by 味岡 修
連休中ということもあって「経産省前は静かだろう」と想像していた。テントひろばへの通い路でのことだ。いつもの通り、ひととおり新聞を読み終えて霞が関についた。こちらまでは届いてはこないが、国会周辺ではギンナンの異臭が漂う季節になった。
「言っとくけど、俺の自由はヤツラにゃやらねえ!ロック・フェスティバル」というライブだった。国会周辺を舞台とする様々のライブ演奏があった。
僕らが、10何年か前に国会前で座り込みを開始したころは、異議申し立てや抗議の声を挙げる人はあまり見かけなかった。「寂しいものだった」といえるかも知れない。僕は座り込みをしながら銀杏の木と対話をしていた。「何時の日か、この国会周辺で人々が声を上げ、抗議する日がやってくるだろうか」と。
そのころから見れば、国会周辺の光景は変った。ロックに耳を傾けながら自然にそんなことを思い浮かべていた。改造後の安倍内閣に対する人々の無関心ぶり(冷めた視線というべきか)の中、秘かに憲法改正の準備もしていると伝えられるが、果たして国会周辺は再び人々で満ち溢れるか。そんな中で、このイットクフェスもやれたらいいなと思う。
かつて、大きな闘争では様々の歌があった。砂川闘争での「赤トンボ」は知られている。1968年の大学バリケードの中ではグループサウンズの歌声があった。これからはロックだろう。今日は国会周辺でロックの歌声が響き渡る。さて、明日は。(三上 治)
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