英・第17回レインダンス映画祭ベストドキュメンタリー賞
UAE・第6回ドバイ国際映画祭ベストドキュメンタリー賞
皆倉信和さん(36歳)は、根っからの車好き。高校卒業後、運送関係の仕事を転々とした後、セメント輸送会社の運転手に就職した。
しかし、月552時間にも及ぶ労働時間(想像してほしい。一日18時間休みなしで30日間ぶっ通しで働いてもまだ540時間だ!)ゆえ、家にも帰れない日々が続き、心身ともにボロボロな状態。さらに「会社が赤字だから」と賃金も一方的に下がった。
生活に限界を感じた皆倉さんは、藁にもすがる思いで、連帯ユニオン(労働組合)の扉を叩く。ところが彼を待っていたのは、会社ぐるみのユニオン脱退工作だった。一人の労働者の「生き残るための闘い」が、否が応でも始まった。
これは 厳しすぎる労働条件に限界を感じて労働組合に助けを求めた男性が“フツーの仕事”を手に入れるまでの闘いを追い、現代社会の闇を浮き彫りにしたドキュメンタリーである。
初公開:2008年10月4日,日本.1時間10分.カラー/DV
監督・撮影・編集・ナレーション: 土屋トカチ,主題歌: マーガレットズロース
―映画公式ブログ ―English version here “A Normal Life,Please”
待望のDVD化!『DVDBOOK フツーの仕事がしたい』(特典映像43分付)
「何でかなー、何だか涙が出てきたなぁ」
「アメリカ映画の世界かと思った。リアルな日本の現実をつきつけられてショックだった」
「労働法が現実の職場では全く生かされていないことがわかった」
「組合という存在は自分にとって遠いものであったので、少しだけ形が見えて良かった」
「次にストライキをしている人を見たら、声をかける勇気がもてた(かも)」
「日本の発展の礎に、彼らのような犠牲があり、今も延々と続いているのかと思うと悲しさを越えて絶望感に苛まれます」
「とてもすばらしい、はげみになる映画を見ることができてよかったと喜んでいます。他人事ではありません。ほとんどの人の心に届く映画だと思いました」
「震えるほどの怒りとそれ以上の感動をもらった」雨宮処凛