by ときわ列車
「特定秘密保護法案」の全文… http://www.tokyo-np.co.jp/feature/himitsuhogo/zenbun.html
こんばんは。今日は秘密保護法に関することについて書きます。
この法案は本当に問題だらけです。まずもって単純に「読みづらいことこの上ない」です。
あちこちでカッコ囲みのところがあり、その中にさらにカッコがあったり…見ていて非常にわかりにくいです。この「わかりにくさ」と「とっつきにくさ」自体が「興味を逸らす」には都合が良いからわざとそうしているんじゃないかと思えるぐらいです。
しかし、その中でもわかることは、とどのつまりは…
『「特定秘密」に指定されてしまうとそれを公開するかどうかは行政の長なり警察庁長官の裁量次第でしかない』
…ということです。条文ではことあるごとに「行政機関の長」や「警察本部長」などの「同意を得なければならない」という文言が登場します。彼らが「ダメ」と言えば行政や警察に関することを知りたくても知り得ないのです。法案第21条の「国民の基本的人権を不当に侵害するようなことがあってはならず、国民の知る権利の保障に資する報道又は取材の自由に十分に配慮」というくだりが虚しく思えます。
さらにこの法案が今まで何度も上程されながら成立には至っていない『【共謀罪】の先取り』をしているというのがとてもきな臭いです。
第24条で「特定秘密」情報を「漏らす」ことを「共謀し、教唆し、又は煽動した者」に対し、内容によりますが5年以下もしくは3年以下の懲役に処すとありますが、一体どうやってその「共謀」なり「煽動」を立証するのでしょうか?単に「秘密保護法違反」と言うだけで逮捕になって、どんな「秘密」に触れたのかわからないまま懲役を受けるということになりはしないのでしょうか?この法案の成立はすぐに共謀罪の新設に繋がります。例えば労働争議や市民運動はおろか、飲み屋でぶちまけ合う会社の愚痴り合いすら処罰されるかもしれないのです。いや、「秘密保護法」自体がそういう法律であるともう断言していいかと思います。
最後に問題なのは【行政の長など以外で「特定秘密を扱う者」への処遇】です。
法案第5章を見ればわかる通り、「適性評価」と称して精神疾病だの飲酒の節度など洗いざらい調べられ、家族がどんな活動をしているかということまでも「評価」…もはやプライベートもあったものではありません。一個人が「特定秘密」と行政の長に決められたものの前に屈服してしまうのです。
もはや「特定秘密」の前に「基本的人権」は無いと言えるのではないかと思います。
条文をまだ読んでいない方は是非、一度条文に目を通して下さい。一体何を「秘密」にしようとしているのか?「特定有害活動の防止に関する事項」が「特定秘密」になるというが、「特定有害活動」のより具体的な内容が条文に書いてない以上何でもそれにされてしまうのではないのか?本当にこれで「知る権利」は保障されるのか…
みんなで、もう一度考えてみましょう。
それにしても、この法案に関して答弁をする森まさこ国務大臣の態度は目に余るものがあります。
上の動画の11分ごろからの福島みずほ氏と森まさこ氏とのやり取りをmixiでマイミクさんの紹介から見てみましたが、福島氏の質問に具体的に答えず、のらりくらりとかわして結局よくわからない答弁をしている森氏の態度にもはや絶望しか感じ得ません。 これを見て「森氏はいわきの恥」としか言えなくなりました。
今、国の暗部の集約点たる原発政策に対する情報を最も欲しがっているのは他ならぬ福島県民であり、原発立地自治体やいわき市を含む「浜通り」地方の住民なのです。にもかかわらず、成立のためだけの答弁に終始する森氏の姿を福島県民は、そしていわき市民は誰も望んでいないはずです!この法案は「復興」のためにすらなりません。
森氏に投票した市民には金曜アクションやユニオンの街宣などでこの点をきちんと伝えなければと思います。森氏は国会議員を辞めていただきたいものです。
そして、先日の山本太郎氏が天皇に原発労働者の現状を訴える手紙を出したことで、参院議院運営委員長の岩城光英氏の名前も出ましたが、ついでに彼についても…
彼もまたいわき市出身者で、かつていわき市長を務めていた人物ですが、「神道政治連盟国会議員懇談会」に所属している上、永住外国人への地方選挙権付与にも選択的夫婦別姓制度導入に反対している(出典…http://ja.wikipedia.org/wiki/岩城光英)というゴリゴリの右翼であり、やはり辞職を要求したいところです…
……が、困ったことに岩城氏は父親と「個人的」にコネがあるのです…もしかしたら署名などで自分のことを知られているのではないかと思ってしまいます。今のところ不都合は無いですが、慎重にならざるを得なくなるかもしれません。ユニオンの皆さんにも知恵を借りながらなんとかやっていきたいです。
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「件の人物」が、お父さんと「個人的繋がり」がある。とのこと。
お気持ち、お察し致します。日本の「田舎」は本当本当にに「狭い」です。地縁と血縁でガッチガチです。
ちなみに私の亡父は、自民党県連の重要人物と「個人的繋がり」がありました、、、、、。