新基地建設を許さない 1・30全国集会に行ってきたよ
2010 年 2 月 1 日「普天間基地はいらない 新基地建設を許さない 1・30全国集会」に行ってまいりました。前のエントリーにも少しコメントをいただいていますが、いろいろな意味で私が予想していたのと違うところもありました。運動はもう次の段階に入りつつあるのかもしれないと感じます。とりあえず、デイリーモーションに14分の動画報告をあげておきます。近日、YouTubeにも10分未満の短縮バージョンをあげておきますので、よろしければお使いください。
◆参加前からもうびっくり(笑
今回で日比谷野音も東京に来てから3回目なので、遅れることなく時間通りに到着。どうせ11月の労働者集会の時みたいに、山のような公安刑事さんが、入り口にたかって圧力をかけているんだろうなと思ってたら少々びっくり。正面入り口の向かって左に中核派の宣伝隊のみなさんが、右側にはカクマル派の宣伝隊が、それぞれ横断幕を掲げてアジ合戦をしながら、両派が仲良く(?)いりみだれ、集会に参加しようとする人々に必死にビラをまいておられる。50人くらいの公安さんはその間にはさまれてなんだか小さくなっている。
まあ、もういまどき内ゲバなんて時代ではないんですが、それでも実際に「中核VS革マル」が、同じ現場で共存している風景は初めて見ましたので、かなり驚いた。けどなんか後で聞いたら、東京ではすでにイラク戦争の頃から、大衆集会の門前ではおなじみの光景なんだそうです。ふーん。時代は変わっているんだねえ。しかし、両派の人たちが全く普通の労働者、学生なのに、公安刑事さんのほうはマスクと帽子で顔を隠し、目つきも悪くてよっぽど「過激派」みたいにしか見えないのがおかしかった。私は管制塔カンパ運動の時に作られた、3・26闘争の帽子をかぶっていったんですが、カクマルの差し出したビラを受け取ろうとしたら、その帽子をみて一瞬ビラをひっこめようとしやがった(笑。
◆なんつー人の多さ!
さて、そんな彼らのあいだをすりぬけて会場に入ります。中に入って最初に思ったのが、なんつー人の多さ!通路までごったがえして歩けない。10月の派遣法改正集会の3倍、11月労働者集会の1.5〜2倍はいるのではと感じました。参加人数は主催者発表で6000人でしたが、正直「そんなに少ないかな?」と不思議に思ったくらいです。そのあたり、他の方にきいてみたら、同じ「主催者発表6000人」でも、政治団体の集会の場合は、正直に言って「多く見ても6000人未満」という意味なんですが(笑)、労組や市民団体の人は「少なく見ても6000人以上」という数え方をするそうです。あたしゃ現役時代のクセで、前者の数え方に慣れてますから。でもこんなにぎゅう詰めで6000人しかいないと言うなら、1万人なんて最初から入れないことになっちゃうと思うんだけどな。実際この日も会場に入れ切れない人が出ていたそうです。
現場につくまでは、会場の後ろからゆっくり全体を見ながら参加しようと思っていたんですが、それでは人ごみで演壇が見えないので、かきわけて前に出ます。しかし通路にまで人が座っているので、途中で立ち止まることができない(写真参照)。仕方なくそのまんま最前列までいきました。そのあたりにいたカメラマンのみなさんに混じって私も撮影を開始しますが、そこも人が多くて、どんどん通路から座席のほうに押されてしまう。気がつけば座席に座っている人の前に立ちはだかるような形になっていて、座っていた年配の女性に怒られて激しくへこみました。「弾圧」だの「炎上」だのいうことには心臓に毛が生えているくらいの神経なんですが、こういうことに関しては幼児なみなノミの心臓なんですよ。そりゃまあ、座っている人からみたら、かなりムカツクだろうから仕方ないです。
会場をざっと見渡してみますと、今回は大きな組合の人たちもちゃんと大勢来ておられました。大組合の皆さんには、前のエントリーで少し批判的なことを書いてすみませんって感じです。少しばかりバツが悪かったっす。なお、この後に組合動員の比率が増えたことについての見解を書いていたら、その部分が長くなったので、これについては独立させ、別エントリーとして明日アップします。実は大変に重要な変化になるかもしれないと思っています。
今回は特に自治労の人が目立ちましたが、これは集会実行委員会の中の平和フォーラムさんの関係でおつきあいがあるらしい。日教組も来てたけど数は少なかった。ネット限定ではまるで「反日」代表みたいに言われてるんだから、もっと来ればいいのに(笑)。まあ、「日教組の先生」が普通に日の丸掲げて君が代歌ってるこのご時世に、ネットでそんな人の書いていることは、30年くらい前の情報を元にしたトンデモ解釈なわけですけど。
◆集会での発言から
さて、集会はまず主催者挨拶からはじまりました。集会実行委員会を代表して発言された平和フォーラムの藤本泰成さんは、「アメリカの旧政権下で国防族や軍事利権のメンバーだった人物たちばかりが、新基地を建設しないと『日米同盟の危機』だと発言している、日本のマスコミもおしなべてそれに同調し煽るばかりだ。しかしそんな武力中心の考え方では、少しも平和につながらないことが、9・11以降の事実によって示された。鳩山首相は施政方針演説で『命を守る』と言ったが、9・11後の世界は武力で命は守れないことを証明している。命を守り、平和を実現するためには、普天間を閉鎖し、辺野古新基地建設を阻止しよう」と発言されました。なお、以降の発言も含めてメモはとっていないので、細かいところは違うかもしれません。
次に国会議員からの発言で、社民党の福島瑞穂大臣と、民主党の斉藤つよし衆院議員の発言。福島さんは「(内閣の態度は)迷走とか先送りというのではない。みんなの力で、辺野古新基地建設の強行を阻止して押しとどめているということだ」という認識を示されました。そしてさらに決定期限とされている5月に向け、政府や閣内で全力を尽くすので共に頑張ろうということでした。福島大臣が発言しておられる時、演壇脇から壇上にあがる階段に足をかけて撮影しようとしたら、そばにいたSPの人に恐い顔で睨まれてしまった(爆)。なんか集会の発言者にSPがついてるのって、私ら左派には慣れなくて不思議な感じですね。まあ、SPの人も、今までの大臣だったら、私みたいに得体のしれない雑種の貧乏人がいるような場には出なかったろうから、ずいぶんと勝手が違うのはお互い様ですけどね。
民主党の斉藤さんははっきりと、「県外・国外移設すべきだ」と表明されましたが、「グアムにいきゃあいいじゃないですか!」と言われたのには、ちょっと違うかなと感じました。「基地の県内たらい回しをやめろ」というのはその通りですが、普天間の苦しみを辺野古に押し付けても何の解決にもならないのと同じように、自分たちが嫌だというものを、「グアムにいけばいい」というもんじゃないだろうと。グアムはアメリカ領でもなく、元から住んでいた人には選挙権もないということを忘れてはいけません。今回参加された人々の中でも、市民グループの中には、はっきり「グアムにも行くな」という主張を掲げている人を見るようになりました。それだけ基地撤去が現実味をおびてきた反映でもあるんでしょうが。
なお、他に国会議員としては社民党から山内徳信さん、重野安正さん、服部良一さんが参加しておられました。民主党は斉藤さん一人だけで、共産党からの参加はなかったようです。そのあたりの大人の事情は知りません。
◆沖縄から平野発言に怒りのアピール
続いてはいよいよ沖縄代表団からの発言です。沖縄からは今回の集会にはなんと100人もの大代表団が派遣されてきました。なんかもう沖縄代表団だけでちょっとしたデモができるくらいの人数ですが、その全員が壇上の席についておられました。代表して沖縄平和運動センターの山城博治さん、ヘリ基地反対協の安次富浩さん、「ヘリパットいらない」住民の会の伊佐真次さんの3人が発言されました。聞いていて、やはり沖縄では「名護市長選の結果は斟酌しない」という、平野官房長官の発言に対する怒りが大きいという感じを受けました。まあ当然ですよね。私が沖縄県民だったら、たとえ基地賛成派でもなんとなく胸くそがわるくなる発言だと思いますもの。
安次富さんなどは、「鳩山首相は事前には『市長選の結果を参考にする』と言った。だから負けられないと思った。そして選挙に勝ちました。これ以上の民意はないでしょう。そしたら後になって平野発言があった。沖縄選出のある国会議員は『足を蹴っ飛ばしたい』と言っていたが、もし私がその場にいたら鉄拳がでていた。それくらい沖縄の人は怒っている」と発言されました。
また、山城さんは「これだけ沖縄の問題で全国の人が声をあげてくれたのは、沖縄返還協定の時以来だ」と言われ、安次富さんも「今日の事態を実現させたのは、全国の人々が沖縄を励まし続けてくれたその力の成果だ」とされました。伊佐さんからは、高江のヘリパッド建設問題の報告があり、地元住民の力で建設が全く進んでいないこと、それに業を煮やした防衛省が、なんと「住民の反対運動を政府が裁判所に告訴する」という暴挙を行ったことが報告・批判されました。
三里塚でもそうですが、かつての行政執行のように、わかりやすい強権発動で世論の集中的な批判をあびることをごまかす目的で、裁判所を使って結局は同じことをするという手口が目につくようになってきました。強権発動であることに何の違いもなく、それに加えて住民に裁判の負担を強いて経済的にも締め上げるという汚いやり口には、激しい憤りを感じました。
その後の連帯アピールの中では、岩国から来られた井原さん(前市長)が、平野発言について「私は、政府は防衛力で国民を守らなくてはならないという主張を、間違っているとは思っていない。だがそれは、国民に政府が決めたことは黙って言うとおりにしろ、口を出すなということではないだろう」と、地元の民意なんぞ斟酌する必要なしとする平野官房長官に疑義を呈されたのが印象に残りました。
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2010年02月03日
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