投稿者: 司 宮二
反動主義者は民衆を「テロリスト」呼ばわりするの法則も健在のようです。
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反政府デモ隊を強制排除、トルコ 44人負傷、衝突続く
(2013/06/16共同)
http://www.47news.jp/CN/201306/CN2013061601001063.html
反政府デモが続いているトルコの最大都市イスタンブールで、同国警察は15日夜、デモ隊が占拠するゲジ公園に突入、催涙弾や放水車を使って公園からデモ隊を強制排除した。
突入当時、公園周辺には数千人のデモ参加者が集まっていた。イスタンブールのムトゥル知事によると44人が負傷。重傷者は出ていないという。公園から追い出されたデモ隊と警官隊の激しい衝突がさらに続いている。
反政府デモの全国拡大から2週間以上が経過。トルコ情勢は懸念されてきた警官隊とデモ隊との全面衝突に発展し、重大局面を迎えた。
【関連動画】反政府デモ隊を強制排除
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トルコ、反政府デモ受け警察が多数を拘束=報道
(2013/06/18ロイター)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE95H06X20130618
トルコの現地メディアは、3週間近くにわたる反政府デモを受けて警察による関係箇所の家宅捜索が実施され、多数が拘束されたと伝えた。
国営メディアのTRTによると、拘束されたのは首都のアンカラで25人、エスキシェヒルで13人、トルコ最大の都市であるイスタンブールでは「多数」となっている。
警察の関係筋はこうした動きを認めている。アンカラの警察のテロ対策部門は18日の家宅捜索の報道に関する情報がないとしている。
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トルコ デモ隊を強制排除、抗議する若者たちの思い
(2013/06/17TBS)
http://news.tbs.co.jp/20130617/newseye/tbs_newseye5360155.html
先週末に重大な局面を迎えたトルコ情勢です。イスタンブール中心部、タクシム広場に隣接するゲジ公園を占拠していた数千人のデモ隊が15日、警官隊によって強制排除されました。
そもそもは、ゲジ公園の再開発計画に反対する小規模なデモだったのが、政府の弾圧により大規模な「反政府デモ」へと発展しました。その矛先は、エルドアン首相の強権的な政治手法でした。若者たちは、何を求めてデモに参加したのでしょうか?
15日夜、イスタンブール中心部のゲジ公園に警官隊が突入しました。催涙ガスや放水車を使い、わずか1時間足らずで公園を制圧しました。
Q.催涙ガスが入ったんですか、大丈夫ですか?
「今は大丈夫です・・・」(デモ参加者)
デモ参加者の多くは、平和裏に抗議活動を行う若者たちです。この衝突でデモに参加していた44人が負傷しました。騒動の発端は、ゲジ公園の再開発計画でしたが、デモ隊が弾圧されたことを機に、一気に「反政府デモ」へと発展しました。先週、この公園の一角で、寝泊りする学生たちの一団を見つけました。
Q.寝泊まりしてどれくらいか?
「私はもう12日になります」(デモに参加しているジャナさん)
21歳のジャナさんはイスタンブールの大学で芸術を専攻しています。ジャナさんがデモ中も手放さないものがありました。それは・・・
「これは大学の講義ノートです」(デモに参加しているジャナさん)
デモ中も大学で試験を受けては、テントに戻るという生活を繰り返しているジャナさん。言論の規制を進めるなどエルドアン首相の政策に不安を感じ、デモに参加しました。しかし、声をあげても首相はデモ隊への「強硬姿勢」を変えませんでした。
「物を燃やしたり破壊したり、襲撃をしたりする者のことを『破壊者』という。 それを支持する者も同類だ」(トルコ エルドアン首相)
「私たちは自らの権利を主張しているだけなのに、首相は私たちをまるでテロリストやテロ組織の一員のように決めつけています」(デモに参加しているジャナさん)
「首相が謝罪し、方針を改めるまで、公園で主張し続ける」ジャナさんはこう話していました。しかし、現実は「強制排除」という厳しいものでした。
「取材した学生たちが寝泊まりしていた場所です。テントは完全に警官隊によって壊されてしまいました。ヘルメットとゴーグルがありますが、彼らは拘束されてしまったのでしょうか?」(記者)
ジャナさんとは、今も連絡がとれないままです。
強硬姿勢を貫く首相に、若者たちの怒りはおさまらず、16日もイスタンブールなどで、警官隊との激しい衝突がありました。一方の首相も強制排除を「当然の義務だった」と説明し、厳戒態勢をとり続けていて、対立は長期化しそうです。