人たちに、脱北者救援と受け入れと言う形での「人道支援」が必要じゃないか、と言う問題提起をしていただければありがたいと思うんですよ。これは僕みたいな右には全くできないし、また安直に言うべきでもない事ですからね。
脱北者は正直難民ですし、またあのような極めて特殊なスターリン主義国家で生きてきましたからね、別に聖人君子じゃないです。精神的にも傷ついているし、歪んでいる人もいる。体もどこかやられている人が多いですから、すぐに仕事とかにつくのは難しい場合もある。後言葉の問題も大きい。やっぱりシステムを作っていかないといけませんからね。それは政府もすべきだけれど、日本民衆の側も考えないといけない。この問題には左も右もない、出来る範囲で連携していかねばと思うんですよ
///転載ここまで///////////////////////////
三浦さんも(右翼思想の立場から)「人権が大切」であるという認識をお持ちであり、それは私とも共通するものです。ただ、私は国家のせいで人権が抑圧され、人々が自由に生きられないという側面に注目し、「国家」というものをできるだけ相対化したいと考えています。それは単に「国家」に「個人」を対置するというものとは少し違いますが、自分でもまだよくまとまっていないのが現状です。それに対して三浦さんは国家があってこそ人権が保障され、国が荒廃したところに人権はないというお考えのようです。
自分で言うのも何ですが、どちらもそれなりに理由のある考えのように思います。
日本人のみならず、すべての人々の人権が守られるために、共同できるところは共同してもかまわないというか、すべきかと思いますし、国家観については三浦さんのお考えからも学んでいきたいところです。
ひとつ疑問に思うのは、私はこういう「他人の人権を尊重する右翼」というのは、三浦さんしか見たことがないのですが、これは層として存在するものなのでしょうか?なにしろ活動家時代の私の右翼観といえば、人権尊重どころか、人権を抑圧するのを生業にしているのが右翼だと思っていましたから。
まあ、それは今や左翼団体でも大きなことが言えないわけで、もはやそういうのが多数であるところに、少数の良心派が「本当の右翼は」とか「元々の左翼は」とか叫んでもむなしいと思うんですよね。私がなかなか自分を左翼と認めないのは、ああいうのと一緒にされたくないっていうのもあるわけでして。
国家権力とは違う民間の人権抑圧や自由の圧殺は、組織もしくは多数が、個人もしくは少数を囲むという形で現れることが多い。このブログでたびたび指摘しているネットウヨ(=プチウヨク)の「集団荒らし行為=祭り」もその典型です。囲むほうが少数の場合は暴力が用いられることさえある。こういうのは、昔だったら「本当の」左翼や右翼の先達がたしなめたものだし、それでも止めないお子様は、当該の潮流から干されたもんだと思います。
左翼業界にもそういう個的な「プチサヨク」がいるにはいたわけですが、目立たなかった。なぜ目立たなかったかと言えば、当時はインターネットがなかったから。それだけのことですね。「本当の左翼」から相手にされない個的な「プチサヨク」には、「活躍」の場所がなかっただけのことだと思っています。
話が難民からそれてきたのでこの話題はこのへんにしておきましょう。
同じく「四トロ同窓会」に投稿されたスパルタカスさんの書き込みが、左派の立場から三浦さんの提議に関係すると思いましたので、該当部分を引用させていただきます。
ところで、日本の左翼はほとんどが右翼が持つイメージと違い、北朝鮮批判が前提となっているが、韓国では日本左翼が人権問題で批判する事自体が保守反動の手先とみなされる。したがって、日韓左翼連帯は口で言うほど簡単ではない。
ある意味、包囲する側である日本には言論の自由があるからいくらでも好きな事が言えるのだけど、民主化を言うだけでは決してオルタナティブ足り得ない。反スタは反帝と結合してこそ、労働者階級の利益になると思う。
私自身、どうしても、権力と一体化した圧力を考え勝ちになるけど、北朝鮮を批判するだけでは、あの国の風穴は開けられない事は分かっている。自国の緊張状態を作り出している状況は放置して、一方的に北朝鮮の体制だけを批判しないように心がけたいが、それはとても難しい。分かっている事は、左翼は小泉や安倍と一体化してモノを見てはならないという事だ。北朝鮮を見るにしても、独自の視点が必要だ。北朝鮮のベトナム化は可能だろうか?
とにかく、殺したい人間と殺したくない人間では、北朝鮮の人権問題でも視点が違うはずだ。その、違いをいかに押し出すか?ですね。
三浦さんにつきましては、もしご本人に許可がいただけるようであれば、引き続きその右翼としてのお考えや文章などをご紹介させていただきたいと考えております。
◇ついにこの話題に言及-北朝鮮と拉致問題-
◇まず批判ありきでは駄目っしょ?
◇自分の政治的位置を知る(1)
◇「ラチラチ詐欺」被害が依然として続いています!
◇「国民」の反対語は?
◇どこが「普通の国」やねん!-クルド人難民送還に行動を
◇ちょっとすごいぞ!読売新聞
◇三浦小太郎寄稿集
◇姜尚中批判 -偽善的平和主義を拒否する(三浦小太郎)
◇研究会報告:「脱北者」の国際支援ネットワーク(講師:三浦小太郎氏)
◇「三浦小太郎先生講演会」チラシ画像(「新しい歴史教科書をつくる会品川」が作成)
◇読書録:姜尚中『日朝関係の克服』(集英社新書、2003年)
◇北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会
◇RENK東京
◇RENK公式ホームページ
◇北朝鮮・チベット・中国人権ウォッチ(←おすすめ!)
上記ブログ↑のまことさんに、当ブログの「罵倒専用掲示板」で、わかりやすく難民問題に答えていただきました。中国当局との摩擦を避けたがる国連の消極的な北朝鮮難民保護政策にも触れられていて考えさせられます。私も自分ではそんな自覚がなかったのに、よくよく考えてみると、やはり「国連美化」に陥っていたのだなあと自分の誤りを認めます。まだまだ勉強が足りませんでした。
◇民族派ブログに期待する(太陽に集いしもの)
◇拉致問題解決への探求(1)(草莽謹白)
◇「右翼」と「左翼」の定義1(数学屋のメガネ)
◇主張の優先順位(四十九次元)
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トラバありがとうございます
脱北者を強制送還する中国共産党政府への抗議行動として、日本の左翼が中国大使館にデモを仕掛けるというのはインパクトありそうですね。(旗竿横にして突っ込んだりしてw)
”金人民抑圧政権と戦う朝鮮人民と連帯する”人民抑圧は反革命行為””周恩来が泣いている””アジア人民連帯””パレスチナ連帯”とか左翼的な横断幕を全面に出すのが効果的だと思います。人民を裏切る反革命として糾弾されたらぶっ飛ぶでしょうね。
もっともそんなことは社共的サヨクにはできっこないでしょうから反スタ新左翼勢力(OBも可)が各派色とりどりのメット着用で赤旗かかげてデモったら数百程度の隊列でも国際映像として強烈なメッセージが配信されるのではないでしょうか?
中国北朝鮮も日本の反動勢力というレッテル張りですませれない強烈な一撃になりそうな気がします。
次は反金体制の在日組織の結集軸を用意し、蓄積された軍事ノウハウで朝鮮人民解放防衛隊組織し、予想される分派ツブシを迎撃する。(金体制支持の民間暴力部隊による襲撃対策)
再び脚光を浴び運動を再編する起爆剤になるかもしれません。
なんなら僕も客分として黒へルで参加してもイイですよ(w
メットに日の丸のステッカー貼りますけど(w
冗談じゃなく反北朝鮮政府反中国政府統一戦線の一歩としてマジに考えたプランです。
上記「右翼活動家からの左派への提案」も、またまた拙板に紹介しちゃいました。
但し、ネットウヨの戯言に対する対比という形での紹介になっちゃいましたが。
・補足 投稿者:社会主義者@出先 投稿日: 2月22日(火)15時45分3秒(アフガン板)
http://8330.teacup.com/netkikaku2/bbs
#今日は定休日で、出先のネットカフェから投稿しています。従って、ひょっとしたら前回とIPが異なるかも知れません。
草加さん、こんにちは。「壊れる前に…」のうにです。
三浦さんのご意見にとても共感しました。私自身は左翼としての活動経験はなく、人とのつながりも多くはないのですが、何かをはじめる力になれたらいいなと思います。
私には「右翼」というと民族主義(というか人種差別主義)的というイメージがあって、先月、こんな文を書きました(下記URL)。私のイメージ、ちょっと間違っているのかな。
http://eunheui.cocolog-nifty.com/blog/2005/01/post_25.html
うにさん>
トラバやエントリーでの言及、RSSリンクなどではお世話になっていますが、こうしてコメント欄で意見交換させていただけるのは初めてでしょうか?どうぞ今後ともよろしくお願いします。
はじめてうにさんのブログを拝見した時はレベルの高さに圧倒され「ああ、こういうのを作りたかったんだけど、俺には無理!」と開き直って、自分なりの『芸風』を開拓してきたところです。
>私のイメージ、ちょっと間違っているのかな
うーん、難しい所ですね。確かに三浦さんと、かつ北朝鮮難民問題では(社会主義者さんもご自身の掲示板でおっしゃっておられますが)人権というキーワードで「別個に進んで共に撃つ」関係が可能だと思います。
しかし三浦さんだけを見て、右翼全般との共同が可能だと即断もできない。うにさんが右翼一般を「人種差別主義」的だと感じ、私が「人権を抑圧するのを生業にしている」と感じてきたのは、決して何の根拠もない事ではないでしょ?
だから三浦さんのほうが「例外」かもしれないという可能性も考慮に入れておかないといけないし、その可能性はそれなりに高い。また三浦さんの「リベラル」な面ばかり見ていると、やはり左派と右派で決定的に対立する場面では、三浦さんの「右翼本来の主張」にドキッとしてしまうかもしれない。(たとえば国家、軍事、歴史認識など)
ただ、今後は三浦さんのように自由主義的で理性を備えた右翼が増えてくるのかもしれません。
実を言うと「左右対決」の構図では、それが一番恐ろしいことかもしれません。正直、ネットウヨみたいな非理性的な存在は、昔に左翼つぶしの尖兵に使われていた暴力団右翼みたいなもんでね。むしろああいうのが「右翼」の多数派でいてくれたほうが、左翼としてはありがたい。でも、もし三浦さんみたいな人が右翼の圧倒的多数派になったら、そりゃもう恐ろしいわけです(笑
だってこの私でさえ、もし三浦さんみたいな人ばっかりなんだったら「右翼が天下とっても別にいいか」とか「むしろ小泉より100倍ましかも」って思ってしまったくらいすからねー。
太陽に集いしもの様>
ああ、いつも大真面目な文章の太陽に集いしもの様が、「(w)」を多用してちょっとはめを外されている。(なんだか凄く嬉しいっすね)
たとえば「旧ソ連や中国の大使館に数百人規模のメットのデモをかける」ってのは、昔はよく革マル派がやっていたように思います(今もやってるのかな?)。しかし革マル派自体が他党派の存在を認めない超セクト主義的な(私見ではほとんどカルト的な)団体であったこと、独自の論理に基づく剥き出しの反ソ主義で、大衆的な広がりを持ち得なかったことなどから、単に自然発生的な反ソ反共の風潮を煽るだけで、右からも左からも、大衆的には全く評価されていませんでした。
私はむしろ三浦さんの提議を受け止めるならば、たとえば「イラク反戦」を闘っている部分が、どういう論理で北朝鮮への包囲網を形成できるか、小泉政権の属米とは違う、「戦争は嫌だ」と思っている層への大衆的な説得力ある行動をどう提議できるかを考えないといけないと思います。
まあ、これは「口で言うのは簡単」なわけで、実際には難しい課題です。スパルタカスさんが「(北朝鮮の)民主化を言うだけでは決してオルタナティブ足り得ない。反スタは反帝と結合してこそ、労働者階級の利益になると思う」「左翼は小泉や安倍と一体化してモノを見てはならない」という提議の部分ですね。
とりあえず右翼が「脱北者」を支援し、左翼が「北朝鮮難民」の救援に取り組むという三浦さんの提起は、大きなヒントになり得るのではと思います。
私も実際にはこういう風に書いた以上に、実は三浦さんの提起支持なんですが、ちょっとコメント欄が「三浦支持」一色になりそうなので、ちょこっとだけ「冷や水」をあえてかけさせていただきました(三浦さんごめん)。
金政権が崩壊すると北朝鮮の民衆は「北」から脱北するのでしょうか?どのような崩壊の仕方をするかにも因ると思いますが、先日テレビ朝日に出演していた元北朝鮮高官は別の見方をしていました。曰く、金正日がいなくなれば脱北者はみな朝鮮に帰ると。誰が好き好んで住みなれた土地をはなれいたいものかと。確かに今北朝鮮で一番苦しんでいる餓えた最下級の人々は難民にはならないのではないかと思います。各国の支援を受けながら自らの国を復興させることに生きがいを感じてがんばるのではないでしょうか。もし解放後に土地から離れたいという人々がいるとしたら、現在ピョンヤンに住んで中流以上の生活をしている人権抑圧者の家族たちではないですか?少しでも金正日に取り入り、国家の利権にありつこうとしている人間たち。彼らは政権崩壊後に現在飢餓に陥って最低の暮らしをしている人々と手を取り合って国の再興に参加できるのかと思います。そうして北朝鮮から逃げざるを得なくなった人間はどんな顔をして日本にやってくるのでしょう。祖国をうしなった哀れで弱い難民という顔でやってくるのでしょうか。「人権を蹂躙した人間の人権」を考えるとき、右翼も左翼も一緒になって真剣に考える必要があると思います。
難民の問題はとても難しいですね。日本人の大部分が、異質なものへの免疫性がないので、論理ではなく感情のレベルで難民の受け入れが難しくなっているようです。
現実的な問題として「北朝鮮」の難民が出る可能性は、早急な問題として考えなければならないのでしょうが、同時に、難民一般をどう受け入れるかという問題も並行して考えなければならないのかなとも感じます。その難しさを考えると、「北朝鮮」だけを特別視しているような感じもしてきたりするのが、判断がわからなくなるところです。
難民一般の受け入れをやはり日本としては考えなければならないのではないかと思います。それが国際貢献であるとも思います。そして、その中で、同じように「北朝鮮」難民も尊重するというような立場が僕の立場でしょうか。
色々と反応していただきありがとうございました。ちょっとだけ訂正とレスを。
あのチラシは救う会神奈川ではなくて、まあメンバーはかなりダブりますが、「史の会」というグループの講演会に出たときのものですな。あと、朝生には私出たことないので(こういう無名人を出すような番組ではない)誤報。当時、「諸君」に姜尚中批判論を書いたのと、守る会の山田文明代表が上海で拘束された時に、テレビで私が救援を訴えたのがごっちゃになったんでしょう。ま、喋る前に確か訂正しました。
まず、秀さんとまんたさんへ。
世界中どの国でも、難民を喜んで受け入れる国なんてないですよね。私だって、感情論だけいえば、受け入れにあんまり積極的じゃない。これは言っておかないと偽善になるので明確にしておきます。
ただ、日本と北朝鮮との間には歴史的に深い関係があるわけですよ。戦前だけではなく戦後も。1959年から始まった帰国運動で、9万人以上の在日コリアンが北朝鮮に渡った。大人だけが渡ったんじゃなくて、当時10代の子どもも親に手を引かれて海を渡ったわけですよね。脱北後、とにかく日本に来る事を望んでいるのはこの帰国者たちと、日本人妻達です。
難民を受け入れるのは国際社会の義務、しかし同時に、それぞれの国がまず歴史的関係の深い地域について責任を持つというのもまた自然だと思うんですよ。韓国はその点では第1に脱北者を助けるべきでしょう。そして、帰国者、日本人妻に関しては、日本が考えないといけない。
ま、帰国者は自分の意志で行ったじゃないかとよく言われますけどね、当時10代の子どもに選択権なんてないよ。親に連れて行かれたことまでも自分の意志での選択だってのは余りに非情。
後、金正日政権が倒れたら、一時期の混乱を除けば脱北者はそうは出てこなくなります。今の政権が続く限りは脱北者は止まりません。だからこそ、今は援けないといけないのですよ。
三浦さんの提起は素直に受け止めたいと思います。金政権は労働者の敵だと思いますが、脱北者などの民衆は連帯する相手、共に生きる労働者だから。もし支援のための統一行動などが有りましたら、参加してみたいとも思います。
【あららっ 草加さん ちょっと 三浦さんほめすぎ】
何やら「2ちゃんねる」では、私が「左翼掲示板にネオコンに連なる三浦小太郎を引
き込んだ」反革命と言われているらしい。(大笑)
私は、三浦さんとは、「脱北者支援デモ」で1回ご一緒しただけで、言葉は交わしま
せんでした。もっぱら、ネット掲示板での付き合いです。
三浦さんは、確かに上品ですし、左翼掲示板への投稿などは場所をわきまえた内容で
書いています。
しかし、「救う会」支持者の集う掲示板などでは、私にはかなりの違和感を持つ投稿
もしています。
無駄飯食って年をとると、スレて疑い深くなるもので(汗)、三浦さんの左翼掲示板への投稿も額面通りには受け取れないのです。(大汗)
【拉致被害者奪還掲示板・声よ届け 波涛の彼方に!】
http://6827.teacup.com/sawamura/bbs
この通称・沢村板でも、三浦さんはあくまで上品ですが。
ちなみに下品でどこでも同じ調子の私は、「救う会を批判したために」この掲示板を追放されています。
【上記HP『三浦小太郎寄稿集』】
http://www11.ocn.ne.jp/~rachi/miura.htm
【姜尚中批判 -偽善的平和主義を拒否する】RENK東京
http://renk-tokyo.org/modules/news/article.php?storyid=69
三浦さんとは、かなり突っ込んだ議論をしなければと以前から思っているのですが、
家事都合で(汗)のびのびにしてきました。
三浦さんは、キッパリと「右翼」と自称していますが、私にはまだよくわからない。
「ウヨク系」雑誌などに著筆されていますので、「左翼言論人批判」(和田春樹氏と
か姜尚中氏とか)の役回りをしているのでは、と思う節も。
鍋山さん>
このブログでは、はじめましてですね。
いいタイミングで「言い難いこと」を言っていただいて(笑)ありがとうございました。
とりあえず今は、理性的な左翼と右翼は、お互いの主張を包み隠さず明らかにして、切磋琢磨しあうということでもいいんではないかと思います。
思うに三浦さんの提議は特に「左右共闘」ということではなく、「左翼も北朝鮮難民への救援に取り組んで欲しい」または反スタの立場から「取り組むべきではないのか?」ということだったと思います。
これへの「左翼としての真正面からの反応」はまだありませんけど、スパルタカスさんの
「民主化を言うだけでは決してオルタナティブ足り得ない。反スタは反帝と結合してこそ、労働者階級の利益になる」「左翼は小泉や安倍と一体化してモノを見てはならないという事だ。北朝鮮を見るにしても、独自の視点が必要だ」
という提議があり、これには深く同意するものです。しかしそれが具体的にどういう内容を持つものなのか、私自身にはまだはっきりと見えていません。
三浦さんの運動が、はっきりとした明確な立脚点と目標を持っておられる以上、私も自分なりの立脚点がなければ、やがては三浦さんのような「右翼国民運動」を全面支持するか、もしくは三浦さんや北朝鮮難民問題には一切関わらなくなるかのどちらかしかありません。そして左翼(元を含む)は概ねこのどちらかの道を進んでいるように思われます。
ですから私としては、スパルタカスさんの言う「独自の視点」を早急に考えてみたい。
「理屈なんかどうでもいい」という方もおられるでしょうが、理屈は行動に直結しているので、実は非常に大切です。理念の無い行動や運動は長期的には停滞したり破産したり変質したりします。
「緊急の問題だからそんな暇はない」と言う方もおられるでしょうが、それは「走りながら考える」ということでいいのではないでしょうか。むしろ「机上の空論」にならないためには、そのことが必要かと思います。
そしてこの「走りながら考える」作業については、三浦さんの見解や文章からも学ぶべきは学んでいきたい。そういうことです。その中で、三浦さんを「ほめすぎ」だったのかどうかも自ずから明らかになると思います。
このエントリーには特に、非常に参考になるコメントやトラックバックを皆様からいただいていると思います。あらためて心から御礼申し上げます。引き続き皆様からのご意見をいただけましたら幸いです。それをふまえて私もまたエントリーを書いてみたいと思いますので。