トランプ次期大統領の就任式の2日前、ワシントンD.C.では「ピープルズ・マーチ」と名付けられた大規模な抗議デモが行われた。
2024年の大統領選は代議員数だけを根拠に「トランプ圧勝」と勘違いしている人が日本では多い。だが、実際は共和党トランプの得票率は49.80%に対し、民主党ハリスの得票率は48.33%である。両者の差はわずか1.47%という誤差の範囲であり、全米はほぼ真っ二つの状況であることを知るべきだ。
このデモ行進は、以前は「ウィメンズ・マーチ」として知られており、トランプ氏の最初の就任式に抗議した2017年の行進からはじまって8年目を迎えた。今回はトランプ二期目にあたって「ピープルズ・マーチ」と改名され、女性の権利擁護のみならず、マイノリティの権利、移民や気候活動、その他さまざまな問題を代表する団体の数万人が集まった。
これがアメリカの半分を代表するピープルズ(人民)の声である。獰猛な弱肉強食の資本主義、軽々しく他国に領土割譲を要求してそのために軍事・経済的圧力も否定せず、「非常事態宣言」を発しての経済活動への全面介入に意欲を示し、さらに移民政策の議論の中では差別的発言も厭わないトランプ。彼らとの闘いは国境を越えてこれからも続くだろう。
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