[スポンサーリンク]
会員日記

周辺では「れいわ」が人気だね

by 味岡 修

 こまかい雨が、降るとも、止まずとも言えない状態で続いている。今日もそんな一日だった。むかしから傘は好きではない。僕らのこどもの頃、「春雨じゃ、ぬれてまいろう」という映画のセリフがあったが、それに、ちなんだわけではない。こどものころ、傘を忘れることが多く、親に叱られて、あまり傘を持たないような習慣がついてしまったのだろう。

 傘もささずに雨の中を歩き回るのは、きらいではないが、これは風邪をひきやすい。だから、最近は警戒もしているのだが、ついつい、癖で、傘もささずに風邪をひいてしまった。歳を取ったから、風邪には注意を払ってはいるのだが、この体たらくだ。座り込みには健康が大事なのだから、悔しい気持ちだ。

 参院選挙の最中だ。僕の廻りでは「れいわ」が人気である。テントの座り込みのメンバーでも、ボランティアをやってきたという人が多いし、家に来るハガキ(推薦ハガキ)も、「れいわ」が一番である。野党に魅力を感じるものが少ないのだから、当然のことだと思う。

 山本太郎は経産省前にテントを立てた早い時期に訪れて、激励もしてくれたこともある。テントに駆け付けてくれた数少ない政治家であり、好感をもっている。テントができたころ、彼はまだ、国会議員ではなかったように記憶するが、いずれにせよ、「れいわ」に期待する。

 そう思うのだが、「立憲も社民も頑張って欲しいし、そちらにも入れたいわね」という座り込みメンバーの話にも同感した。「票が死票にならずに有効票になって欲しい」という思いと共に、そんなことも頭を掠める。僕は反改憲野党が三分の一以上の議席を獲得することが、最低限の期待であるが…

 帰りに渋谷駅前に寄ってみた。ハチ公前は若い人たちの声であふれていた。安倍批判の声に同調しながら、小雨の中をしばし佇んだ。

味岡修(三上治)

味岡 修(三上 治)

文筆家。1941年三重県生まれ。60年中央大学入学、安保闘争に参加。学生時代より吉本隆明氏宅に出入りし思想的影響を受ける。62年、社会主義学生同盟全国委員長。66年中央大学中退、第二次ブントに加わり、叛旗派のリーダーとなる。1975年叛旗派を辞め、執筆活動に転じる。現在は思想批評誌『流砂』の共同責任編集者(栗本慎一郎氏と)を務めながら、『九条改憲阻止の会』、『経産省前テントひろば』などの活動に関わる。