神戸外国人救援ネットよりの呼びかけです。
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トゥイ・クン姉弟(タンさん一家)の在留を支援する会
神戸市長田区に住むベトナム人一家、トゥイ・クン姉弟(タンさん一家)が現在、強制送還の危機にあります。姉のトゥイは、定時制高校に在学、弟のクンは夜間中学に在学、昼働き、夜は勉強にがんばっています。
父親のタンさんとともに、非正規滞在となり、在留特別許可を申請して、現在、法務省の裁決待ちの状態です。2006年1月に仮放免となり、6月に2回目の口答審査の後、8月より関係者で在留特別許可を求める署名活動をはじめました。10月、11月、12月の3次にわたり法務省に署名を提出。2月15日に4回目の署名を提出、現在で8000名を越える署名が集まりました。
しかし、依然として厳しい状況です。いつ退去強制の決定が出されるかもしれません。わたしたちトゥイ・クン姉弟(タンさん一家)の在留を支援する会は、署名活動を通して、法務省に在留特別許可をねばり強く請願していくつもりです。署名の詳細については、神戸外国人救援ネットをご参照ください。
よろしくお願いいたします。
<追記>ーーー
以下、ブログ「人として」様より引用
ベトナム人一家:強制送還、法務省通告 署名8000人の願い届かず /兵庫
(岩嶋悟記者、毎日新聞、2007.2.23)
神戸市長田区の靴工場で働きながら夜間中学などで学ぶベトナム人姉弟と父親が、強制送還されることになった。父親の再婚相手が保証人だったが、失跡したため在留資格を失い、法務省は22日、在留特別許可を認めないことを通告した。一家は3月末までに帰国することに同意した。約8000人の署名を集めるなどしてきた支援者らは「3人は日本でひたむきに生きてきたのに」とショックを受けている。
ブ・バン・タンさん(51)と長女のブ・ティ・トゥイさん(21)、長男のブ・ベト・クンさん(20)の3人。タンさんは日本に定住するベトナム難民の女性と再婚。01年11月に女性の配偶者としてビザを取得し、トゥイさん、クンさんと共に来日した。04年に妻が失跡したため在留資格が更新できず、仮放免の状態が続いていた。
トゥイさんとクンさんは昼間、ケミカルシューズ工場で働き、トゥイさんは県立湊川高(定時制)で、クンさんは神戸市立の夜間中学で学んでいる。「日本とベトナムの懸け橋になる仕事がしたい」と望んでいたトゥイさんは、法務省の決定に「さみしい」と涙ぐみ、クンさんも「ベトナムに帰っても仕事もないし、学校にも行けない」と涙をぬぐった。
クンさんは勤務先で時折、現場責任者を任されるほどで、社長は「国が決めたことだから仕方ないが、彼が必要だということを分かってほしい」と落胆している。
一家を支援してきた松本隆行弁護士は「正規に入国した3人が仕事や生活基盤を奪われる厳しい判断には疑問を感じる。3人の気持ちを察すると、残念でならない」と話した。
ショックです。
AMLの情報(←2007.2.28.13:30ころ、リンク先を修正しました)によると、裁判に訴えることも検討したそうですが、一家3人が収容されることが確実で、帰国を選択するに至ったとのこと。収容されると、家族バラバラにされてしまうでしょうし、また、収容期間がどうなるかの見通しもまったくわからないので、やむをえず、ということのようです。
無念です。
署名などにご協力くださった皆さま、ありがとうございました。
(引用ここまで)