ARD(ドイツ国営第一放送)で放映された三里塚(成田)空港の大幅拡張の問題をを伝えるニュース映像。題して「ホウレン草は空港拡張と対決する」 空港の問題点を比較的公平に伝えてくれているのではないかと思います。
インタビューに登場しているのは、反対同盟北原派の農民で現在、農地取り上げ問題が焦点化している市東孝雄さん、萩原進さん、北原派系支援の抗議行動の映像に続いて成田空港株式会社社長の森中小三郎氏、後半に登場して現状の説明をしているのは、反対同盟旧熱田派系の支援で唯一現地に残ってコーディネーターの役割も果たしている山崎さん。熱田派系支援の抗議行動の様子も後半にあります。
おもしろいのは、ドイツのクルーたちの目に留まったのは、農民や労働者である反対派よりも、異様な風体で彼らをつけまわす公安刑事の方だったようで、何度もその姿が映像に納められていることw。
高い壁や迷路のようなトンネルで住民を谷底のような状況に追いやる空港会社の地上げ手法や、とてつもない数の機動隊による農民締め上げもクルーを驚かせたよう。こういうニュースでNARITAの現状を世界の人にもっと知ってほしい。
羽田の拡張もあって、不便で欠陥だらけの成田は急速にその存在意義を失いつつあります(「公共性」への疑問)。逆に人権侵害と無法を繰り返し、多くの人の血を吸って建設されてきた経緯、それでも生き残りのためにまたしても農民の土地をさらに強奪して拡張しようとしているナリタ。
反対派のみならず、さらに多数の人々を追い出し、騒音に叩き込んでまで、拡張を望んでいるのは、一部の地元の空港利権につながる集団を除けば「俺たちに逆らった者を血祭りにあげねば絶対に気がすまない」ような公安・右翼勢力だけだ。成田空港を廃港に!それこそが民主主義だ。